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ある日突然、世界に異常事態が起こった。
それは、世界を破滅へと導くほどの、緊急事態だった。
「はぁ〜暇だ……。この世界、勉強・勉強の学力至上主義で疲れるわ〜」
俺の名は智。どこにでもいる普通の高校生だ。
アニメとゲームが大好きで、アニメキャラに会いたいという欲望を持つ、ごく一般的な人間である。
「はぁ〜……よし、秋葉原でアニメグッズでも買うか〜」
その時だった。
世界に、明確な異常が発生した。
「何だこれ……? スマホ、スマホ……」
Youtubeでニュースのライブ配信を開く。
『緊急事態です。現在、全世界にモンスターが出現し――ビビッ――現在――ビビッ――自衛隊が――ドゥン』
「くそ……ニュースまで途切れたし、何言ってるかわかんねぇ!」
智は必死に逃げた。
「は、は、は……はぁ……疲れた……」
なんとか自宅へ逃げ込む。
「どうするんだよ……。この世界、魔法とか使える奴いねぇだろ……マジで詰みじゃん」
異常事態は続き、死亡者は増え続けた。
――それから二週間。
世界は、完全に変わってしまった。
「あの日から二週間か……覚醒者にもなれなかった俺……」
覚醒者。
それは異常事態の発生から二週間の間に、人間の一部が覚醒した存在。
人を超えた力を持ち、一般人では到底敵わない強さを得る者たちだ。
ただし数は極端に少なく、能力には大きな個人差があった。
「はぁ……俺も覚醒して、好きなアニメキャラとかに会えねぇかな……」
「……もしくは、エロいこともしたいな」
そんなことを考えながら、風呂に入り、髪を乾かし、歯を磨いて眠りについた。
――翌日。
「……?」
寝ぼけた状態で目を開ける。
「……ん? なんだこれ――!?」
智は思わず大声を上げた。
「俺も……ついに来たぜ――!!」
智は、覚醒者となった。
ピロンッ。
「……何だ?」
『こんにちは。私は覚醒者サポート係、チュートリアル案内AIです』
「……AI?」
覚醒者にサポートAIが付くなんて、初耳だった。
「なぁ、そのチュートリアルって何するんだ?」
『はい。あなたが“なりたい自分”、もしくは“夢・願望・妄想”を一つだけ厳選し、私に教えてください』
「……教えたら、手に入るとでも?」
『はい。その通りです。どんな不可能でも、可能になるようサポートいたします』
「……ハハハ。マジかよ……」
智は心の中でそう呟いた。
『あなた様は、何になりたいですか?
望み、願望を――一つだけ教えてください』
「あー……わかったから、ちょい待て」
智は深く息を吸い、決意する。
「よし……俺が望むのは、これだ――――!」