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そういう「味がしない」か…。病気かと思った笑
好き、、、
主様の執筆の仕方がすごい好きです!こんなに最高な小説をありがとうございます!!
部屋中にカスタードクリームの甘い匂いがする。
午後6時、イーストン魔法学校の調理室にて、キノコ頭の青年はせっせと何かを混ぜていた。
「シューはシュークリームのシュー♪」
…奇妙な歌を歌いながら…
彼はマッシュ・バーンデット。
この魔法界で唯一魔法が使えない、魔法不全者である。
そんな彼はシュークリームが大好物。もはやそこら辺の店より上手くシュークリームが作れるのである。
と、カスタードクリームを混ぜているうちに、生地が焼けたらしい。
「うむ、上出来ですな」
ウキウキしながらマッシュはサクサクのクッキー生地にクリームを詰めていく。
詰め終わったので1つ、試しに食べて…
というところで、マッシュのいる調理室のドアが開いた。
「…何してる」
「あ、やべ」
調理室に入ってきたのはアドラ寮監督生であり、神覚者のレイン・エイムズ。
どうやら甘い香りに誘われてやってきたらしい、彼は見回りをしていたようだ。
「全く、いつも勝手に使うなと言っただろう。」
「…..シュークリームの方が大事ですので」
「せめて許可を取れ許可を、」
「…レインくんイライラしてます?」
「あ?当たり前だろ…こうも問題児がいるとな」
眉間に皺を寄せ、マッシュを睨むレイン。
だが、その攻撃はマッシュには聞かないようで…
「イライラしてる時は甘い物食べるといいですよ?シュークリームどうぞ、できたてで美味しいですよ」
「…..」
まぁいわゆるあーんの状態、しかも先程までマッシュが食べていたので食べかけ。
そんなマッシュに怒りが爆発したのか、レインはマッシュの腕を掴みシュークリームにかぶりついたあと、そのシュークリームをマッシュに口移しした。
「…….ほ、ほえ?」
「…ふざけるのも大概にしろ、いつ俺見てぇなオオカミに食われても…知らねぇぞ」
「じゃあな、しっかり片付けろ、今回は見逃してやる。」
「………あ、味…しない…////(もっもっ」
後日、そのレインは神覚者の仕事で5徹していたことが分かり、マッシュは調理室を勝手に使ったお詫びとしてシュークリームを持っていった。(口移しした事は覚えていない)
𝙚𝙣𝙙 .