テラーノベル
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250728
3話です!!
🔞は作品を通して少ないと思います!伏字ございません!
⚠️色んなものに注意!!
口調の改変がかなりあります!
wnくん愛されぽくはありますが違います!
それではどうぞ!!
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
なーん
tt「…」スリスリ
慌てて部屋に駆け込み、一緒に戻ってきた猫と戯れる。
tt「君も、綺麗だと思ったの?」
中庭で出会ったのは桜色の髪にこちらを見据える水宝玉のような瞳が美しい青年だった。
僕の黒曜石みたいな見た目が霞んでしまうような、眩しい人だった。
己を惨めに思うけれど、美しいものには罪がない、という行き場のない気持ちになったのはあの時以来だ。
僕がこの国に嫁いだ時に見た、燃えるようなあの瞳。
とても優しい顔をしてて、長旅が辛かった貧弱な僕を気にかけて、優しくしてくれた。僕
に微笑んでくれて、僕と話をしてくれた。
たかが数週間しか共に過ごさなかったのに、僕は彼に恋してしまった。
叶わないって、分かってるのに。
tt「はぁ…」
tt「あ”れ”!?君首輪どこやったの!?」
…
ガヤガヤ
ru「ウェン、大丈夫か?」
wn「は、はい…ちょっと緊張してるだけなので気にしないでくださ」
ru「気にする、何かあればすぐ言え」
wn「えへへ…ありがとうございます」
顔が熱い。たくさんの人に見られているのもそうだけれど、ロウ様の膝の上に抱かれる形で座っているのが何よりも僕の体温を上げる。
忘れてしまいそうになるけど、ロウ様はこの国の皇子様で僕はその側室、なのだ。分不相応なのは分かってるけど、僕が分かっててもロウ様が離してくれないんじゃどうしようもない。
wn「あの…ロウ様、僕重くないですか?下ろしたりとかって」
ru「しない」
wn「あう…」
どうやって降ろしてもらおうかとやきもきしていると一人の男性がこちらにやってきた。
??「お久しぶりでございます。殿下」
ru「あぁ、久しいな」
??「そちらの方が噂の?」
ru「そう」
??「初めまして、ウェン様。『リト』と申します。以後お見知りおきを」
そういって手の甲にキスを落とされる。
wn「あ…」
こういう時は頭を下げたりせず微笑みで返すと習ったのを思い出しぎこちなく微笑む。
rt「可愛らしいお方でいらっしゃる。お召し物も良くお似合いで…」
ru「…おい」
rt「はは、失礼しました。では後ほど」
ru「とっととどっか行け」
rt「言われなくとも失礼致しますよ」
踵を返し去っていく橙色の彼を目で追いかけていると、ロウ様が頬を掴んできた。
ru「あんなんじゃなくてこっち見てろ」
wn「あ、ロウ様、ここでは…」
軽く胸元を押してロウ様を止める。ここでキスされたら僕の心臓が持たない。
ru「…どこならいいんだよ」
ちょっと不貞腐れたようにこちらを見るロウ様が、なんだかとても可愛らしくて笑みが零れる。
wn「んんと、お部屋に戻ってからがいいです」
ru「ふ、お楽しみってことか」
顔がぶわっと熱くなるのを感じた。ロウ様は微笑んで頬を優しく撫でてくれた。
wn「えへ…」
ri「あんまり二人の世界に浸らないで貰っていいですか?はぁ、朝ぶりですね、兄上」
ru「チッ、そうだなライ 」
ri「今舌打ちしたぁ!?えーん兄上が酷いよマナー」
mn「2人ともいーかげんにしぃや!ほんと呆れるわぁ…昔っからなんも変わっとらん!」
ru「おー、マナ。久しぶり」
mn「お久しぶりです、殿下。それとはじめまして、ウェン様!マナと申します。お会い出来るのを楽しみにしていました!」
マナ様は陶器のような白い肌に、ほんのりと染まった頬があどけなさを感じさせる美しいひとだった。でも僕が何よりも驚いたのは…
wn「お、おとこのひと…!?」
mn・ri・ru「…」
mn「え!知らんかったんですか!?」
ri「言われてみれば言ってないかも」
ru「な」
mn「連絡ちゃんとせんかい!ったく…ごめんなさいウェン様、がっかりさせてしまって…」
wn「いえ、そんなことないです!僕も、お会いできて嬉しいです」
mn「それならよかった!ぜひ仲良くして欲しいですわ!」
wn「こちらこそ…!」
ri「うわー幸せ空間なんだけど、って兄上目据わりすぎでしょ」
ru「…そうか?」
ri「怖いよ、このあとのウェンが心配なレベル」
ru「う…自制するように努力はする」
ri「無理でしょ」
ru「ぐ…」
mn「ほらほら喧嘩せんでライは俺と一緒に席行くで、じゃあおふたりも楽しんで!」
ru「マナ良い奴でしょ、あいつとは俺もライも長い付き合いだから…」
wn「…そうなんですね」
ru「ん、仲良くできなさそうか?」
wn「いえ!そういうことではなくて、あの…僕の知らないロウ様を知ってていいなぁっておも、って」
ロウ様の瞳孔がキュッと小さくなるのが見えた。僕の顔は今真っ赤だろう。こんなことを言ってしまった恥ずかしくて目を逸らすとロウ様が椅子から立ち上がってそのまま僕を運び出した。
wn「あ、え?ろ、ろうさま?」
スタスタ
ru「ショウ、もう下がる」
rb「…かしこまりました。」
僕はなにか粗相をしてしまったのだろうか。
どうしようも無いのでとりあえずは大人しくロウ様の腕に抱かれて運ばれることにした。
お部屋に入ったと思ったらそのままベッドに下ろされ、押し付けるようにキスをされた。
wn「は、んぅ…」
ぐちゃ、ぐちゃ、と口内を掻き回されて体の力が抜ける。
wn「んっ、んぅ!?」
ru「最後まではしないから」
服の中に手を入れられて、胸を優しく触られる。
wn「あ、ぅ…///」
ru「かわい」
降るようなキスに何もかも暴かれているような気分になった。というか、実際服の中に手を入れられてしまったから暴かれてはいるのか。
ru「っ、脱がすぞ」
スル…
wn「あ…ゃ」
コンコンコンコン
wn・ru「!?」
rb「ロウさまー、宴が終わりましたのでいつもの方々を集めておきましたがいかが致しますか?」
ru「っタイミングが悪ぃ!!…行くか」
wn「は、はい!」
ガチャ
ru「おま…」
rb「何でしょうか?別に半強制的に合意を得た上でウェン様のことを美味しく頂こうとしたのを察して来たなんてことありませんよ?」
ru「…」
…ぜんぶ筒抜けなようだ。
……
ri「2人とも遅い!」
ru「すまんすまん」
rt「なんかやってたんかー?笑」
mn「こらリト!不躾なこと聞かんの!」
wn「!!」
rt「その反応はガチってことじゃん…」
ri「手出すの早すぎでしょ」
ru「やってねぇわ!!お前ら黙れ!!」
mn「あーウェン様は聞かんといて下さいね!ほんまこいつら失礼で…!」
wn「だいじょうぶです…ちょっと恥ずかしいけど…」
mn「ほんまや、顔が真っ赤になってしもて…」ナデナデ
wn「はにゃ…///」
mn「あは、ごめんなさい!!ついつい…」
ru「まーなぁ?」
mn「何ですか?嫉妬深い男は嫌われますで、殿下!」
ru「う”…」
ri「俺もロウも、何ならリトも、マナには敵わないからなぁw」
rt「当たってるーww 」
wn「あの、皆様は小さい頃からのお友達なのですか?」
mn「そーです!俺はライの許嫁で、リトとは親同士の関わりでここ四人は子供の頃からの中なんです!」
rt「あと、俺とるべちゃんは幼馴染だよ!」
wn「るべちゃん…?」
rb「んふ、るべちゃんって言うのは俺のことです。うちの家名は星導って言うので」
rt「るべちゃん!おつおつ〜」
rb「リトもお疲れ、皆様もお疲れ様でした。」
mn「そんな堅苦しくせんでいいって言っとるのに…」
rt「るべちゃんから敬語が抜けるのはいつも酒飲んでからでしょ」
ru「あんま飲ませすぎんなよ、こいつめんどくせぇんだから。」
rb「ロウ様酷い!最近は気をつけてるんで大丈夫です!!」
ru「は、どーだか。まぁ、とりあえずウェンこれ持って、はい乾杯って言って」
wn「んぇ、えっと、かんぱい!」
他「かんぱーーい!」
夜も更けた頃、中庭で二次会が始まった。
…
rb「んふー、りーとーー」
rt「…るべ、飲みすぎ」
rb「そんなことないですよぉ!まだ飲めるもん…!」
mn「ウェン様はほんとーかわいらしいわぁ、お目目も蒼玉みたいにうつくしゅーて…髪の色もきれーーな桃色やぁ…」
wn「はぅ、ええと…」
ウェンが助けを求めるようにチラチラとこちらを見てくるが、面白いので見続けていると羞恥心からか焦りからか分からないが、血色のいい肌が更に赤みをましてうっすらと膜の張った2つの碧玉が行き場をなくしたようにおろおろとする。
ru「ほら、ウェンおいで」
助け舟を出してやると助かったと言わんばかりにマナのところから逃げてきた。
mn「あー!ロウに取られたあ」
ri「マナ、ウェンのことばっか見すぎ、こっちも見てよ 」
mn「んぇ?なーに、ライ、さみしかったん?えーよ、いっぱい甘やかしたげる」
ri「…言ったな?」
俺がウェンを膝の上に乗せて果物を食わせて楽しんでいるとライがマナを連れて目の前に来た。
ri「んん”…兄様、本日は素敵な宴にお誘い頂きありがとうございました。そろそろ夜も更けたところですし、お先に失礼致します。では、良い夜を」
あいつはそう言って人前用の俺への喋り方で丁寧に退出していった。あの感じ、多分マナは明日一日布団から離れられないだろう。
さぁ、俺もそろそろ膝の上の仔猫と二人になりたい。そのためには目の前のべろべろの男とその介抱に手を焼いている可哀想な男をどうにかしなければなるまい。
rb「ショウ、お前はもう部屋戻れ。」
rt「いーよ、俺連れてく」
ru「すまん、頼む。…ウェン、これも食うか?」
wn「あ、ロウ様、僕もうお腹いっぱいです…」
ru「ん、そうか。」
wn「あの…猫の飼い主の方って…」
ru「ん?…ああ!イッテツの話か!えーっと、どこから話しゃいいんだ…」
rt「イッテツ様の話?」
ru「うお、おかえり。そうイッテツの話」
rt「そっか…俺もそろそろ帰るわ!あとはお二人で仲良く!じゃあな!いい夢見ろよ!」
ru「おー、またな」
何か不味いことでもあるのだろうか。『イッテツ』という人の名前が出た一瞬、彼の反応が鈍った気がする。…僕の気の所為かな?
ru「えーと…怒らないで欲しいんだけど、イッテツは…俺の一人目の側室なんだ」
wn「…はにゃ?」
そんな疑問は吹っ飛んで、僕はとんでもなく間抜けな声を出して、とんでもなく気まづそうなロウ様を見つめた。
〜〜〜〜〜〜終〜〜〜〜〜〜
最高の瞬間で切りました✂️
大分お待たせしてしまい申し訳ないです💦
現在中の人絶賛テスト期間ということで…作品を書く手が止まらんですわぁ!レポートなんてやってられっか!!
そんな感じです。
世間は夏休みなので更新頻度はやや高め意識で頑張ります🔥
それではまた次のお話で👋
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