コメント
1件
「からかってたわけじゃねーよ」
期末テストも終わり、7月もなかばに入ると、毎日がうだるような暑さだ。
夏休みまではあと一週間。
今週から午後の授業がなくなり、今日私はあかねと学校帰りに遊びにいく約束をしていた。
HRを終えて、廊下であかねのクラスが終わるのを待っていると、うちのクラスからだれかが出てきた。
「手塚(てづか)待ってんの?」
赤桐(あかぎり)くんは私の傍で立ち止まり、あかねの教室に目を向ける。
「う、うん」
ふつうに返事をしたけど、最近赤桐くんとは距離が近くなることが多かったから、姿を見るだけでドキドキするようになってしまった。
赤桐くんの手には、部活のユニフォーム。
これから部活に行くんだろうけど……赤桐くんは私の傍で立ち止まったまま動かない。
(ど、どうしたのかな……)
ドキドキしながらうつむいた時、赤桐くんがふと思い出したように言った。
「あ、そ***********************
*****************************
********
*****************
*************************
************
**************
*****************************