「声だけじゃなくて」
それからあかねと街をぶらぶらして、家に帰ったのは夕方だった。
部屋に戻ってカバンを開くと、今日HRでもらった進路希望調査票が見えた。
(あっ、これ書かなきゃ)
提出は今週中だと先生が言っていたのを思い出し、着替えをすませて机に向かった。
私は進学を希望していて、第一希望から順番に 空欄(くうらん)をうめていく。
そのした、「結婚に関する希望」の欄は「マリッジサポート使用中」と書き、お母さんに見せにいった。
「これでいいんじゃない?でも結婚のほうは……お相手探し、ちゃんとやっていけそう?」
「えっ、うん」
「お父さんもお母さんも、ちょっと心配になってきてね。美穂が自分で相手を探そうとしてくれたのは、よかったと思ってるのよ。でも、美穂はあれから男性とほとんど関わらずにきたでしょう?」
お母さんの言う「あれから」とは、私がチカンにあってからのことだ。**************************
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