テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
⚠️センシティブ
それから数日、メンバーたちの凄まじい執念によって全員のオフが奇跡的に重なり、作戦当日の夜を迎えた。
そこは、最近メディアでも話題になっている、夜間に完全プライベートで貸し切りにできる幻想的な水族館だった。
時刻は20:00。
〇〇は仕事の都合と、途中で迷子になってしまったこともあり、集合時間から大幅に遅れて水族館へと到着した。
白のニットの半袖に、黒のミニスカート、足元は厚底ショートブーツという服装。
館内の薄暗いエントランスを通り、指定された巨大なメイン水槽の前に足を踏み入れると、そこにはすでに大盛り上がりの光景が広がっていた。
風磨「お、主役2号のお出ましだぞ。やっと来たか」
樹「〇〇、お疲れ。待ちくたびれたわ。迷子ってマジ?」
ジェシー「ウェルカム〜。みんな〇〇を待ってた」
青く美しい光に照らされた大水槽の前で、総勢14人のメンバーたちはすでにお祭り騒ぎの状態で、ワイワイと楽しそうに魚を見ながら騒いでいる。
〇〇「ごめん、遅くなった……ちょっと方向分からなくなっちゃって」
慎太郎「ほら〇〇、席そこしか空いてないから。早く座って。北斗がずっと待ってたからさ」
慎太郎がニヤニヤしながら指さした場所は、案の定、北斗の真横のベンチだった。〇〇が心臓を少しドキドキさせながら北斗の隣に腰を下ろすと、北斗はチラッと〇〇を見て、気まずそうに、でも少しだけホッとしたように小さく息を吐いた。
北斗「遅い。お前が来ないから、俺この13人からずっと集中砲火浴びてたんだけど。どこで迷子になってんだよ」
〇〇「ご、ごめん。仕事が長引いちゃって……あとちょっとタクシーの降りてからの道間違えちゃって」
北斗「……いいからみんな早く魚見ろって。ほら、あの珍しいエイ今こっち来てるから。すげえ綺麗だから見ろって」
完全にパニックになりながら、水槽の魚を使ってその場を逃げ切ろうとする北斗の必死な姿に、13人の空間は笑いに包まれた。それから、贅沢な空間での集まりが始まって2時間が経った。
貸し切りの館内にはジュースや軽食のグラスが並び、みんなのテンションもすっかり上がって完全に出来上がっていた。
ーーーーーーーーー
風磨「さあ、2時間たっぷりあったまったところで、今度こそ逃がさねぇぞ」
樹「おい北斗、2時間も〇〇の隣にいて、お前マジで何も進展してねぇの。何喋ってたんだよ」
慎太郎「お前が〇〇と目が合うたびに、ビクッてなってんの全員見てるからね。わかりやすすぎ」
ジェシー「2時間ずっと焦らしプレイかよ。〇〇が可哀想だぞ。男見せろよ〜」
きょも「じれったいドラマを見せられてる気分だね。いつ次へ進むのかなって」
髙地「北斗なんてさっきからコップ持つ手が震えてるからね。さっきお茶こぼしそうになってたし」
北斗「だから急かすなって。そういうのはタイミングとか空気とかあるだろ。外野は黙ってろよ」
〇〇「そうだよ、みんなの勢いで煽りすぎ」
勝利「北斗くんが完全に意識し合ってるのが分かる。そんなに緊張すること?」
松島「北斗くんがずっとソワソワしてて、僕が限界。見てるこっちの心臓が持たない」
#timelesz
いちごみるく
16,828
2,203
2,163
いちごみるく
1,360
原「もうお前らだけで一回、あっちのクラゲのエリアでも回ってこいよ。環境変えろ環境」
寺西「賛成。みんなで館内を歩きながら、少し頭冷やした方がいいかも。熱気がすごいし」
橋本「じゃあ全員で移動しよう。綺麗なスポットたくさんあるしね。雰囲気変えよう」
猪俣「薄暗い通路を通るから、はぐれないようにしてよ。また迷子出ちゃうから」
篠塚「移動中もバッチリカメラで追わせてもらいます。名シーン逃さないようにね」
風磨「よし、それじゃあ全員で夜の水族館ツアーに繰り出すぞ。遅れるなよ」
そう言って、賑やかに館内を回り始めることになった。
幻想的な光に包まれた水族館を歩く中、北斗は〇〇を意識しすぎて一言も喋れず、〇〇も北斗へのほんのりとした好意から少し意識してしまい、お互いに絶妙に気まずい距離感を保ったままだった。
少し歩いてクラゲのエリアを抜けたところで、樹がさりげなく北斗の肩を叩いて、みんなから少し遅れた位置に呼び止めた。
樹「おい北斗。いつまでモジモジしてんだよ。あそこのトンネル水槽、誰もいねぇから〇〇のこと誘って二人で行ってこい。チャンスだぞ」
北斗「は。急に何言ってんだよ。みんなで行く流れだろ」
樹「いいから行けって。ここで男見せなきゃ一生弄り倒すからな。ほら、早く声かけろ」
北斗は小さくため息をつき、意を決したように前を歩く〇〇の元へと歩み寄った。
北斗「あの、〇〇。あっちのトンネル水槽、ちょっと見に行かない。あそこなら静かだし、魚もよく見えるから」
〇〇「え、うん。行く」
お互いに顔を見られないまま、小さな声で言葉を交わす二人。それを見た他のメンバーたちはニヤニヤしながら「俺たちはこっちのペンギン見てるわ」とわざとらしく方向を変え、二人を優しく促した。大きなアクリルガラスに囲まれた、頭上を大きな魚たちが優雅に泳ぐ青く静かなトンネル水槽。周囲の喧騒が綺麗に消え去り、完全に二人きりの空間になった。
北斗「やっと静かになった。あいつら本当にうるさいから」
〇〇「うん、みんなのテンション本当に凄かった。でも楽しそう」
短い言葉を交わすものの、二人の間にはカラオケの夜から続く、少しだけ特別に意識してしまう気まずい空気が張り詰めている。
北斗「あのさ、〇〇」
北斗が不意に足を止め、真っ直ぐに〇〇を見つめた。青い水底の光が二人の横顔を静かに照らし、北斗のドクドクと高鳴る心臓の音が、水槽の静寂の中に響き渡るようだった。
ーーーーーーーーー
〇〇side
北斗「あのさ、〇〇」
不意に北斗が足を止めて、真っ直ぐに私を見つめた。
心臓が、跳ねる。
「……なに?」
自分の声が、思った以上に小さくて震えていて。
水族館の青い光が北斗の横顔を綺麗に照らしているせいで、どこを見ていいのか分からなくなる。
さっきまでみんなに煽られていた時の気まずさとは、全然違う。
周りにはもう誰もいない、完全な二人きりの空間。
頭上を静かに泳いでいく魚たちの影が、ゆっくりと私たちの間を通り過ぎていく。
北斗の視線がじっと私に注がれているのが分かって、急に白のニットに包まれた自分の体温が上がるのを感じた。
何を言われるんだろう。
ほんの少しの期待と、それ以上の緊張で、胸が苦しくなる。
静寂に包まれたトンネル水槽の中で、北斗の鼓動がここまで聞こえてきそうなくらい、お互いの距離が近くに感じられた。
北斗「……あのさ、この前のカラオケの夜から、ずっと考えてたんだけど」
北斗の言葉が、静かな水槽の空間にぽつりと落ちる。
「……うん」
私はスカートの裾を少しだけ握りしめて、北斗の次の言葉を待った。
北斗「俺、お前が遅れてきたとき、正直めちゃくちゃ安心した。13人に囲まれてたからってのもあるけど、それだけじゃなくて……お前が来ないと、今日ここに来た意味ないって思ってたから」
一歩、ブーツの先が、北斗の方へと無意識に動く。
北斗「みんなには両片想いとか、じれったいとか散々言われたし、今も心臓が壊れそうなくらいバクバク言ってる。だけど、もう逃げたくないから、ちゃんと言う」
北斗の真っ直ぐな瞳が、青い水底 of 光を反射してキラキラと輝いていた。
北斗「俺、〇〇のことが好き。ほんのり意識してくれてるの、勘違いじゃないなら……俺の隣に、これからもいてほしい」
その言葉が耳に届いた瞬間、胸の奥が、ぎゅっと熱くなった。
「……北斗」
私の口から零れた小さな声に、北斗はさらに一歩、距離を縮めて私を見つめ返した。
北斗「……お前がさ、廉のことを1番に思ってることも、ずっと見てたから知ってる」
北斗の声が、少しだけ切なく揺れた。それでも真っ直ぐな視線は、私から逸らそうとしない。
北斗「それでも、俺は諦められなかった。お前の中に廉がいるのを分かった上で、俺はお前が好き。廉に勝てないかもしれない。1番になれないかもしれない。それでも……俺じゃダメかな」
一歩、さらに距離を縮めた北斗の影が、私の足元に重なる。
北斗「すぐに応えを出さなくていい。でも、これから先、お前を1番に大切にする選択肢の中に、俺を入れてほしい」
青い光の中で、北斗の瞳がじっと私の言葉を待っている。廉の名前を出した北斗の覚悟が、静かな水槽の空間に、重く、でも優しく響いていた。
「……」
私は何も言えなかった。喉の奥がぎゅっと詰まって、言葉がどうしても出てこない。
ただ、ドクドクと早鐘を打つ自分の心臓の音だけが、静かなトンネル水槽の中に響き渡っている気がして、それがひたすら男らしく、うるさかった。
頭の中には廉のことが浮かんでいるのに、目の前で真っ直ぐに私を見つめる北斗の熱い視線から、どうしても目を逸らすことができない。
北斗の覚悟に満ちた言葉が頭の中で何度も繰り返されて、胸の奥が締め付けられるように苦しくなる。
私の沈黙をどう受け取ったのか、北斗はそれ以上無理に言葉を求めることもせず、ただ静かに、でも切なそうな瞳で私の顔をじっと見つめ続けていた。
「……わからない」
〇〇「どうすればいいか、本当にわからないの。私の中に、まだ廉がいて、1番に思ってるのに……」
北斗「うん」
〇〇「でも、北斗の言葉がすごく真っ直ぐで……どうしよう、私……」
〇〇「……じゃあ私を好きにさせてよ」
その瞬間、視界が急に暗くなって、強い力で身体を引き寄せられた。気づいたときには、北斗の腕の中にすっぽりと包まれていた。
北斗「……っ」
耳元で、北斗の早くて力強い心臓の音が直接響いてくる。抱きしめる腕に、さらにぎゅっと力がこもる。
北斗「……させる。お前が廉のこと忘れられなくても、俺のことしか見えなくなるくらい、絶対に好きにさせるから」
青い光の中で、北斗の体温が熱いくらいに真っ直ぐ伝わってきた。
そのままじっと抱きしめられていると、少しだけ腕の力が緩み、頭上から降るように北斗の低い声が聞こえた。
北斗「ねぇ、一回だけでいいからキスしてもいい?」
〇〇「……え?」
驚きで、また心臓が大きく跳ね上がる。抱きしめられたまま動けない私を、北斗はゆっくりと腕の中から解放した。でも、お互いの肩に触れたままの距離で、北斗の顔がすぐ近くにある。
北斗「だめ?」
少し困ったように、でも切なそうに眉を下げて私を見つめる北斗の瞳から、目が離せない。
〇〇「……」
だめ、と言わなきゃいけないのに、喉がまたぎゅっと詰まって声が出ない。廉のことが頭をよぎるけれど、目の前の北斗の熱い視線と、その真剣な表情に完全に圧倒されていた。私が拒絶しないのを見て、北斗の顔がゆっくりと近づいてくる。
北斗「一回だけ……」
かすかな囁きと共に、北斗の綺麗な唇が、私の唇に静かに重なった。水族館の青い光に包まれた静寂の中で、ほんの一瞬、優しく触れるだけのキス。唇から伝わる北斗の体温があまりにも温かくて、私はただ呆然と目を閉じることしかできなかった。
ゆっくりと唇が離れていく。目を開けると、すぐ目の前にある北斗の顔が、水族館の青い光の中でも分かるくらい赤くなっていた。
北斗「……本当に、好き。絶対に俺のものにするから」
少し照れくさそうに、でもこれ以上ないくらい力強い言葉を紡いで、北斗は私の手をそっと握りしめた。
〇〇「……北斗」
その手の温もりに、私の心臓はまた激しく音を立てる。廉への想いを抱えたままの私を、北斗の真っ直ぐな熱が少しずつ、でも確実に侵食していくのが分かった。
樹「おーい、二人とも!そろそろ戻ってこないと、風磨が痺れ切らして突撃してくるぞー!」
遠くから樹のからかうような声が聞こえてきて、私たちは弾かれたようにハッと我に返った。
北斗「……あいつら本当に、空気読めよな」
北斗はいつものぶっきらぼうな口調に戻りながらも、繋いだ手にはほんの少しだけ、名残惜しそうに力がこもっていた。
北斗「戻るか。……これからは、覚悟しといて」
最後に私を振り返って、少しだけ悪戯っぽく、でもどこか甘く微笑んだ北斗に、私はただ小さく頷くことしかできなかった。
ーーーーーーーーー
風磨「……おい、マジかよ」
少し離れた通路の陰から、俺たちSixTONESとtimeleszのメンバーは、トンネル水槽の中にいる北斗と〇〇の姿をじっと見つめていた。
ジェシー「北斗、男だね……」
いつもは騒がしいジェシーも、流石にこの空気に声を潜める。
京本「あんなに必死な北斗、初めて見たかも……」
髙地「でも、〇〇困ってねぇか?」
慎太郎「いや、あれは覚悟決めてる顔だよ」
メンバーたちが息を呑む中、北斗が〇〇を強く引き寄せてハグした瞬間、俺たちの間の空気は完全に凍りついた。
樹「北斗のやつ、やりやがったな……」
「じゃあ私を好きにさせてよ」って言った〇〇の戸惑う声も、北斗が「絶対に好きにさせるから」って返した決意に満ちた声も、静かな水族館の中では驚くほどよく聞こえた。
勝利「……これ、見てていいのかな」
聡「うわ、心臓バクバクする……」
timeleszの面々も、緊張した面持ちで二人のシルエットを見つめている。
そして、北斗が頭上から囁いた「一回だけでいいからキスしてもいい?」という言葉。
ゆっくりと重なった二人のシルエットを、俺たちは息を詰めて見守ることしかできなかった。
〇〇が廉を1番に思っているのは、北斗も、俺たちも、全員分かっている。
分かった上で仕掛けた北斗の命懸けの特攻と、それを受け止めてしまった〇〇。
風磨「……戻るぞ。これ以上は、無粋だわ」
俺はわざと大きな足音を立てるようにして、まだ繋がっている二人の影から背を向けた。
ーーーーーーーーー
北斗「戻るか。……これからは、覚悟しといて」
そう言って繋いだ手に少しだけ力を込めたとき、遠くからわざとらしい大きな足音が聞こえてきた。
北斗「あいつら……」
慌てて通路の角から顔を出した風磨たちの方を見ると、ジェシーや京本、勝利や聡まで、大人数でそそくさと背を向けて歩いていくのが見えた。
北斗「……全部見られてたな、これ」
一瞬だけいつものように呆れた顔崩し、額に手を当ててため息をついたけれど、すぐに〇〇の方を振り返った。
北斗「でも、後悔してないから」
少し耳を赤くしながらも、真っ直ぐに〇〇を見つめる瞳には、もう迷いなんて一切なかった。
北斗「風磨たちに何言われても、俺、前言撤回しないし。〇〇を好きにさせるって言ったの、本気だから」
からかってくるであろうメンバーたちの元へ戻る足取りは、〇〇の手を優しく、でも離さないように引く北斗の決意そのものだった。
風磨たちのいる場所に近づくにつれて、
わざとらしい話し声が聞こえてくる。
ジェシー「いや〜!今日の水族館、最高だね!」
樹「おう、特にあのトンネル水槽のあたりな!」
勝利「ちょっと、声大きいって……」
見え透いた会話に、
北斗の繋ぐ手が、
ピクッと固まったのが分かった。
風磨「お、おかえり。遅かったじゃん」
ニヤニヤした顔を隠そうともしない風磨。
北斗「……うるさい」
北斗は〇〇の手を繋いだまま、
真っ直ぐ風磨たちを見据える。
聡「あ、手……!」
聡が指差した先で、
二人の手がしっかりと重なっている。
きょも「北斗、顔赤いよ?」
慎太郎「ヒューヒュー!男だねぇ!」
メンバーたちの冷やかしが飛ぶ中、
〇〇は恥づかしさで、
俯くことしかできない。
北斗「……からかうなら勝手に言えば?」
北斗は小さくため息をつく。
でも、
その繋いだ手は、
絶対に離そうとしなかった。
北斗「俺は本気だから。ね、〇〇」
みんなの前で、
優しく名前を呼ばれる。
〇〇「……っ」
頭が真っ白になる。
風磨「へえ……覚悟決めた顔してんじゃん、北斗」
風磨の少し真面目な声。
北斗「……当たり前。誰に何を言われても、変えるつもりないから」
北斗の強い視線が、
真っ直ぐに〇〇に注がれていた。
〇〇「……風磨」
俯いたまま、
小さく風磨の名前を呼ぶ。
風磨「ん?なに?」
〇〇「ちょっと、2人で話したい。……相談、あるの」
その言葉に、
北斗の繋ぐ手に、
グッと力がこもる。
風磨「お、マジか。いいよ」
風磨はいつもの軽い調子を崩さない。
〇〇「北斗、ごめん。一回離して」
北斗「……」
北斗は不満そうに、
でも困ったような顔をして、
ゆっくりと〇〇の手を離した。
北斗「待ってるから」
その低い声を背中で聞きながら、
〇〇は風磨と2人で、
少し離れた静かな自販機コーナーへと向かった。
風磨「で?何のご相談ですか、〇〇ちゃん」
少しおどけた風磨の声。
でも、その目は、
ちゃんと心配そうに〇〇を見つめている。
〇〇「……北斗に、あんなこと言われると思ってなくて」
風磨「だよね。あいつ、普段あんな熱いこと言わないタイプだし」
〇〇「私の中に、まだ廉がいるの。風磨も知ってるでしょ?」
風磨「うん」
〇〇「なのに……『好きにさせて』って言っちゃった。北斗の勢いに負けて、流されそうになって、キスまで……」
風磨「……」
〇〇「timeleszのみんなにも、迷惑かけたくないの。私、どうしたらいいか本当に分からなくて……」
俯いて涙ぐむ〇〇の頭に、
風磨の大きな手が、
ポン、と置かれた。
風磨「迷惑なんて、みんな〇〇の味方だから」
〇〇「風磨……」
風磨「廉への気持ちがあるのも分かる。でも、北斗があそこまで本気でぶつかってきたんだから、〇〇もちゃんと自分の心と向き合うしかないんじゃん?」
風磨の優しくて、
でも確信を突く言葉が、
〇〇の心にじんわりと染み込んでいく。
風磨「焦んなくていいからさ。ゆっくり答え出しなよ。俺らtimeleszが、ちゃんと支えてやるから」
そう言ってニカッと笑った風磨に、
〇〇は少しだけ、
救われたような気持ちで頷いた。
風磨「ほら、戻るぞ」
風磨に優しく背中を押されて、
〇〇はみんなの待つ場所へと歩き出した。
樹「おー、やっと戻ってきた。遅いぞ、二人で何密談してんだよ」
ジェシー「そうだよー!〇〇、風磨に意地悪されてなかった?」
戻った瞬間に、
SixTONESのメンバーが口々に声をかけてくる。
勝利「ちょっと、二人を責めないでよ」
聡「そうだよ、〇〇困ってんじゃん」
timeleszのメンバーもすかさずフォローを入れてくれる。
橋本「でも、本当に待ちくたびれたよー」
猪俣「次どこ行くか、みんなで迷ってたんだからね」
篠塚「早く行かないと、閉館時間になっちゃいますよ」
寺西「まぁまぁ、無事に戻ってきたんだからさ」
みんながワイワイと騒ぐ中、
原が〇〇の前に一歩踏み出した。
原「よし、じゃあ次はみんなで周ろっめ!」
聞き慣れない独特なイントネーションに、
その場の全員が一瞬ピキッと固まる。
北斗「……え、なんて?」
北斗が眉をひそめて原を見る。
原「え?だから、みんなで周ろっめ!って言ったの!」
風磨「いや、『周ろっめ』って何だよ。周ろう、だろ」
ジェシー「アハハハハ!周ろっめだって!新しい!」
きょも「なんか可愛いね、周ろっめ」
原の天然な一言で、
さっきまでの張り詰めていた空気が、
一気に和やかな笑いに包まれていく。
慎太郎「オッケー、じゃあみんなで周ろっめ!」
髙地「乗っかるなよ、慎太郎」
みんなが歩き出す中、
北斗がそっと〇〇の隣に並んだ。
北斗「……少しは、落ち着いた?」
心配そうに覗き込んでくる北斗の瞳に、
〇〇は小さく頷いた。
ーーーーーーーーー
〇〇side
〇〇「……うん」
北斗に小さく頷きながらも、私の頭の中は完全にパンク状態だった。
正直、キャパオーバー。
さっきまでのトンネル水槽での出来事。
北斗の真っ直ぐすぎる告白。
重ねられた唇の感触。
それだけでも心臓が潰れそうなのに、それをまさか、SixTONESとtimeleszの全員に見られていただなんて。
風磨に相談して、少しは心が落ち着いたはずだった。
でも、やっぱりまだ整理なんて全然ついていない。
私の心の中には、まだ確かに廉がいる。
それなのに、北斗のあの熱い体温や、切なそうな瞳を思い出すたびに、胸の奥がぎゅっと苦しくなる。
原ちゃんの「周ろっめ」のおかげで、みんなの笑い声が響いているけれど、私の足元はまだフワフワと浮いているみたいだ。
北斗「……〇〇?」
隣を歩く北斗が、私の様子を窺うように、もう一度名前を呼ぶ。
〇〇「……ううん、なんでもない」
これ以上、みんなに心配をかけるわけにはいかない。
無理に笑顔を作って、一歩前に踏み出した。
みんなの笑い声に紛れながら、色々な水槽を見て周る。
でも、魚の綺麗な色も、全然頭に入ってこない。
樹「……〇〇」
ふいに、すぐ隣から低くて優しい声がした。
見ると、樹が周りに聞こえないくらいの小声で、〇〇に歩調を合わせている。
樹「大丈夫?」
その一言に、張り詰めていた緊張が少しだけ緩みそうになる。
樹「さっきからずっと上の空じゃん。あいつの熱量に当てられて、疲れちゃった?」
樹は北斗の方をチラッと見て、苦笑いした。
樹「まぁ、あんな北斗、俺らでもビビるしな」
〇〇「樹……」
樹「無理して笑わなくていいからさ。なんかあったら俺にも言いなよ。風磨だけにカッコつけさせるの、癪だし」
いつもの軽い調子だけど、樹の目は本当に〇〇のことを心配してくれているのが伝わってきた。
〇〇「うん、ありがと……」
樹の優しさに、〇〇は少しだけホッとしたように微笑む。
大きな水槽の前に行くと、そこには迫力のあるサメや、優雅に泳ぐウミガメがたくさんいた。
ジェシー「ウワァオ!シャーク!大きい!」
慎太郎「カメ先輩、めちゃくちゃマイペースに泳いでるじゃん」
橋本「本当だ、サメの迫力すごい」
猪俣「あ、あのカメ、こっち見てる気がする」
みんなが水槽に張り付くようにして、楽しそうにサメやカメを指差している。
篠塚「あちらのサンゴ礁のエリアも綺麗ですよ」
寺西「本当だ、色鮮やかで見応えある」
原「よし、じゃあ次はあっちに行こう」
風磨「普通に戻るなよ!」
原のあっさりした切り替えに、メンバーたちから一斉にツッコミが入る。
そんな賑やかな声を聞きながら、〇〇がサメの泳ぐ姿をじっと見つめていると、不意に視線を感じた。
北斗が、少し離れたところから静かに〇〇のことを見つめている。
目が合うと、北斗は気まずそうにするわけでもなく、ただ愛おしそうな、でもどこか切ない目で、じっと〇〇を見つめ返してきた。
北斗の視線から逃れるように、〇〇は小さく息を吐いた。
廉のこと、北斗のこと、これからのこと。
今は考えても、答えなんて出そうにない。
〇〇「……よし」
小さく呟いて、考えるのをやめることにした。
せっかくみんなで水族館に来ているのだから、今はただ、この時間を全力で楽しもう。
〇〇はパッと顔を上げて、メンバーたちの輪の中に飛び込んだ。
〇〇「ねえ、あの大きなサメ、本当にすごい!」
いつも通りの笑顔で駆け寄ってきた〇〇を見て、風磨も樹も、どこか安心したように表情を和らげる。
ジェシー「でしょ!?〇〇、あっちのクラゲもヤバいよ!」
慎太郎「よし、クラゲのモノマネ選手権やろうぜ!」
勝利「いや、それは無理でしょ」
聡「あはは!慎ちゃん、体がクネクネしすぎ!」
色とりどりの魚たちを眺めながら、みんなで冗談を言い合って笑う。
その賑やかさに包まれているうちに、〇〇の心の中のモヤモヤも、少しずつ消えていくような気がした。
楽しそうに笑う〇〇の姿を、北斗は少し離れた場所から、静かに、でも嬉しそうに目を細めて見つめていた。
時計を見ると、いつの間にか時間は22:30を回っていた。
楽しい時間はあっという間で、水族館の閉館時間も近づいている。
風磨「おし、そろそろいい時間だし、帰るか」
風磨のその言葉を合図に、みんなが帰り支度を始める。
樹「いやー、結構歩いたな。でもマジで楽しかったわ」
勝利「本当だね。いい息抜きになった」
松島「〇〇も、楽しめた?」
松島が優しく顔を覗き込んできて、〇〇は「うん、すごく楽しかった!」と心から笑顔で頷いた。
橋本「次はどこみんなで行く?」
猪俣「またこうやって集まりたいな」
篠塚「計画、俺が立てておきますね」
寺西「お、頼もしいね」
原「次は遊園地とかどう?」
出口へ向かう通路でも、timeleszとSixTONESのメンバーは相変わらず賑やかに次の予定を話し合っている。
そんな中、歩くペースを少し落とした北斗が、そっと〇〇の隣に並んだ。
ストーカーの件があってから今は目立った実害はないものの、今も安全のために同居生活を続けている二人。
これから同じ家に帰るのだと思うと、〇〇の胸が少しだけ緊張で跳ねる。
北斗「……楽しかった?」
周りに聞こえないような低い声で、隣から問いかけてくる。
〇〇「うん、すごく」
北斗「そっか。なら良かった」
北斗は小さく微笑むと、今度は手を繋ぐ代わりに、〇〇の肩にポンと一瞬だけ優しく手を置いた。
北斗「じゃあ、帰ろう。家でも覚悟しといて。」
水族館の出口を出ると、夜の心地いい風が通り抜けた。
風磨「じゃあな、SixTONES。〇〇の送り迎え、よろしく頼むわ」
樹「おう、任せとけって。またな」
ジェシー「みんなバイバイ!ズドン!」
勝利「またね、〇〇」
松島「気をつけて帰るんだよ」
橋本「楽しかった、またね」
猪俣「バイバイ、また集まろう」
篠塚「お疲れ様でした。気をつけて」
寺西「じゃあね、また連絡する」
原「また遊ぼう」
timeleszのメンバーたちに見送られながら、〇〇と北斗は一台のタクシーに乗り込んだ。
ドアが閉まり、窓の外で手を振るみんなの姿が遠ざかっていく。
車内が静まり返ると、さっきまでの賑やかさが嘘のように、一気に密室の空気が張り詰めた。
運転手席からの小さなラジオの音だけが響く中、隣に座る北斗の存在感が急に大きくなる。
北斗「……結構、疲れた?」
正面を向いたまま、北斗が静かに話しかけてきた。
〇〇「ううん、楽しかったから大丈夫」
北斗「そっか」
そう言って、北斗はゆっくりと視線を〇〇の方へと向けた。
街灯の光が車内に差し込むたび、北斗の綺麗な横顔が妖しく照らされる。
同じ家に帰るという現実が、じわじわと〇〇の心臓を支配し始めていた。
タクシーが夜の街を滑るように走る中、沈黙が心地よくもあり、同時に息が詰まりそうでもあった。
さっき耳元で囁かれた「家でも、覚悟しといて」という言葉が、何度も頭の中でリフレインしている。
北斗の視線を真っ直ぐ受け止める勇気がなくて、〇〇は逃げるようにパッと窓の外へ目を向けた。
流れていくネオンの光や、すれ違う車のライトをじっと見つめながら、必死に高鳴る鼓動を隠そうとする。
だけど、ガラス窓にうっすらと映る北斗の影が、どうしても視界に入ってきてしまう。
北斗はそんな〇〇の様子をすべて見透かしているかのように、ふっと小さく息を漏らして笑った。
その微かな笑い声だけで、〇〇の肩がびくっと跳ねる。
北斗「そんなに外、珍しいものある?」
からかうような、でも低くて甘い声が、すぐ隣から降ってきた。
〇〇「だまれ!////」
真っ赤になった顔を隠すように窓にへばりついたまま、〇〇は思わずそう言い返した。
恥ずかしさと緊張で、心臓が口から飛び出しそうなほどバクバクと鳴っている。
北斗「はは、だまれって。強気じゃん」
隣で北斗が低く、愉しそうに笑う声が聞こえてくる。
普段ならそんなこと絶対に言えないのに、からかわれた焦りと車内の密室感のせいで、つい口が滑ってしまった。
〇〇の必死な抵抗が可愛いと言わんばかりに、北斗はさらに距離を詰めてくる。
ふいに、膝の上に置いていた〇〇の手に、温かい北斗の手が優しく重ねられた。
ビクッとして振り返ろうとする〇〇の耳元に、北斗がまた顔を寄せる。
北斗「でも、そんなに照れられたら、帰ってからがもっと楽しみになる」
握られた手のひらから北斗の体温がじわじわと伝わってきて、〇〇はもう完全に言葉を失ってしまった。
ーーーーー
タクシーがマンションの前に停まり、静かにドアが開いた。
北斗が手際よく支払いを済ませて、二人は夜の冷たい空気の中に降り立つ。
見慣れたエントランスを進み、エレベーターに乗って目的の階へ向かう間も、二人の間に言葉はなかった。
ただ、タクシーの中で握られた手のひらの熱だけが、まだじんわりと残っている。
部屋の前に着き、北斗が鍵を取り出してドアを開けた。
北斗「ただいま」
〇〇「ただいま……」
ストーカー対策の同居とはいえ、今の〇〇にとっては、この静かな空間が別の意味で緊張感を煽る場所になっている。
靴を脱いでリビングへ入ると、北斗は上着を脱いでソファの背もたれに掛け、振り返って〇〇をまっすぐ見つめた。
北斗「さて。じゃあ、さっきの続き、」
そう言ってゆっくり歩み寄ってくる北斗の瞳は、水族館の時よりもずっと真剣で、逃げ道をなくすような熱を帯びていた。
〇〇は思わず一歩後ろに下がったけれど、すぐ後ろは壁で、完全に退路を断たれてしまった。
心臓の音がうるさくて、北斗に聞こえてしまうんじゃないかと本気で焦る。
北斗は〇〇の目の前で足を止めると、壁に片手を突いて、ゆっくりと顔を近づけてきた。
北斗「水族館ではみんながいたから、途中で我慢した」
低くて、少し掠れた声が耳の奥に響く。
北斗「でも、ここは二人きりだから。もう邪魔は入らない」
そう言って、北斗の自由な方の手が、〇〇の頬にそっと触れた。
親指で優しく輪郭をなぞるその手つきは驚くほど繊細で、だけど拒絶を許さない強さがある。
北斗「〇〇、俺のことだけ見て。……いい?」
まっすぐに見つめてくる北斗の強い視線に射すくめられて、〇〇は声も出せないまま、ただじっとその瞳を見つめ返すことしかできなかった。
〇〇の唇がかすかに震えるのを見て、北斗の口元が優しく綻んだ。
北斗「返事は?」
じらすように耳元で囁かれて、〇〇は小さく「……うん」と答えるのが精一杯だった。
その瞬間、北斗の目にある熱が一気に深くなる。
頬に添えられていた手がゆっくりと首筋へと滑り、引き寄せるようにして、北斗の唇が重なった。
最初は触れるだけの、確かめるような優しいキス。
だけど、〇〇の肩の力が抜けたのを察した瞬間、それは深く、貪るようなものへと変わっていく。
〇〇の背中が壁にぴったりと押し付けられ、北斗の体温が全身に染み渡るように押し寄せてきた。
息が苦しくなって、思わず北斗の胸元のシャツをぎゅっと掴む。
北斗はそんな〇〇の手を優しく包み込み、指を絡めながら、さらに深く深く、何度も角度を変えて唇を重ねてきた。
どれだけ時間が経ったのか分からなくなるくらい、何度も唇を重ねられて、〇〇の頭の中は真っ白になっていく。
ようやく唇が離れた時、お互いの荒い呼吸だけが静かな部屋に響いた。
北斗は〇〇の額に自分の額をこつんと預けたまま、愛おしそうに目を細めている。
北斗「……ねえ、まだ緊張してる?」
そう言いながら、絡めていた指に少しだけ力を込められた。
〇〇の顔がさらに赤くなるのを見て、北斗は満足そうにふっと微笑む。
北斗「こんなに真っ赤になって。本当に可愛い」
優しく囁きながら、今度は〇〇の涙を拭うように、目元や頬に柔らかく何度もキスを落としていく。
ストーカーの不安なんて完全に忘れてしまうくらい、北斗の熱い体温と独占欲が、〇〇の全身をじわじわと満たしていった。
ーーーーーーーーー
〇〇side
北斗の唇がようやく離れた瞬間、止まっていた酸素が一気に肺に入ってきて、〇〇は小さく息を吐き出した。
静かな部屋の中に、自分のトクントクンという早鐘のような心臓の音と、荒い呼吸の音だけが大きく響いている気がして恥ずかしい。
額をこつんと合わせられたまま、至近距離で北斗の綺麗な瞳に見つめられて、〇〇はもう目をどこに泳がせたらいいのかすら分からなかった。
ギュッと掴んだままの北斗のシャツからは、いつも使っている柔軟剤の香りと、北斗自身の温かい体温がダイレクトに伝わってくる。
北斗「……ねえ、まだ緊張してる?」
絡められた指先に少しだけ力を込められて、心臓がまた跳ね上がった。
ただでさえ熱い顔が、さらにボッと赤くなるのが自分でも分かる。
北斗「こんなに真っ赤になって。本当に可愛い」
意地悪に微笑んだ北斗が、今度は目元や頬に、あやすような優しいキスを何度も落としてくる。
その柔らかい感触が触れるたびに、背中から甘い痺れのようなものが走って、体の力が抜けそうになった。
さっきまで頭の片隅にあったストーカーへの不安や、これからのことに対するモヤモヤは、もう完全にどこかへ吹き飛んでいる。
今はただ、目の前にいる北斗の熱い体温と、自分を閉じ込めるような強い腕の中に、このまま溶かされてしまいたいと本気で思っていた。
ーーーーーーーーー
北斗side
北斗の唇がようやく離れた瞬間、腕の中の〇〇が小さく吐き出した熱い息が、北斗の肌に触れて心地よく痺れた。
静かな部屋に響く、〇〇の荒い呼吸と、必死に隠そうとしても隠しきれていない早鐘のような鼓動が、北斗の支配欲をどこまでも煽ってくる。
額をこつんと合わせた至近距離で、どこを見ていいか分からずに視線を彷徨わせている〇〇が、愛おしくてたまらない。
胸元のシャツをぎゅっと掴んでいる〇〇の小さな手に自分の手を重ね、指を絡めながら、その体温をすべて自分のものにするように閉じ込める。
北斗「……ねえ、まだ緊張してる?」
少し意地悪く問いかけると、〇〇の顔がさらにボッと赤くなるのが分かって、北斗の口元は自然と緩んだ。
北斗「こんなに真っ赤になって。本当に可愛い」
言葉と同時に、愛おしさが限界まで膨れ上がり、〇〇の目元や頬に何度も柔らかく唇を押し当てていく。
ストーカーから守るという大義名分で始まった同居だったが、今この瞬間は、ただ〇〇を誰にも渡したくない、自分だけのものにしたいという強い独占欲で北斗の心は満たされていた。
ーーーーー
北斗の唇がまたゆっくりと近づいてくるのを見て、〇〇の頭はもう完全にフリーズしてしまった。
目元や頬に触れる優しいキスの感覚が残る中、じわじわと体の奥から熱が広がって、立っているのもやっとの状態になる。
ギュッと掴んだ北斗のシャツにさらに力を込めながら、〇〇は消え入りそうな声で溢した。
〇〇「……北斗、もう限界、おかしくなりそう……////」
その言葉を聞いた瞬間、北斗の動きがピタッと止まり、向けられた瞳の奥の熱がドロリと深く跳ね上がる。
北斗「おかしくなりそうって、何が?」
わざと意地悪に低く囁きながら、北斗は〇〇の腰に回した腕をさらに強く引き寄せ、二人の隙間を完全に無くした。
北斗「もっとおかしくしていいの?……〇〇がそう言ったんだから、もう手加減しないよ」
そう言った北斗の引き締まった表情には、もうさっきまでの余裕なんて微塵も残っていなかった。
北斗の言葉が耳元で弾けた瞬間、〇〇の体にゾクゾクとした熱い震えが走った。
完全に密着した北斗の体から、ドクドクと力強い心臓の鼓動がダイレクトに伝わってきて、さらに頭がぼーっとしていく。
北斗は〇〇の顎を細い指先でそっとすくい上げると、今度は一切の躊躇なく、激しく深い唇を重ねてきた。
〇〇「ん……っ、」
驚いて小さく開いた〇〇の唇の隙間に、北斗の熱が容赦なく滑り込んで、口内を隅々まで愛撫していく。
さっきまでの優しい確かめるようなキスとは明らかに違う、男としての独占欲を剥き出しにした強引なキス。
息をするのも忘れて溺れそうになる〇〇の腰を、北斗の大きな手がしっかりと支え、壁へとさらに深く押し付けた。
〇〇の頭の中は完全に北斗の色で塗りつぶされ、ただその熱に翻弄されることしかできなくなっていく。
〇〇「ん……ふ、っ……」
口内へ容赦なく侵入してくる北斗の熱に 圧倒されながら、〇〇はせめて息を整えようと、必死にその舌から 逃げるように自分の舌を奥へと引いた。
だけど、その微かな抵抗が 逆に北斗の独占欲を刺激してしまったようだった。
逃げようとする〇〇の舌を、北斗はさらに深く、 追い詰めるように絡めとっていく。
北斗「……逃げないで」
キスの隙間に 掠れた声でそう囁かれ、 顎を掴む指の力がいっそう強くなった。
絡み合うたびに じゅく、と濡れた音が静かな部屋に響き、〇〇の鼓動は 限界を超えて跳ね上がる。
逃げれば逃げるほど 深く貪るように 追いかけてくる北斗の熱に、〇〇はもう 抵抗する術を失い、ただただ その快感に 溶かされていくしかなかった。
じゅ、と濡れた音を立てて、北斗の熱い舌が〇〇の口内を何度も何度も激しく、深く掻き回す。
何度も何度も容赦なく舌を絡められ、その度に脳に直接響くような甘い快感が押し寄せて、〇〇の頭の中は完全に真っ白になっていった。
ドラマや映画のラブシーンでも、流石にここまでのキスは見たことがない。
あまりの激しさと濃厚さに、意識が遠のきそうになる。
こんな風に激しく求められるのは、昔、廉と付き合ってた頃ぶりだった。
あの頃からもう約2年が経っていて、こんな風に男の人の熱に翻弄される激しいキスなんて、本当に久しぶりで。
2年のブランクのせいで余計に過敏になった体が、北斗のテクニックにただただ翻弄されていく。
北斗は〇〇の腰を力強く抱き寄せたまま、さらに深く、舌を複雑に絡ませて、容赦なく〇〇のすべてを奪い去っていった。
〇〇「ん、んん……っ……!」
肺の中の酸素が完全に底をつき、胸がぎゅっと息苦しく締め付けられる。
何度も深く舌を絡められるたびに視界がチカチカと明滅し、〇〇の意識はゆっくりと遠ざかっていった。
掴んでいた北斗のシャツから、〇〇の指先が力なくハラハラと離れかける。
その異変にいち早く気づいた北斗が、ハッとしたように勢いよく唇を離した。
その瞬間、二人の唇の間にきらりと光る銀の糸が美しく繋がる。
それがぷつりとちぎれて、お互いの顎へと静かに滴り落ちた。
〇〇「はっ……、ぁ……、ふ……っ、」
途端に、〇〇の口から途切れ途切れの荒い呼吸が溢れ出し、壁を背にそのまま床へへたり込みそうになる。
北斗は〇〇の腰をしっかりと支えたまま、〇〇の顎に残る銀の糸を見つめ、そこへ吸い付くように優しくキスをした。
そのまま〇〇を壁と自分の体で挟み込むようにして逃げ道を塞ぎ、顎をクイッと持ち上げて完全にオスの顔になる。
北斗「……苦しかった? でも、まだ足りないんでしょ。……もっと、してあげよっか?」
〇〇「……は、っ、……くるし、かった……っ、でも、……」
必死に呼吸を繰り返しながら、〇〇がそこまで紡いだ瞬間、北斗の目がさらに細められた。
北斗「でも、何?」
焦らすように低く聞き直しながら、北斗は自分の額を〇〇の額に再びぴたりと押し当てる。
至近距離で見つめてくる北斗の瞳には、〇〇の次の言葉を絶対に聞き逃さないという、貪欲な光が灯っていた。
北斗「苦しかったけど、嫌じゃなかった……? 続き、してほしいの?」
〇〇の唇がかすかに震えるのをじっと見つめながら、北斗は試すように、さらに意地悪な質問を重ねていく。
北斗「でも、何?」
焦らすように低く聞き直しながら、北斗は自分の額を〇〇の額に再びぴたりと押し当てる。
激しいキスで完全に意識が朦朧としている上に、もう夜中という時間帯のせいで、〇〇の頭はまったく回っていなかった。
何も考えられないまま、ただ限界の向こう側で、ポロリとつい口が滑っていってしまう。
〇〇「……廉と付き合ってた頃ぶりだから……もう無理……っ」
その瞬間、北斗の身体がピクッと強張ったのが分かった。
北斗の瞳の奥から一瞬で甘さが消え失せ、冷徹で、だけど激しく嫉妬に燃えるような恐ろしいオスの光が宿る。
北斗「……何? 今、なんて言った?」
ゆっくりと、地を這うような低い声が〇〇の耳元に響く。
北斗「廉と付き合ってた頃ぶり、だから……? 〇〇、それ何? 俺を煽ってんの?」
顎を掴む北斗の指先にギュッと力が込められ、逃げられないように完全に壁へと縫い付けられた。
〇〇「ぁ……っ、」
北斗のあまりの迫力に、〇〇は自分がとんでもない失言をしてしまったことにようやく気づき、血の気が引いていく。
けれど、完全に機能停止した頭では上手い言い訳なんて一つも浮かんでこない。
北斗「男とそんな激しいキスするの、2年ぶりだったんだ。へえ……」
北斗は低く冷ややかな声を出しながら、〇〇の唇を親指の腹で強くなぞった。
じわじわと痛いほどの力で押し込まれる指先に、〇〇の身体がビクッと震える。
北斗「人のこと散々おかしくしておいて、他の男の名前出すんだ。……いい度胸じゃん」
その瞳は完全に据わっていて、嫉妬と独占欲でドロドロに濁りきっていた。
北斗「ねえ、その廉とのキス、今から俺が全部上書きしてあげる。忘れたくても忘れられないくらい、めちゃくちゃにしてあげるから」
そう吐き捨てた瞬間、北斗は〇〇の抵抗を一切許さない強さで、さっきよりも獰猛にその唇を奪いにきた。
〇〇「待って……っ! 北斗、待って……っ!」
とんでもないスイッチを押してしまった恐怖から、〇〇は必死に北斗の胸を両手で押し返した。
だけど、そんな微々たる抵抗は、完全にオスになった北斗の前では無意味に等しかった。
北斗「待たない。……もう限界って言ったの、〇〇のほうでしょ」
ビクともしない強固な体躯のまま、北斗は〇〇の両手首を片手で軽々と掴み上げると、頭上の壁へと押さえつけた。
男の圧倒的な力に完全に自由を奪われ、〇〇の細い身体はすっぽりと北斗の影に閉じ込められる。
北斗「他の男のこと考えてる暇、なくしてあげる」
低く冷たい声が鼓膜を震わせた直後、遮るもののなくなった唇へと、北斗は容赦なく深いキスを叩き込んできた。
ーーーーーーーーー
北斗side
〇〇「待って……っ! 北斗、待って……っ!」
胸元を押してくる〇〇の小さな手が、今の北斗には鬱陶しくてたまらなかった。
その必死な抵抗すら、元カレの名前を出されたことで完全にぶち切れた北斗の脳を、さらに激しく狂わせる。
(2年ぶり? 廉と付き合ってた頃ぶり……?)
そんな昔の、しかも他の男の記憶を、自分の腕の中にいながら脳裏によぎらせた。その事実だけで、北斗の頭の中から理性という理性が跡形もなく消し飛んだ。
体中の血が沸騰するような、激しい怒りとドロドロとした嫉妬が脳内を支配する。
北斗「待たない。……もう限界って言ったの、〇〇のほうでしょ」
自分の声が、聞いたこともないほど低く濁っているのが分かる。
抵抗する〇〇の両手首を容赦なく片手で掴み上げ、頭上の壁へと強引に押さえつけた。
びくともしない自分の力に、〇〇が怯えたように身体を強張らせる。
可哀想だなんて、これっぽっちも思えなかった。
むしろ、その恐怖に染まった瞳も、自分のせいで乱れた呼吸も、すべてを暴力的なほどの独占欲で塗りつぶしたくてたまらない。
北斗「他の男のこと考えてる暇、なくしてあげる」
今すぐ、その頭の中にある過去の記憶も、その男の感触も、全部綺麗さっぱり焼き尽くしてやる。
もう加減なんてしてやるつもりは毛頭なかった。
完全にオスとしての本能剥き出しのまま、北斗は怯える〇〇の唇へと、貪るように激しく噛みついた。
北斗の熱い唇が、逃げ道を塞がれた〇〇の唇を乱暴に塞いだ。さっきまでの、どこか品のある北斗の面影はどこにもない。ただただ圧倒的なオスの力と執着で、〇〇を完全に支配しにかかっていた。
〇〇「ん、んんっ……! ぁ、」
頭上の壁に両手首を固定されたまま、〇〇はされるがままにその熱を受け入れるしかなかった。少しでも隙間を作れば、そこから容赦なく北斗の舌が滑り込んでくる。口内をこれでもかと掻き回され、吸い上げられ、お互いの唾液がじゅぶじゅぶと淫らな音を立てて溢れた。
脳が痺れるような感覚の中、〇〇の頭から「廉」の文字も、時間の感覚も、すべてが強制的に弾き飛ばされていく。
北斗はキスを繋いだまま、一瞬だけ唇をずらして〇〇の耳元に熱い息を吹きかけた。
北斗「……ねえ、誰のキスが一番激しいか、その身体にちゃんと教えてあげる」
低く歪んだ声でそう囁いたかと思うと、今度はさらに深く、顎が外れそうになるほどの強さで唇を割って入ってきた。絡み合う舌の熱さに、〇〇の意識は再び真っ白な快感の中へと突き落とされていった。
北斗の獰猛なキスはさらに深度を増し、お互いの呼吸すらも奪い去っていく。〇〇の口内を蹂躅するだけでは満たされないと言わばっかりに、北斗は絡み合わせた舌をそのまま強引に外へと引きずり出した。
〇〇「ん、んん……ぅ、っ……」
唇の隙間から押し出された二人の舌が、外気に触れて互いの唾液で濡れそぼりながら、ねっとりと淫らに絡み合う。じゅ、じゅぷ、と鼓膜に直接響くような、生々しく濡れた音が静まり返った部屋に激しく鳴り響いた。
丸見えの状態で激しく貪り合わされる羞恥心と、外気に触れる冷たさ、そしてそこへ容赦なく絡みついてくる北斗の舌の熱さ。そのあまりの過激さに、〇〇の脳内は完全にパニックを起こしていた。
北斗は〇〇の顎を強固に固定したまま、外に出した舌をさらに深く巻き付け、吸い上げ、己の独占欲を誇示するように何度も何度も 絡めとる。
視界の隅で、二人の唇の端から溢れた銀の糸が、顎へと絶え間なく伝い落ちていくのが見えた。もう廉の記憶どころか、自分が誰なのかすら分からなくなるほどの強烈な快感に、〇〇はただただ涙目を潤ませて翻弄されるしかなかった。
舌を外に出して絡め合う、息もできないほどのキスの最中、ついに北斗の空いた片手が動き出した。
頭上の壁に固定されていない方の手で、北斗は〇〇の華奢な体のラインを容赦なく、だけどどこか執拗になぞり始める。
〇〇「ん、ぅ……っ!?」
首筋から鎖骨のくぼみへ、そして衣服の上からでも容赦なく伝わってくる手の熱に、〇〇の身体がビクッと跳ねた。
北斗の手のひらは、〇〇の細いウエストの曲線にぴったりと沿うようにして滑り降り、その肉感を確かめるようにきつく 掴みあげる。
男の大きく武骨な手の感触が、体のラインをなぞるたびに、〇〇の肌に強烈な熱が刻み込まれていった。
北斗「ん……ふ、」
キスを繋いだまま、北斗の喉から満足げな低い鼻鳴らしが漏れる。
その手はさらに、〇〇の腰のくびれをなぞり、そこからヒップの丸みへと 容赦なく滑り落ちて、強引に自分の方へと引き寄せた。
密着した身体のせいで、北斗の荒い鼓動と、彼が完全に「オス」になっていることが 嫌というほど伝わってくる。
逃げ場のない壁際で、舌も、体のラインも、すべてを北斗の手によって 蹂躅され、〇〇はただその圧倒的な快感に 身体を震わせることしかできなかった。
じゅぶ、と最後まで深く舌を吸い上げられ、ようやく北斗の唇が〇〇から離れた。
その瞬間、二人の間に何本もの太い銀の糸が伸び、ぷつぷつと切れてお互いの顎や胸元へと淫らに滴り落ちる。
〇〇「はっ……! ぁ、はぁ、っ……! ふ、ぅ……っ」
拘束されていた手首が解放され、〇〇は壁に背を預けたまま、崩れ落ちるように激しく肩を上下させた。
冷たい空気が一気に肺へと流れ込んでくるが、あまりの激しさに胸が痛くて上手く呼吸が吸えない。
視界は涙で完全に潤み、頭の中は強烈な快感の余韻でぐわぐわと激しく揺れていた。
目の前では、北斗が濡れた自分の唇を親指で乱暴に拭いながら、まだ荒い息を吐き出している。
その瞳は完全に据わったままで、衣服の上からなぞられた〇〇の身体には、今も北斗の手のひらの熱がハッキリと焼き付いていた。
北斗「……はぁ、……これで少しは、頭の中すっきりした?」
満足げに歪んだオスの顔で、北斗は息を乱しながら、未だにガタガタと震える〇〇の髪を優しく、だけど執拗に撫で回した。
〇〇「……っ、ごめ、んなさい……っ、ごめん、なさい……っ」
涙でボロボロに濡れた顔のまま、〇〇は震える声で何度も何度も謝罪の言葉を口にした。
廉の名前を出したことへの恐怖と申し訳なさ、それ以上に、今の一連の激しいキスのせいで脳内がドロドロに興奮して、本当におかしくなりそうだった。
全身の血流が激しく波打ち、体の奥がじんじんと熱くて堪らない。
謝りながらも、北斗に触れられていた体のラインがまだ熱を持ったように脈打っていて、正常な思考が完全に奪われていく。
北斗「……本当に反省してる?」
北斗はふっと低く冷ややかに笑うと、震える〇〇の頬を大きな手で包み込み、親指で涙を乱暴に拭った。
その指先から伝わる体温さえもが今の〇〇には強烈な刺激で、ビクッと身体が可愛らしく跳ねる。
北斗「脳みそ、完全に俺のキスで狂わされてんじゃん。そんな顔して謝っても、全然説得力ないんだけど」
じっと〇〇の潤んだ瞳を見つめる北斗の目は、まだギラギラとしたオスの光を放ったまま、次なる獲物を仕留めるように怪しく細められた。
そう呟いたかと思うと、北斗は再びゆっくりと顔を近づけ、〇〇の目尻から溢れて頬を伝う涙のひとしずくに、そっと唇を押し当てた。
〇〇「っ……、」
ちゅ、と小さく濡れた音がして、目元に北斗の温かい唇の感触が残る。
優しく吸い上げるようなキスなのに、そこには逃がさないという確かな執着が籠もっていて、〇〇の背筋にゾクゾクとした震えが走った。
北斗は涙を 舐めとるように何度も優しく、だけど執拗に目元へ唇を落としていく。
北斗「こんなに泣いて、身体も熱くして……。頭の中、もう俺のことだけでいっぱいなくせに」
涙の味がする唇のまま、北斗は〇〇の耳元へと移動し、甘く 狂わせるような低い声で 囁いた。
〇〇「ぁ……、ん……っ」
耳元に吹きかけられる熱い吐息と、低く響く声。それらが脳に直接響くたび、〇〇の思考はさらにバラバラに砕け散っていく。
もう、何が正しくて何が間違っているのかさえ、まったく分からなかった。
目の前にいるのは、いつも優しくて、どこか冷静で、自分を気遣ってくれるあの「北斗」じゃない。
今ここにいるのは、完全に本能を剥き出しにした、容赦のない一人の「オス」だ。
そのギラギラとした瞳、低く濁った声、自分の身体を強引に支配する強固な腕。
すべてが、今まで見たことのない、そして本来なら決して見てはいけない、彼の奥底に潜んでいた凶暴な本性のように思えた。
見てはいけないものを見てしまっている、触れてはいけない領域に足を踏み入れてしまった。そんな底知れない恐怖と、背徳的な興奮が混ざり合い、〇〇の心臓は破裂しそうなほどに跳ね上がる。
北斗「何、そんなに怯えてんの? ……自分で蒔いた種でしょ、〇〇」
北斗は耳元から少しだけ顔を離すと、ゾッとするほど色気のある歪んだ笑みを浮かべ、〇〇の首筋へと視線を落とした。
その目は、怯え、狂わされ、自分にすべてを委ねるしかなくなった獲物を、これからどう料理してやろうかと 愉しむような、残酷な光を湛えていた。
北斗の長い指先が、今度は〇〇のブラウスの第一ボタンへと伸びる。
冷たい指が鎖骨の肌にほんの少し触れただけで、〇〇の身体は電流が走ったように小さく跳ね上がった。
〇〇「ぁ、……や……っ、」
反射的に拒絶の言葉を紡ごうとした唇を、北斗の冷ややかな視線がピシャリと封じる。
言葉にするのも、拒むことも許されない。その圧倒的な支配感に、〇〇の胃の奥がキュッと熱く締め付けられた。
北斗「嫌なんて言わせないから」
パチ、と静かな部屋にボタンが外れる小さな音が響く。
いつもなら絶対にしないような強引な仕草に、〇〇は完全に気圧され、ただ激しく脈打つ胸を上下させることしかできない。
見てはいけない、暴かれてはいけない北斗の「オス」の部分が、衣服の隙間から滑り込んでくる手の熱となって、ダイレクトに〇〇の肌へと侵食していく。
北斗「他の男を思い出す余裕なんて、もう一生持てないようにしてあげる。……覚悟して」
そう囁きながら、北斗は開いた胸元、鎖骨のすぐ下へと、容赦なくその熱い唇を 強く押し当てた。
〇〇「んあ……っ! ほ、くと……っ!」
鎖骨の下の柔らかい肌に、北斗の熱い唇が 容赦なく吸い付いた。
じゅ、と 激しく肉を吸い上げられる生々しい音が響き、脳が痺れるような強い痛みが 走る。
いつもなら絶対に跡なんて残さないように 丁寧に触れてくれるのに、今の北斗は 〇〇の身体に 自分の印を刻みつけることに 完全に執着していた。
北斗「っ……、ん、」
ガリ、と 尖った犬歯が 繊細な肌を 軽く抉るように 立てられる。
暴力的なまでの快感と 痛みに、〇〇は つま先まで ゾクゾクとした震えに 襲われ、涙の溜まった目で 北斗の肩に 必死にしがみついた。
しかし、そんな 縋るような手のひらさえも、北斗の独占欲を さらに 煽るだけだった。
北斗は 唇を離すと、赤黒く 浮き上がった 鮮明な痕を 満足げに見つめ、そこを 親指の腹で 強く擦る。
北斗「消えないからね、これ。……明日も、明後日も、鏡見るたびに 俺のこと 思い出しなよ」
その声は 低く、ドロドロとした 愉悦に満ちていた。
衣服の中に 滑り込んだ 北斗の手が、さらに 容赦なく 〇〇の肌を 這い上がってくる。
もう 逃げられない。
見てはいけない 獣のような北斗に、〇〇は 完全に 壊される予感に 身震いしながら、ただ その熱に 呑み込まれていった。
北斗の大きな手が、ブラウスの残りのボタンへと容赦なくかけられる。
パチ、パチ、と連続してボタンが弾け飛ぶような勢いで外され、〇〇の肌が夜の冷たい空気に晒されていく。
〇〇「あ……っ、待って、……っ」
一応の抵抗を試みるものの、衣服を剥ぎ取ろうとする北斗の手つきはどこまでも強引で、男の力に抗えるはずもなかった。
ブラウスの肩口を掴まれ、そのまま乱暴に腕から引き抜かれる。
北斗「待つわけないじゃん。……早くその男の記憶ごと、全部脱ぎ捨ててよ」
低く濁った声とともにブラウスが床へと無造作に落とされ、〇〇の身体は下着姿のまま、北斗の目の前に完全に晒された。
見てはいけないオスの目をした北斗が、獰猛な視線で〇〇の露わになった身体を上から下まで、舐めるように見つめあげる。
その剥き出しの視線に貫かれるだけで、〇〇の身体はさらに熱を帯び、頭の芯までとろとろに溶かされそうになっていた。
ーーーーーーーーー
北斗side
視界に飛び込んできたその姿に、俺の脳の血管は、ブツンと音を立てて完全に切れた。
もう、酒にめちゃくちゃに酔っ払っているのと同じ状態だった。
頭の芯がジクジクと熱くて、理性のカケラも残っていない。今、〇〇の前にいるのは、いつもの優しい俺じゃない。完全に「男」の顔をした、ただの本能の塊だ。
今までだって、何回かは無防備な〇〇の下着姿や胸を、偶然目撃してしまったことくらいはあった。
だけどその時は、理性を総動員して、すぐに視線を逸らす程度で踏みとどまれていた。
だけど、今回は、違う。
目の前にいる〇〇は、身長155センチで、本当に細くて、小動物みたいに華奢な身体をしている。
それなのに、その身体に似合わない豊かな胸が、衣服を剥ぎ取られたことで、自己主張するように大きく存在感を放っていた。
つけているブラジャーは、〇〇の透き通るような白い肌を、これでもかと艶やかに引き立てる「黒」。
だけど、どこか〇〇らしい可愛らしさも残した、繊細なレースがあしらわれている。
その「黒」と「白」のあまりにも鮮烈なコントラストが、俺のドロドロに濁った独占欲を、さらに激しく煽り立てた。
(……めちゃくちゃに、したい)
この白い肌を、俺の手と唇で、全部俺の色に染め上げてやりたい。
他の男の名前なんて二度と呟けないように、今すぐその可愛いレースごと、引き裂いて貪り尽くしてやりたかった。
北斗「……ねえ、何その下着。誰に見せるために着てきたの?」
自分でもゾッとするほど低く、掠れた声が口から漏れる。
怯えてカタカタと震える〇〇の細い腰を、俺は力任せに引き寄せると、その黒いレースの境目へと、容赦なく大きな手のひらを這わせた。
羞恥心と恐怖が限界を迎えた〇〇は、泣き出しそうな顔のまま、震える両手で自分の胸元を 必死に覆い隠した。
細い腕で、大きな胸を ぎゅっと 押し潰すようにして隠す その姿は、北斗の目には、ただの哀れな抵抗にしか 映らなかった。
むしろ、その 無防備で 必死な仕草が、北斗の中の 獣を さらに狂わせる。
北斗「……隠すなよ」
理性を失った北斗の目には、もう 容赦なんて言葉はなかった。
〇〇が 自分の手で 隠そうとすればするほど、それを 暴き出したいという 暴力的な 支配欲が 脳内を 埋め尽くしていく。
黒いレースの隙間から 溢れる、白く 柔らかな肉感。
それが 〇〇自身の指の間から 覗いている様は、北斗の 沸騰した頭を さらに 激しく ドロドロに 狂わせた。
北斗「いまさら 俺から 隠せると思ってんの?」
北斗の手が動いて触れられるたびに、身体の芯から痺れるような強烈な心地よさが〇〇を襲う。頭が真っ白になりそうなほどの感覚に翻弄されながらも、〇〇は最後の理性を振り絞って抵抗を試みた。
北斗は 鼻で冷たく笑うと、胸元を 必死に 覆っている 〇〇の小さな両手首を、再び 力任せに 掴みあげた。
155センチの 華奢な身体は、男の圧倒的な 筋力の前では、ただ されるがままに されるしかない。
強引に 両腕を 左右へと 拡げさせられ、壁に 縫い付けられる。
遮るものの なくなった 〇〇の 白い肌と、黒いレースの下着が、再び 北斗の ギラギラとした 飢えた瞳の前に、完全に 剥き出しに 晒された。
両腕を壁に縫い付けられ、完全に無防備な姿で北斗の前に晒された〇〇。
黒いレースの下着と、そこから溢れんばかりの白い肌が、北斗の飢えた視線にさらされる。
北斗の目は、もう完全に理性を失った、獣そのものだった。
北斗「隠すなって、言ったでしょ……?」
低く掠れた声で囁きながら、北斗は拘束していない方の手で、〇〇の顎を強引に掴み、自分の方を向かせた。
〇〇「っ、北斗……、や、めて……っ」
涙に濡れた瞳で必死に訴えかけるが、北斗の心には届かない。
北斗は掴んだ顎をそのままに、〇〇の首筋へと、熱い唇を押し当てた。
じゅぶ、と吸い上げるような音と共に、白く繊細な肌に、再び鮮烈な赤い痕が刻まれる。
〇〇「ぁん、っ、!」
痛みと、そこから広がる強烈な快感に、〇〇の身体は激しく痺れ、力が抜けていく。
北斗は唇を離すと、赤く浮き上がった痕を満足げに見つめ、ニヤリと歪んだ笑みを浮かべた。
北斗「……いいね、もっと俺の色に染めてあげる」
そう呟くと、北斗の手は、黒いレースの下着へと、迷いなく伸びた。
北斗の長い指先が、黒いレースのブラジャーのカップの縁へと容赦なく掛けられる。
155センチの小さな〇〇の、その華奢な体に似合わない大きな胸が、黒い布地を押し上げるようにして北斗の視線を釘付けにしていた。
〇〇「……っ、あ、北斗、お願い……っ」
腕を拘束されたまま、〇〇はせめてもの抵抗として身をよじったが、それがかえって黒いレースと白い肌の擦れ合いを生み、北斗の暗い興奮をさらに煽るだけだった。
すでに理性を失い、完全に男の本能だけで動いている北斗にとって、その涙ながらの懇願すらも極上の甘美な鳴き声にしか聞こえない。
北斗「お願いって何? ……もっとめちゃくちゃにして、ってこと?」
フッ、と低く狂気を含んだ笑みを漏らしながら、北斗は掴んでいた〇〇の手首をさらに壁へと強く押し付けた。
そして、もう片方の大きな手のひらで、黒いレースの上からその豊かな膨らみを、形が歪むほどの強さで 容赦なく 鷲掴みにする。
〇〇「ひあうっ……!?」
衣服越しとは比べものにならない、ダイレクトに伝わる男の硬く熱い手のひらの感触。
黒いレースのざらりとした質感が肌を擦り、強烈な刺激が〇〇の脳内をパニックに陥れる。
見てはいけないオスの顔をした北斗は、指先にぐっと力を込め、その柔らかい肉感を手のひら全体で 確かめるように、執拗に 揉みしだいた。
北斗「……本当に、こんなに身体熱くしてさ。口では嫌がってるのに、ここ、めちゃくちゃ主張してんじゃん」
ドロドロとした嫉妬と独占欲に濁った声で、北斗は〇〇の耳元に熱い息を吹きかける。
そのまま、北斗の親指が、黒いレースの境界線をなぞるようにして、ゆっくりと、だけど確実にブラジャーのカップをずらしにかかった。
いよいよ完全に暴かれようとする恐怖と、頭がおかしくなりそうなほどの背徳的な快感に、〇〇はただ涙をボロボロとこぼしながら、次に訪れる北斗の行為に 身体をガタガタと 震わせるしかなかった。
北斗の手が、黒いレースのブラジャーをゆっくりと、しかし確実にずらしにかかった。
羞恥心と恐怖、そして自分でも驚くほどの背徳的な快感に襲われた〇〇は、目元を涙で濡らしながら、さらに激しく身体を震わせる。
北斗「……、」
ブラジャーのカップが完全にずらされた瞬間、北斗の動きが、一瞬だけ止まった。
目の前に現れたのは、陶器のように白い肌と、その中央でピンク色に色付き、ピンと固く立っている、〇〇の無防備な乳首だった。
今まで一度も見たことのない、〇〇の、秘められた部分。
そのあまりの鮮烈な色調と、自分の行為によって引き起こされた、はっきりとした身体の反応に、北斗のドロドロに濁っていた瞳が、さらに暗く、ギラギラとした欲情の光で満たされる。
(立ってる……、こんなに、感じて……っ)
北斗は喉の奥から、くぐもった、獣のような唸り声を漏らした。
理性の欠片なんて、もうどこにも存在しない。
ただの「オス」としての本能が、目の前の、自分への欲情を隠しきれていない獲物を、貪り尽くせと叫んでいる。
北斗「……、本当に、俺のことで、こんなになってんの……?」
低く掠れた、狂気さえ孕んだ声で呟くと、北斗は拘束していた〇〇の手首を離し、その代わりに、濡れた自分の唇を、そのピンク色に色付いた、固く立っている乳首へと、ゆっくりと、しかし容赦なく、近づけていった。
次は、自分の唇と舌で、その柔らかな部分を、徹底的に蹂躅してやるために。
その瞬間、〇〇はこれから訪れるであろう、未知の快感と恐怖に、ただ、涙を流しながら、声を殺して泣くことしか、できなかった。
北斗の熱い唇が、ピンク色に固く尖った先端へとゆっくり近づいてくる。
その圧倒的なプレッシャーと、胸元を完全に晒されている羞恥心に、〇〇の身体はさらに熱を帯びていく。
〇〇「……っ、ふ、……ぅ、」
これ以上、醜態を晒したくない。これ以上、北斗の思う通りに狂わされたくない――。
〇〇は残った最後の理性を振り絞り、きゅっと唇を噛み締めて、溢れそうになる声を必死に喉の奥へと押し込めた。
しかし、そんな健気な抵抗など、今の北斗には燃料でしかなかった。
北斗「……声、我慢すんだ」
北斗はふっと低く、意地悪に 喉を鳴らした。
次の瞬間、ピンと立った先端を、北斗の熱い舌先が じろり、と 下から上へと 容赦なく舐め上げる。
〇〇「っな……! ぁ、……っ!!」
ダイレクトに脳髄を貫くような強烈な快感が走り、〇〇は声を上げそうになるのを、両手で 自分の口元を 必死に 塞ぐことで なんとか食い止めた。
目元からは、さらに大粒の涙が ポロポロと 溢れ落ちていく。
北斗「自分で口塞ぐとか、可愛いことしてくれんじゃん。……でも、いつまで耐えられるかな」
オスの顔をした北斗は、狂おしいほどに歪んだ笑みを浮かべると、今度はそのピンク色の先端を、唇全体で 包み込むようにして 激しく 吸い上げた。
じゅ、じゅうう、と、静かな部屋に 淫らな 吸引音が 容赦なく響き渡る。
口元を塞いだ 〇〇の指の隙間から、どうしても 漏れ出てしまう「ん、んんーーっ! ぅ、っ」という 鼻に抜ける 艶っぽい悲鳴。
必死に声を我慢しようと お腹に 力が入るたび、その豊かな胸が 逃げ場をなくして 北斗の口内へと さらに深く 押し込まれていく。
見てはいけない獣のような北斗に、一番 敏感な場所を 徹底的に 蹂躅され、〇〇は 声を堪えることすら 限界に 近づいていた。
〇〇は元々、身体がものすごく敏感だった。以前、廉に触れられた時もそうだったが、少しの刺激で頭が真っ白になってしまう。
理性を無くした北斗の「男」の容赦ない愛撫は、その過敏な身体にこれ以上ないほどの快感の波となって押し寄せていた。
口元を自分の手で必死に塞ぎ、涙を流しながら声を我慢する〇〇。
しかし、そんな必死の抵抗を嘲笑うかのように、北斗のもう片方の手が動いた。
北斗「廉の時もさ……こんな風にすぐ感じてたわけ?」
どろりとした嫉妬の混じった低い声。
北斗の長い指先が、まだ取り残されていたもう片方の胸へと伸び、そのピンク色に固く立った乳首を、容赦なく指の腹でぐにぃ、と 潰すように 捏ね回した。
〇〇「んんーーっ!! ぁ、っ、ふ、ぅ……っ!」
片方は北斗の熱い口内に深く吸い上げられ、もう片方は大きな指先で 執拗に 弾かれ、 擦られる。
左右同時に 襲いかかる 暴力的なまでの快感に、〇〇の脳内は完全にキャパシティを超えた。
声を堪えるために 口元を塞いでいた指先が、あまりの心地よさに ぷるぷると 震え、力が抜けていく。
北斗「ほら、声、漏れてる。……我慢できてないじゃん」
北斗は口内にある先端を 舌の裏で いやらしく 転がしながら、指先の力を さらに強めて 敏感な部分を いじり倒した。
かつてないほど激しく 身体を 蹂躅され、廉の時以上の 興奮に 脳を狂わされていく〇〇は、もう 反省も 謝罪も すべて 忘れて、ただ 北斗の 与える 熱と 痛快な 刺激の渦に、深く、深く 溺れていくしかなかった。
北斗は口元を離すと、じゅ、と 濡れた音を立てて、さっきまで 散々 舐め回していた方の 乳首へと 視線を移した。
そこは 北斗の 唾液で ぬるぬると 濡れそぼり、部屋の 明かりを 反射して 淫らに 妖しく 光っている。
北斗「……こっち、もう びしょびしょ」
低く 掠れた声で 呟きながら、北斗はその ぬるぬるに 濡れた 先端を、今度は 自分の 指先で 容赦なく つまみ上げた。
水分を 含んで さらに 敏感になった ピンク色の 突起を、指の腹で ぐりぐりと 強く 潰し、爪の先で 弾くように いじり倒す。
〇〇「ん、んんーーっ! ぁ、……っ、あ、!」
片や 唾液で ぬるぬるになった 指先に 執拗にいじられ、もう片方は さっきの 余韻で ジンジンと 脈打っている。
必死に 声を 我慢しようと 口元を 塞ぐが、押し寄せた 快感の 津波は 防ぎきれず、高くて 甘い悲鳴が 指の隙間から 何度も 漏れ出てしまった。
あまりの 刺激の強さに、〇〇の 華奢な身体は 完全に 限界を 迎えていた。
指先が 動くたびに、お腹と 腰が びくびくと 跳ね上がるように 痙攣する。
さらに、穿いている ミニスカートの 裾から 覗く 細い脚は、男の 暴力的な 愛撫の 快感に 耐えかねて、ガクガクと 激しく 震え、今にも 床に 崩れ落ちて しまいそうだった。
北斗「足、ガタガタじゃん。……お腹も 腰も、こんなに びくびく させてさ。声 我慢したって、身体が 全部 俺に 降伏してんだけど」
オスの顔をした 北斗は、震える 〇〇の 細い腰を 逃がさないように ガシッと 強く 抱き寄せると、ガクガクと 震える 太ももの 内側に、自分の 膝を ぐい、と 割り込ませ、完全に その 自由を 奪い去った。
〇〇「ひあ……っ、ふ、ぅ……っ!」
もう、北斗の強引な力に抗う術なんて、〇〇にはどこにも残されていなかった。
太ももの内側に北斗の膝が割り込んできたことで、ガクガクと震える足の支えすら奪われ、ただ彼の腕の中に縋り付くようにして、されるがままにその身体を預けるしかない。
北斗は、〇〇の逃げ場を完全に無くしたことを確信すると、さらにその愛撫を容赦のないものへと進化させた。
ぬるぬると濡れた指先で、ピンと固く立ち上がったピンク色の乳首を ぐりぐりと 執拗につまみ、弄り回しながら、同時に大きな手のひら全体で、その豊かな胸の膨らみを 根元から ぎゅぅぅ、と 潰すように 激しく揉みしだく。
〇〇「んんーーっ! あ、は、……っ、ん、あ!」
指先から伝わるピンポイントの激しい激痛に似た快感と、手のひら全体で肉を 揉み潰される 圧倒的な質量感。
二つの異なる強烈な刺激が同時に襲いかかり、〇〇のお腹と腰が、そのたびに びくん、びくんと 大きく跳ね上がった。
口元を塞ぐ手の隙間から、もう隠しきれない 淫らな悲鳴が 部屋中に 漏れ響く。
北斗「……本当に、されるがままじゃん。何されてるか、もう分かんなくなってんでしょ」
北斗は〇〇の耳元に どろりとした 熱い息を 吹きかけながら、さらに 指先に 力を込め、柔らかい胸の形を 変えるほどに 執拗に 揉み続けた。
見てはいけないオスの本能に 完全に 支配された 北斗の 手のひらの中で、〇〇は 自分の 身体が どこまでも 壊されていくような 終わらない 快感の 渦に、ただ 涙を 流しながら 溺れていくしかなかった。
北斗は〇〇の耳元から顔を離すと、ぬるぬると濡れたピンク色の乳首へと再びその熱い唇を覆い被せた。
〇〇「んあぁ……っ!」
じゅ、じゅうう、と 容赦なく肉を吸い上げられ、舌の先で固い先端を 激しく転がされる。脳が焦げるような快感に、〇〇は頭を後ろへのけぞらせ、声をあげる口元を塞ぐことさえ忘れて 艶っぽい悲鳴を 部屋に響かせた。
その猛烈な口づけに〇〇が完全に意識を飛ばしかけている隙に、北斗のもう片方の大きな手が、ゆっくりと下の方へと降りていく。
汗ばんだお腹の起伏を、大きな手のひらで じわじわと 圧をかけながら 撫で下ろしていく。その手のひらの容赦ない熱さに、〇〇のへその辺りが キュッと 痙攣するように 強く縮こまった。
北斗「……ん、」
北斗は胸を深く吸い上げたまま、鼻の奥で低く満足げに 喉を鳴らす。
その手は お腹を通り過ぎ、ミニスカートの ギリギリの 境界線へと 達した。
ゾクッ、と 〇〇の背筋に 最大の危険信号が 走る。
しかし、ガクガクと 震える太ももに 北斗の膝が 割り込んでいるせいで、身動き一つ 取ることは できない。
北斗の 長い指先が、ミニスカートの 裾を 巻き上げるようにして、ついに 露わになった 〇〇の 白く 柔らかい 太ももの 肌へと 滑り込んだ。
ストッキングすら 穿いていない 剥き出しの 太ももの内側を、北斗の 大きな 手のひらが、下から 上へと、じわじわと占領するように なぞり上げていく。
〇〇「あ、……ゃ……そこ、は、だめ……っ、」
男の大きな手の 圧倒的な 質量と 熱が、一番 触れられたくない 秘められた 場所へと 確実に 近づいてくる。
見てはいけない 獣の顔をした 北斗の 手のひらが、〇〇の 太ももの 付け根を ぐっと 強く 掴みあげた。
北斗「……口ごたえすんな」
太ももの付け根を掴む手にぐっと 強い力が込められ、指が肉に深く食い込む。
北斗は〇〇の胸から唇を離すと、冷酷さと嗜虐的な愉悦が入り混じった、完全に『S』の目を向けて〇〇を低く見下ろした。その瞳には、甘えや容赦といった感情は一ミリも残されていない。
〇〇「ぁ……っ、」
北斗「ダメかどうか決めるのは俺。お前に拒否権なんてないから」
ゾッとするほど冷え切った、だけど狂おしいほどに残酷な声。
いつもなら〇〇の怯える姿に手を止めてくれるはずの北斗が、今はその涙も、ガクガクと震える足も、すべてを 愉しむように 支配している。
北斗の大きな手のひらが、太ももの内側の柔らかい肌を 容赦なく、さらに上へと 強く擦り上げていく。ミニスカートの奥、完全に秘められた絶対的な領域へと、その長い指先が 迷いなく侵入した。
〇〇「ん、んぅ……っ、ぁ、!」
北斗「ほら、ここ触られただけでそんなに腰浮かせて。……口では生意気なこと言っても、身体はめちゃくちゃ素直じゃん」
フッ、と加虐的な笑みを浮かべ、北斗は〇〇の腰をさらに 自分の方へと 強く押し付けた。逃げ場を完全に塞がれ、どこまでもSな北斗の 本能のままに 暴かれていく恐怖と 快感に、〇〇はもう 抵抗する言葉すら 奪われて、ただ 激しく 身体を 震わせるしかなかった。
北斗の指先が、ミニスカートの奥にある下着の布地を、上から容赦なくぐっと押し潰すようにして、一番敏感な場所へと容赦なく押し当てられた。
〇〇「ひゃあぁっ……!!」
脳が焼き切れるような直撃の刺激に、〇〇は完全に腰を跳ね上げ、涙をボロボロと溢れさせながら、声を我慢することも忘れて高く鋭い悲鳴をあげた。
お腹がびくんびくんと激しく波打ち、ガクガクと震える太ももが、北斗の膝を押し返すようにして反射的に閉じようとする。
北斗「閉じるなよ。……俺が触ってやってんの。もっと足開いて、よく見せなよ」
完全にSの顔になった北斗は、冷たく歪んだ笑みを浮かべながら、閉じようとする〇〇の両太ももを、割り込ませた自分の膝でさらに強引に、左右へと割るようにして押し広げた。
155センチの小さな身体は完全に無防備に開かされ、スカートの奥の最も恥ずかしい部分が、北斗のギラギラとした飢えた視線の下に完全に晒される。
〇〇「あ、ぁ、嫌、……っ、ほく、と……っ、」
北斗「嫌って言っても、ここ、めちゃくちゃ熱くなってんじゃん。……ほら、自分の指でも感じてみなよ」
北斗は〇〇の細い手首を掴むと、それを無理やり下へと引っ張り、下着の布越しに熱く脈打っている〇〇自身の場所へと強引に押し付けた。
男の大きな手に上から重ねられて、自分の指で、自分自身の恥ずかしい身体の熱さを自覚させられる。そのあまりにも屈辱的で、背徳的な攻めに、〇〇の脳内は真っ白に染まり、ただひたすらに狂わされていく快感の渦の中で、ガタガタと身体を痙攣させることしかできなかった。
北斗「ねえ、自分の手で触ってみてどう?……ここ、信じられないくらいめちゃくちゃに濡れてんじゃん」
北斗は〇〇の手首を上から容赦なく押さえつけたまま、下着のクロッチ部分にその細い指をぐりぐりと押し付け、濡れた感触を無理やり自覚させた。
すでに薄いパンツの布地は、〇〇自身の溢れ出た熱い蜜でぐっしょりと湿って、肌にぴったりと張り付いている。
〇〇「んあぁっ……! ゃ、あ……っ! うそ……っ」
自分の指先から伝わる、はっきりと濡れそぼった生々しい感触に、〇〇は羞恥心で顔を真っ赤に染め、さらに激しく涙をこぼした。
北斗「嘘じゃないでしょ。パンツまでこんなに湿らせてさ、他の男のことで嫉妬させておいて、身体は俺にこんなに淫らにされて喜んでるんだ?」
完全に支配欲に満ちたSの笑みを浮かべ、北斗は〇〇の手をそこから退けると、今度は自分の長い指を、その湿った布地の上から容赦なく、ぐにぃと 押し込むようにして 擦り上げた。
〇〇「ひゃんっ……!! ぁ、あ、っ!」
布越しにダイレクトに 芯を 抉られるような 激しい快感に、〇〇の細い足は ガクガクと 激しく 震え、お腹も 腰も びくんびくんと 跳ね上がる。
北斗は 〇〇が 声を 我慢する暇も 与えないように、ぬるぬると 湿った 布地を 擦り合わせながら、その 敏感な場所を 執拗に いじり倒した。
北斗の手が動いて触れられるたびに、身体の芯から痺れるような強烈な心地よさが〇〇を襲う。頭が真っ白になりそうなほどの感覚に翻弄されながらも、〇〇は最後の理性を振り絞って抵抗を試みた。
片手で自分の口元を必死に押さえ、もう漏れそうになる声を喉の奥でせき止める。そして、もう片方の震える手を必死に伸ばし、自分の下を容赦なく触っている北斗の、固く逞しい腕をぎゅっと掴んだ。
〇〇「……っ、ん、北、斗……もう、やめ、て……っ」
これ以上は本当におかしくなってしまう。涙目で訴えかけながら、北斗の腕を押し返そうと力を込めるが、男の圧倒的な筋力の前では、その小さな手の抵抗など、カマキリの斧のようなものだった。
むしろ、その弱々しい抵抗が、北斗の中の『S』の気質をさらに刺激する。
北斗「やめて、じゃなくて『ごめんなさい』でしょ。そんな力で、俺を止められると思ってんの?」
北斗は掴まれた腕をピクリとも動かさず、むしろ〇〇をさらに壁へと深く押し付けた。逃げ場を完全に塞いだまま、冷たく、だけど狂おしいほどの熱を孕んだ瞳で、〇〇の涙で濡れた顔をじっと見下ろす。
北斗「腕に触るなら、もっとちゃんと縋り付いてきなよ。……ほら、声我慢してないで、俺の名前呼んで?」
そう囁きながら、北斗は触れる手の動きに意地悪な変化をつけ、〇〇が一番耐えられない絶妙な強さで、その過敏な身体をじわじわと攻め立てていった。〇〇は北斗の腕を握ったまま、ただ激しく身体を震わせるしかなかった。
〇〇「……っ、ほく、とぉ……っ」
耐えきれずに口元から溢れ出たのは、涙混じりの、甘くかすれた北斗の名前だった。
声を我慢することを完全に諦めさせられ、自分の名前を 縋るように 呼ぶ〇〇の声を聞いた瞬間、北斗の切れ長の瞳が わずかに 歪んだ。
北斗「……よく言えました」
低く、どこか 酷く 艶っぽい声で 囁きながら、北斗は 〇〇の涙を 親指の腹で 優しく なぞるように 拭った。
しかし、その 優しい仕草とは 裏腹に、下を 攻め立てる 手のひらの 動きは まったく 容赦がない。
名前を 呼ばせたことで さらに 独占欲を 満たされた 北斗は、〇〇が 握りしめている 自分の腕に ぐっと 力を込め、その 身体を 完全に 自分の 支配下に 置き去りにした。
北斗「もっと 鳴いて。……俺の 名前、何度も 呼んでよ」
完全に Sの スイッチが 入り、〇〇を 自分の 色だけで 染め上げようとする 北斗。
〇〇は 彼の 逞しい腕に 掴まったまま、頭を 激しく 揺さぶるような 快感と、彼から 注がれる 圧倒的な 熱量の 前に、ただ 何度も その名前を 繰り返すことしか できなくなっていた。
〇〇「あ、……ダメ、ほくと……っ、もう、ダメぇ……っ!」
頭の先まで真っ白に染まるような、激しい波がすぐそこまで押し寄せていた。
身体中が熱く痺れ、北斗の腕を握る指先にも、ガクガクと震える足にも、もう一ミリも力が入らない。
限界を迎えた〇〇の身体は、ただひたすらに大きな快感の渦へと引きずり込まれていく。
その限界を察知した北斗は、冷徹な『S』の瞳の奥に、狂おしいほどの独占欲の炎をギラつかせた。
北斗「ダメじゃない。……そのまま俺の腕の中で、ちゃんと全部受け止めなよ」
そう低く耳元で囁くと、北斗は最後の一線を越えさせるように、触れる手の動きを一気に速め、一番敏感な場所を容赦なく追い込んだ。
〇〇「ひあぁっ……!!」
逃げ場のない快感の頂点へと突き落とされ、〇〇の身体が弓なりに大きく跳ね上がる。
涙をボロボロとこぼしながら、〇〇は北斗の逞しい腕をちぎれんばかりに強く握りしめ、ただその圧倒的な熱の中に、完全に崩れ落ちていった。
コメント
3件
やばすぎん??、???!!! 待って待って、北斗(さん)、男(オス)、そして、Sになりすぎね??? 〇〇(さん)限界でしょ、笑 でも、マージで、次回が待てなさすぎるぅ!!!!!! 続き出してくれてありがとうございます!!めっちゃ待ってました!! 今日、ほんとっに良い日になりそうです!! 次回の続きも、とても楽しみにしてます!でも、主さんのペースで大丈夫です! ((主さんの脳が羨ましすぎます…
みぅ🤍🥀です うわあ……108話、めちゃくちゃ重かった……🥀 水族館の幻想的な雰囲気から始まって、北斗の真っ直ぐな告白、あのトンネル水槽でのキス。 廉の名前を出した瞬間の空気の変わり方、ゾッとしたけど、それ以上に北斗の執着が痛いほど伝わってきて、胸がギュッてなった。 「待たない。……もう限界って言ったの、〇〇のほうでしょ」 このタイトル回収、痺れた……。 北斗の優しさの裏に隠れてた独占欲が一気に溢れ出した感じ、すごくリアルで、読んでるこっちまで息が止まった。 いちごみるくさんの書く「重い愛情」の描写、本当に好きです。ちゃんと受け取りました🌙