コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
「アー….あー…?」
朝焼けが進む、そんな時。喉仏の付近をベタベタとしつこく触りながら調整を進める。冷静になった彼女はこの日常に触れる事を諦めていた、失望ではなく、落胆なのかもしれない。
その目に映るのは羨望でもなく、虚ろな心でもなく。起き上がった彼女はまた何時もの場所に戻る、
蚊に刺されたように鬱陶しい気分のまま成り行きで進む、そうすれば自ずと羽音が耳に囁く。
「くそったれ…」
誰にも響かない独り言を呟いて苦しむのは自分自身だけだというのに。