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「きょも」×『ジェシー』
窓の外は、あの日と同じ土砂降りの雨だった。
高校の先輩後輩として出会ったジェシーときょもの運命が狂い始めたのは、数年前の、あるいは最初に出会った瞬間の視線だったのかもしれない。
卒業後、京本の家で行われた初めてのお泊まり会。
清潔すぎて血の通わない白い部屋で、京本は夕食の準備の手を止め、ゆっくりと振り返った。
その手に握られていたのは、鈍く光る一本の牛刀。
「愛してる。……世界で一番。ジェシーの心臓が止まるまで、俺が全部管理してあげる」
至近距離で突きつけられた刃先。
だが、絶望の淵に立たされたジェシーが漏らしたのは、震えではなく歓喜の笑い声だった。
『最高だよ、きょも。……やってみなよ。その代わり、一瞬でも目を離したら、俺がお前を壊してあげる』
恐怖を凌駕する狂気の悲鳴。
二人はその夜、互いが縛り付け、壊し合うことでしか得られない[真実の愛]に辿り着いた。
それから数年。
二人は世間の目を逃れるように、深い霧に包まれた山奥の小さな家で夫婦となった。
表札には二人の名が並び、家の中には、かつて喉元に突きつけられたあの包丁が、今は日常の道具として静かに鎮座している。
二人の間には、じゅりという名の息子が授かった。
ジェシーの太陽のような快活さと、京本のどこか危うい美しさを継承したその子は、二人がこの閉ざされた楽園で愛し合った何よりの証拠だった。
「パパ、きょもがまた僕を睨んでるよ!』
幼いじゅりがジェシーの腕に飛び込むと、京本が冷ややかな、けれど独占欲に満ちた瞳で息子をたしなめる。
「じゅり、パパにあまりくっつかないで。その場所は俺のものなんだから」
ジェシーは豪快に笑いながら、二人を大きな腕で抱き寄せた。
『ははは!じゅり、きょもは嫉妬深いんだ。でも大丈夫、俺の心臓は全部きょものもの。じゅりは、俺たちが世界で愛し合ってる証なんだからさ』
この家では、執着は優しさであり、監視は慈しみだった。
京本がジェシーの行動をすべて把握し、ジェシーがそれを悦びとして受け入れる。
その歪な均衡の上に、奇跡のような平穏が成り立っている。
「ここはね、悪い虫がパパたちを邪魔しに来ないためのお城なんだよ」
京本がじゅりの頬を撫でながら囁く。
その指先には、今もジェシーを繋ぎ止めるための見えない鎖が絡みついてる。
夜、じゅりが寝静まった後、二人は暖炉の前で寄り添う。
窓を叩く雨音は、あの告白の夜と同じ旋律を奏でていた。
「じゅりが大きくなったら、教えてあげようね。誰かを狂うほど愛して、すべてを捧げる喜びを」
『ああ。俺たちの[愛の形]をね』
血の通った狂気と、永遠の執着。世間からは決して理解されないその沼の中で、三人の影は一つに溶け合い、幸福という名の呪いに深く沈んでいった。
ど〜も〜𝓡𝓲𝓷で~す!!
2つ目の投稿ですね。👍🏻
実は、昨日投稿した作品修正したの気付きました?
まぁ、どっちでもいいんですけどね笑
皆さんの目が疲れたと思うので、終わります!
以上、𝓡𝓲𝓷でした〜!!
ばいば〜い👋🏻