.
「コンビニ行きてぇ。」
オレの発言から、コンビニに行くことになった。
6:00 P.M.、東京都、千代田区、コンビニ。
いつもは行かない所のコンビニにオレたちは向かった。
.
無機質な来店したという音が鳴り響く。
稀咲が物を見ている間にでも、煙草を買おうとしたのなら、あからさまに目から嫌そうな感情をさらけ出している
石崎という店員がいた。
バイトの知識という知識はないしやった事もないし
金とか巻き上げればいいから気にしたことも無い。
見た目から歳上だろうなとは思う。
.
「怖いものは怖いんです。」
だから。
「殴られたらどうしようとか。」
それで。
「ナイフとか持ってるのかもとか。」
んなわけ。
.
どうしてこの女は、オレに今その話をしているのだろう。
受け取った煙草に力を込めそうになる。
不愉快、不快とは全く別の感情、というかなんというか、それを言葉に表すのはとても難しいなと感じる。
─────── ダリィな。
.
「ありがとうございました、またの御来店お待ちしております。」
思ってもいないだろう、その言葉。
「ことばどーり、また来てやるよ、石崎ちゃん。」
にたり、と笑いながら言ってやったのなら、あからさまに嫌そうな顔をされた。
またの御来店お待ちしております、って言ったのお前だろ。
だから、その言葉通りにまた来てやろう。
.
「欲しいもん買えたのか。」
「煙草〜〜、買えた。」
「あんまり一般人脅すなよ、来づらくなる。」
「知らねぇし、オレあそこの常連になるわ〜。石崎って毎週月曜日いっとおもう?」
「知んねぇよ、聞きに戻ったらどうだ?オレは帰る。」
「待てよ稀咲、送ってってやるぞ〜。」
「オマエの運転下手くそだから嫌なんだよ。」
「はっ、嘘つくなって、待てって。」
.
無理やりにでも稀咲を後ろに乗せてバイクを動かす。
太陽の光で反射していて
店内は見えないに近しい中で石崎が見えた。
.
「コンビニバイトってもうかんの?」
「東京の最低賃金は700円ぐらいじゃなかったか。」
「やす。」
.
明日もいんのかな、石崎。いたら遊びに行ったろ。
.
コメント
1件
最高