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ローラ📽️
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💖💛
特殊な設定です。
💙さんも出てきます。
「おかえり勇斗…血ちょうだい…」
「ただいま仁人って熱烈すぎるお出迎え…」
「ここから吸っていい?」
「首筋ね、どーぞ…でも俺汗かいてるから風呂あがってからの方が…」
「はむ、ちぅ…」
「聞いてねぇし……」
仁人が吸血鬼と知ったのはまだ出会って間もない頃だった。太智と仁人、いつも一緒にいるなぁなんて思ってたらある日のレッスン終わりに仁人が太智の首筋から血を吸ってるのを見た。それはもうバッチリ見ちゃって太智の苦虫を噛み潰したような表情を今でも覚えている。
そこで2人から話を聞いた。仁人は吸血鬼の末裔で月にある程度の量の血を飲まないと倒れてしまうそうだ。いつも親の仕送りに輸血パックがありそれを飲むが育ち盛りかレッスンの運動量のせいか足りずに泣く泣く太智にお願いしていたらしい。
太智もたまに血色が悪かったり貧血気味な時があった事と思い出すと疑うことなく…まぁ誰にも言わないでとべそべそに泣いてる年下を見ると嘘ではないのかなと思い信用したのだった。
それから黙っていたけれど、なんか太智だけ選ばれてる感が少しモヤモヤして1度仁人を連れ出して俺の飲む?と告げれば断られた。
「太智は俺と同じ血液型だから飲めるの…他の血液型の血は飲んだことないからわからない」
至極真っ当な理由に思わず納得してしまう。
確かに輸血とかって同じ血液型だよな、そりゃ違うなら飲めないかなんて少しだけショックを受けた。
しかし、仁人は言いづらそうに俺に告げる。
「太智が…言ったの?…」
「え?」
「太智がもう血吸われるの嫌だって言ってた?」
太智からそんな話しは微塵も聞いてなかったがあまりにもショボくれた仁人は悩んでいるようだった。まぁ確かに毎回毎回貰う方も貰われる方も気を使うだろう。太智はあまりそんなことは考えてなさそうだがもしかしたら、と俺は仁人に悪いことを教えてみる。
「俺の1回飲んでみる?それでダメだったらやめればいいし、飲めたら今度から俺にしなよ」
「え?でも…」
「不味かったらペッてしていいから…」
「……太智、やっぱり嫌だったかな…」
「うーん、そんなことないと思うよ?とりあえず首筋でいいの?」
淡々とたった数年しか違わないのに大人ぶって仁人にけしかける。優しくすればきっと選んでくれるんじゃないかって、まぁ要するに仁人の特別になりたかった。
「首筋はたくさん吸えちゃうから…ちょっとだけなら指でいい?」
仁人はそう言うと俺の片手を両手で掴んで人差し指を咥える。飲んでいい?みたいな瞳で見られ思わず息を飲んだ。ゆっくり頷けば仁人の歯が俺の指先に刺さってチクッとしたかと思えばチューっと可愛らしい音が鳴った。
「…仁人、どう?美味しい?」
「…ん…ん、美味しい…佐野くんの血、美味しい」
なんとも言えない高揚感に顔が赤くなる。
よかった不味くなくてとか、血液型が違っても大丈夫でよかったとかそんなことよりも、これから仁人が俺を求めてくれるようになることがなによりも嬉しかった。
もちろん太智には簡単に伝えた。
仁人俺の血でも大丈夫だったからこれからはおれがあげるよ。太智は最近疲れてるから蓄えといて?俺がダメになったら太智にまかせるから。
その時の太智の顔も覚えている。
わかった!と笑う表情のなかに少しだけ氷河が見えた。自分の場所を取られたと理解した顔。
生半可で引き受けたのなら許さないという顔。
俺はそれ以来仁人を俺の家に住まわせる事にした。いつでも飲んでいいよなんて甘えさせてまるで蝶を捕まえる蜘蛛みたいなやり方で。
「ん、美味しい、ありがと」
「もういいの?」
「これ以上飲んだら勇斗が危ないよ」
「そう?まだ平気だけど、飲む?」
「………飲んでいいの?」
「いいよ、たくさん飲んで」
可愛らしく成長した彼に血をあげる。たぶんもう太智の血はなくなった。血液型調べたら別の型になってるかもね。
なんて、意地悪な子供みたいな事を思いつつこれから先も仁人を自分のテリトリーに入れ込んだ。
「っ、もう、おなかいっぱい」
「そ?ならよかった」
「勇斗だいじょうぶ?」
「俺は平気だって」
「勇斗のジュースみたいで美味しいから飲みすぎちゃう」
「そうなんだ!もっと飲んでいいよ」
「もういい!ほんと!これ以上はだめ」
「なんで?」
「なんでって」
高揚したら顔と身体。そしてもうそろそろ眠くなるだろう。ずるりと仁人は目の前で倒れる…その寸前で俺が支えてベッドへ連れてった。
「はぁ本当に毎日この精力食べれるの幸せすぎるわ!仁人、今日もいただきます♡」
吸血鬼がこんなにも美味しいなんて誰も教えてくれなかった。まるで鴨が葱を背負って来てくれたと言っても過言じゃない。
きっと誰にもバレないだろう。なんで俺の血が飲めるのか。わからなくても俺だけが知ってればそれでいい。
今夜も今夜とて夢の中で彼を抱くのであった。
吸血鬼の吉田さんと
インキュバスな佐野さん
と一般人だけどなにかと鋭い塩﨑さん。
インキュバスの血には血液型とかない上に興奮剤と睡眠薬が仕込まれてる厄介な血だったり…な後付け設定です。
コメント
2件
この話めちゃくちゃ好きです!!
ああ、28話読ませてもらいました……仁人くんの吸血鬼設定、奥行きがありますね。最初はただの献身かと思いきや、勇斗さんの側に「特別になりたい」という計算と執着がじわじわ見えてくる展開が、読んでいてぞくぞくしました。特に、太智さんの表情に一瞬氷河が見えた場面が好きです。優しいのにどこか歪な関係性が、めちゃくちゃツボです。インキュバス説も後から効いてきそうで楽しみ!