最近毎日イライラする。
「白布くん〜♡」
「白布くん何読んでるの〜♡」
私の彼氏に話しかけんじゃねーよ。
少し話してないくらいでこの有様だ。
ぐぬぬ
私は賢二郎のタイミングを待つ。
信じてるしね
それでも嫉妬で
りっこと廊下から見る度イライラをぶつける。
それに
「なんで白布のやつがセッターなの?」
「瀬見さんの方が良かった」
何を言ってんだこいつらは。
お兄ちゃんは確かに優秀な選手かもしれない
けれど賢二郎が選ばれた。
それはきっと賢二郎は若利くんに誇張せず尽くすことができる唯一のセッターだからだと思う。
〜がよかった、
だなんて言うな。
イライラする。
そして今日。
女「別れたくせに!」
は?別れた?
女「調子乗んなよ」
は?誰がだよ
女「白布さんに振られたくせに!」
は?何を言ってんだ
覚くんが来てくれた。
賢二郎も抱きしめてくれた。
ギュッと抱きしめてくれた。
…ね、?賢二郎は優しいんだ
きっと何かあったに違いない
もしかしたらこいつらが言う噂に自信を無くしてしまってるのかもしれない
大丈夫、安心して
ああ、今日も大好きだよ。
『賢二郎、ありがとう、大丈夫だから』
息を吸う、
人にこんなに腹が立ったのは初めてかもしれない
気づけば
『別れるわけねぇだろうがボケェー!!』
自分でもびっくりするくらいの大きな声と汚い言葉。
みんなは、呆気にとられてる
後ろにはりっこや若利くんたちがいる
きっとりっこが心配して来てくれたんだろう
『どいつもこいつもある事ないこと言いやがって…!私と賢二郎は別れてない!』
なんだなんだ?と
通りすがりの学生たちが集まってくる
あれ、瀬見妹じゃね?
白布くんじゃん!
バレー部の天童さんもいるよ!!
なに、なに?
中庭は教室からも見える場所にあるから
教室の窓から何人かが顔を出す
続々と集まってくる
でもそんなの関係ない
『ちょっと話さない間に私の彼氏の賢二郎に近づかないで!!
私が賢二郎に振られたなんてそんな嘘やめて!!
お前らが賢二郎の何を知ってるの!!』
髪を引っ張った女と周りにいた女共が後退りをする。
フン、寄ってたかって集団でしか何にもできないくせに。
『それに…』
周りになんだなんだと見てるやつらに向かって
『賢二郎は優秀なセッターなんだから!!
賢二郎じゃないとダメだから選ばれたんだ!!
賢二郎の事何も知らないくせに〜がよかった!だなんて言うな!!ばかやろう!!!』
っはぁ、はぁ
言ってやった。
女「っは、話が違うじゃない…別れたって…聞いたし…」
私はしゃべる女の近くに行って言う。
『いつ、私や賢二郎本人が別れたって言ったの?』
女「それはっ…」
言葉に詰まったみたいで黙り込む。
…
私は賢二郎の近くに行き、手を繋ぐ。
『こんなに好きなのに別れるわけないじゃん』
私は賢二郎を見つめる。
ああ好き、かっこいい。
こんなに近くで見れるの久しぶりだなぁ
賢二郎はびっくりしてたけれど
私の腰に手を回し引き寄せる。
そして、お互い頬を触り
そして ̄ ̄ ̄ ̄
私たちはみんなが見る前でキスをした。
キャー!!!!
白布くんんんん
わぁぁぁぁぁー!!!
ふぁーー!!!
ひょわー!!!
いろんな悲鳴や賢二郎の名前を言う人達がいるけれどそんなのはもう関係ない
私たちは付き合ってるんだから。
キスが終わると賢二郎は
シラブ「ばかか、お前は…///」
と照れながら言う。
『バカだよ、、、』と私は笑う。
パニックになってるさっきの女共の方を向く。
そして
『私は、賢二郎と付き合ってる
〝瀬見妹〟じゃなくて美樹だから。
名前くらい覚えろばーーーか』
と言ってやった。
私、賢二郎に似てきて口が悪くなったのかな?w
コメント
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今めっちゃ叫びたい