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その夜、元貴は静かに息を引き取った。
朝、目を覚ますと、体が冷たくなった元貴が隣で眠ったままだった。
本当に亡くなった人間なのか疑うほど、綺麗な寝顔をしていた。
あの時、俺がどんな気持ちだったか。
「ありがとう」や「さよなら」を言うのが、どんなに苦しかったか。
滉斗「っうぅ゛、、もとき゛ッ、、帰ってきてよ、ぉ、っ゛、、」
ぐちゃぐちゃになるまで泣いても、元貴が目を覚ますことはなかった。
最期に少し照れながら言ってくれた、「愛してる」。
その声を、表情を、温かさを、何度も思い出していた。