❄🐙星導 凛(りん)・・・α
大人しい性格、あまり表情が動かない、ツンデレ(家族大好き)、怒ると怖い(怒らせない方がいい)、足が早い(重要)というか今は運動全般得意、髪が触手なる
💄🥷赤城 美空(みく)・・・Ω
明るい一軍系のオタクに優しいギャル、すぐ顔に出る、優しい(天然)、運動はふつーに好き(何でも出来る)、家族大好き、クナイや小型武器を服の至る所に仕込んでる、
🐙🌟「」
👻🔪『』
子供(小一)〔〕
❄🎐〔お母さんッ?!ッお母さんっ!!〕
空は暗くなり始めていて目の前にしゃがみ咳き込んだり嗚咽を上げるお母さん。朝から顔色悪いな、とは思ってたけど…。私の手を握っていたお母さんの力が弱くなっていく。お母さんの額からダラダラと汗が流れ、何度もほしるべと呟いていた。周りには誰も居なくて何をすれば良いのかどう行動したらいいのか、わかんなくてパニックになる。遂にお母さんの意識が飛び、だらりと手が落ちた。
❄🎐〔っ誰かっ助けてッ、〕
いつも私の周りを漂っているお母さんとお父さんのオトモが動き出した。お母さんのオトモがお母さんの服のポケットから何かを取り出しお父さんのオトモがそれを私の目の前まで運んで来る。それはスマホだった。
❄🎐〔…電話ッしろ…ってことっ?〕
受け取り電話番号を打とうとしたが手が震え番号を打てない。カシャンと音を立てスマホが地面に落ちた。スマホの液晶にピシッと亀裂が入る。
❄🎐〔……あ…、…わかんなぃッ…わかんないよッ…〕
再び周りを見てみると二匹のオトモも消えていた。誰もいない暗い闇が私の周りを囲う。くらりと立ちくらみがする。ガンガンと頭を殴られるいるかのように痛くて、バクバクと鼓膜が破れるぐらい心臓の音がおっきくて息が荒くなる。
❄🎐〔…ッひとり…、〕
一人は嫌
暗いのも嫌い
なんでお母さんが倒れたの?
何をすればこの状況は改善する?
誰か教えて
誰か、助けて
目に涙の膜が張り、周りが滲んで見える。ほっぺに感じるくすぐったい感触。
「凛っッ!!!」
後ろから暖かくて安心するものが私に抱き着いた。顔を見なくても分かる、お父さんだ。白くてスカートのようなコスチュームが月明かりに反射してピカピカと輝いて、周りを照らす。
❄🎐〔っお父さんッ!おかっ、お母さんがッっ!〕
お母さんという言葉を口に出すとお父さんはお母さんを仰向けにして首や胸を触っていく。
「…脈と息が少し弱くて…顔色が悪い…」
おろおろと周りを歩いているとお父さんが見兼ねて私に話しかけた。でもお父さんの額や首には汗が滲んでいて明らかに焦っていた。
「安心してください、もう救急車は呼んでいます」
「もうちょっとで到着するそうですよ」
安心して高ぶっていて気持ちが落ち着いてきても想像では悪いことばかり浮かんでは消え、浮かんでは消えた。
❄🎐〔…お母さん、死なない…よね…?〕
無意識に声が掠れ、お父さんが来て一度落ち着いていたのにまた手や脚が震え始めた。質問した瞬間、お父さんの目の瞳孔が開き図星を指されたという顔をした。聞かなきゃ良かったと酷く後悔する。
「…大丈夫ですって。だってあの小柳くんがですよッ?」
私を安心させようと言葉を何度も投げかけるが、決して否定はしなかった。暫くすると甲高い耳に残る音を鳴らしながら救急車が来た。車の中から人が降りてきてガシャガシャとなりならがベッドらしき物を取り出した。お母さんがベッドに乗せられ車の中に入っていく。一人の救急隊員さんがお父さんに話しかけた。
モブ〈一人着いて来る事が出来ますが、どうしますか?〉
「…いえ、子供もいるので…」
モブ〈わかりました〉
救急隊員さんは車に乗り込んだ。再びサイレンを鳴らしてお母さんが乗った車が病院に向かって行った。…まだ心臓が苦しい、痛い。
「…凛、帰りましょ」
❄🐙〔うん〕
何も喋らず無言で二人帰路に着いた。
家に帰って来たら少し安心して、盛大にお腹の音が鳴った。時計を見てみると七時を過ぎていた。そりゃお腹が空くわけだと納得したがお腹が空いているはずなのに、お母さんが辛い思いしている時だから私だけが幸せにご飯を食べていいものかと思いなにも食べたくなかった。
「りーん、何食べたい?」
❄🐙〔…いらない〕
「了解です、…ですがここに凛の大好きなオムライスが…」
お父さんの手の上に二つの半月型で卵がキツネ色のとろとろのオムライスがあった。上にはたっぷりのケチャップが掛かっている。胡椒やケチャップの食欲をそそる匂いが鼻腔を掠めた。また悲鳴のような呻き声のようなお腹の音がなる。
「…お腹が減ったままだと凛も倒れちゃいますよ、そしたらママが悲しみます」
テーブルにオムライスの載ったお皿を並べた。
「一緒に食べよ」
❄🐙〔……食べる゙ッ〕
気づけばまた泣いていた。鼻水もずびずびで息がしずらかった。お父さんがティッシュを差し出してくれたから一枚取り、鼻をかんだ。そしてテーブルの椅子に座りスプーンで一口サイズで掬い口に運ぶ。酸味掛かったケチャップライスの具に玉ねぎや人参、ウインナーが入っていて嫌いなグリンピースは抜かれていた。それを塩や胡椒で味付けをされている卵で包まれている。
❄🐙〔っおい゙しいッ〕
「…でしょ?」
お父さんをちらりと見てみると玉ねぎを切ったからかお父さんも目の回りが真っ赤だった。
オムライスを食べ終えお風呂も入ると、いっぱい泣いたからか眠たくなってきた。目を擦りながらうつらうつらとしながら興味の無いテレビを眺める。
❄🐙〔…ねむ……、〕
「眠たいですか?俺はまだやらないといけない事があるので…お休みなさい」
❄🐙〔おやすみぃ〕
お父さんはパソコンと睨めっこをしながらキーボードを叩いていた。横には色々と書類らしき紙が辺りに山になっていた。横目に自室を向かう。自分の部屋は自分だけの安心出来る場所。お気に入りの物、好きな物が詰まった自分だけのおもちゃ箱。ベッドに潜り込み匂いを吸い込む、ふわふわと漂う柔軟剤の匂い。お父さんとお母さんと一緒の匂い。
❄🐙〔…おかぁさんッ〕
誰にも届かない声は部屋に溶けて消えて行った。
そのまま少し寝ていたようだ。今何時か時計を見ようと思ったが瞼が重たくて億劫になる。でも一つ気になった。今私の横でもぞもぞと動いている物はなんだと、何故か部屋の電気は切れていて何かは見れないがかなり大きい物でなんかさらさらしてる。え、本当に何…?。…意を決し髪を触手にしてベッドから押し出した。
すると痛゛ぁ!と聞き慣れた声が聞こえてきた。ガバッと起き上がり部屋の電気のボタンを触手で押す。暗さに慣れた眼には照明の明るさが痛いがそれより声の持ち主の安否が気になった。
「…なにするんですかぁ」
❄🐙〔やっぱ…お父さんか…〕
「一緒に寝ましょ~よ~」
えへ、なんてわざとらしく笑い再び私のベッドに入ってくる。あまり寝ているところは見られたくないが、断る理由もないしわざわざ理由を考えるのも面倒くさい、なので良いよと答えることしか出来ない。
❄🐙〔良いよ〕
「やったぁ」
子供のように無邪気に笑い更に深く布団に侵入してくる。ベッドは普通のシングルサイズだが180近くの大の大人が入ると狭く感じる。そして馴れ馴れしく抱き着いてきた。
❄🐙〔苦しい〕
さっきは無邪気に笑っていたのに今度は拗ねたような声を出した。
「良いじゃないですか、今日ぐらい。…パパだって怖かったんです」
「凛に付けてたオトモが急に俺の前に現れて、明らかに焦ってて俺に助けを求めるほど…凛とママに何かあったんだって思って…」
「だけど…ごめんね、怖かったよね」
お父さんは、更に強く抱きしめて来る。二人とも冷静になっている今、あの時に聞いた質問をもう一度聞いてみる。
❄🐙〔ッ………お母さん死なないよね?〕
「はい、さっき病院から電話が来て意識を取り戻したって」
❄🐙〔っそうなの?!〕
肩の力が抜けた。やっと安心できたのにドキドキと心臓の音がうるさい。
「明日お見舞い行きましょ」
❄🐙〔うん〕
❄🐙〔…ね、お父さん〕
「なぁに?」
❄🐙〔…私お医者さんになりたい〕
「…良いですねぇ」
「パパが疲れて倒れた時は凛に治してもらお~」
と、お父さんが私のお腹をくすぐった。ずっと気を張っていて、やっと安心できたからか睡魔が襲ってきた。
目覚めるとお父さんは隣に居なくて、周りを見渡してみるといつもの私の部屋。もしかして全部夢だったりと思い、リビングに駆け込んだ。でも夢な訳なくリビングには目をシパシパと瞬きしながら朝ご飯を作っているパジャマ姿のお父さんしか居なかった。
❄🐙〔…なーんだ〕
「なんだ、とは何ですかぁ」
「ママに会うんですから、早く顔洗ってらっしゃい」
❄🐙〔うん〕
顔を洗い、外に出るのだからなるべく動きやすくお洒落な服を選ぶ。フリルの付いた白いTシャツに水色のデニムの半ズボン。涼しげで今の季節にピッタリだ。
「今日も可愛いですねぇ」
突然後ろから声が聞こえてきて猫のように飛び跳ねて驚いた。振り返って見るとお父さんが部屋のドアから半分顔を覗いていた。
❄🐙〔…やめて〕
「ごめんなさーい笑、…朝ごはん出来ましたよぉ」
お父さんをドアの前からどかしリビングに向かう。リビングに入ると目玉焼きと香ばしいパンの匂いが広がっていた。
「遂に来ましたね」
目の前には東の中でも最先端を使った大きい病院がある。ヒーローだからということで、色々と上が良いところに送ってくれたのだろうか。その病院は威圧感があって入るのには抵抗がある。だが、お母さんに会えるのなら何をしたって構わない。かといっても病院と言えば嫌いな注射の印象しかなく、入ろうと思っても体が入るのを拒んでいた。
❄🐙〔どうしよ、お父さん。鳥肌立ってきた〕
「ふふ、それは奇遇ですね。俺もです」
痺れを切らしたオトモが私とお父さんの背中を押し、早く早くと促して来る。押し切られ入ってみるとアルコールの嫌な匂い。背中に悪寒が走る。
「すいません、こや…星導ロウの部屋は何番ですか?」
お父さんはいつもお母さんの事をママか小柳くんと呼んでいるのでお母さんを星導と呼んでいるのはむず痒い感じがする。
看護師さん〈…身内と知れる身分証はお持ちですか?〉
「あ…、…」
お父さんが口をつぐんだ。やりやがったぞ
🐝🤣〈…あれ?るべに凛ちゃんやん!〉
🤝〈ホントだ!凛ちゃんおひさ~!〉
🌩️🦒💡〈凛ちゃんだ~!!!〉
リトさんが私目掛けて走ってきた。身構えていると脇腹を捕まれ高く掲げられる。ライオ■キングみたいに、
❄🐙〔お久しぶりです、マナさん、ライさん、イッテツさん、リトさん〕
持ち上げられたまま、四人に挨拶をする。するとマナさんがリトさんの頭を叩き、はよ下ろしてあげな、と笑いながら言った。するとリトさんは渋々みたいな顔をして下ろしてくれた。
🐝🤣〈凛ちゃん、おっきくなったなぁ〉
マナさんがしゃがみながらそう言うので私は背伸びをして返す。
❄🐙〔…いつか越してみせます〕
🐝🤣〈楽しみやわぁ〉
🐝🤣〈所でるべ?ロウの病室に行かへんの?〉
「…それがぁ…」
と、お父さんはぺしょぺしょになりながら全ての事柄を話した。すると三人に笑われて更にぺしょぺしょになっていた。
🐝🤣〈すいません、看護師さん。コイツ、こ…星導ロウの旦那さんなんですよ〉
看護師さん〈あ!そうなんですね!ではどうぞ。〇〇〇番です〉
「っ…ありがとうございます」
一時期はどうなることかと思った。
❄🐙〔良かったね〕
「凛…圧が怖い」
🤝〈凛ちゃん、お母さんに似たねぇ笑〉
🌩️🦒〈な~!!〉
なんか照れくさい感じがする。
「そういえばウェンは一緒じゃないんですか?」
🐝🤣〈…ウェンはカゲツから離れたくないって言ってたから…、〉
「あー…、そろそろでしたっけ?」
本格的にお腹が膨らんで毎日お母さんが大変そうと美空ちゃんが言っていた。
🐝🤣〈そうそう!〉
🌩️🦒〈楽しみだな!〉
🤝〈男の子らしいよ!〉
🌩️🦒🐝🤣💡〈「へぇ~~!!」〉
🤝〈あ!…ちょっとちょっと!今だべってる場合じゃないでしょ!早くロウ君の所に行ってあげな!!〉
何故か何かを思い出したかのようにイッテツさんは早く早くとさっきのオトモのように私達を押した。
「凛、行きましょっか」
❄🐙〔うん〕
からからと音を立てながらドアを開ける。お母さんが狼だから私も鼻が良いのか消毒液の匂いに包まれていていながらもお母さんの匂いがする。
『お、凛に星導じゃねーか』
いつもの服とは違う浴衣のような水色の服。珍しく眼鏡を掛けてナンプレを必死に解いていた。
「…元気そーですね」
顔色が良く、ピンピンしてる。
❄🐙〔ねー〕
『元気なのは良いことじゃん…』
❄🐙〔「どれだけ心配したことか…」〕
『だいじょーぶ、今はめっちゃ元気。…なんなら動きたくてうずうずしてるよ』
「この…戦闘狂がぁ゙ッ」
同時に二人して泣き出した。そしてヨタヨタとお母さんのベットに近づき抱き着く。薄い腰、細い腕、うっすらと浮き出てる肋骨、もっと食べさせないと、と小学校一年生でも感じるほどの身体。でもあの時の冷たいお母さんとは違う、今はあったかい。
❄🐙〔っひとり゙ッ、怖かったぁ゛ッ!!〕
正直、というか今後一生あんなこと起こってほしくない。
「っ小柳くんのッバカぁっ!!」
『…二人ともごめんな』
お母さんは私とお父さんを抱きしめて背中を摩った。お母さんの顔は悲しそうだけど、どこか嬉しそうで…。だんだん涙が収まってきた。でもしゃっくりは止まらず、ひくっ、という声が定期的に聞こえる。
「い゙つ退院なんですか?」
『明日検査して…、”何も”なけりゃ明日退院だ』
「…何もなかったら」
『凛、明日学校だろ~?今日ちゃんと早く寝ろよー』
❄🐙〔…わがってるッ〕
続くかも?…終わり
今日給食の放送で野獣先輩の曲流れて、純粋じゃない私は「こんな曲流して良いのか…?!?!」と思いました。
勿論、放送は途中で切られ放送の子怒られてました。今の若者って行動力怖い
暫く多分投稿ないかもです…
さて小柳くんの体に何が起こっているのか!!!
次回へ、続く!デュエルスタンバイ!
コメント
9件
更新通知が来た時爆発しました💥 今回もストリーが濃すぎて大号泣でした🥲🥲 見ながらうぅぅとニャンちゅうみたいになりました(?) 二人の間の子供の性格が解釈一致すぎて天才です✨️👏 夫婦系あまり無いので嬉しすぎるし天才だし神だしでもう需要過多でやばいです🫶🩷 次回も楽しみにしてます‼️
更新待ってました〜!めちゃくちゃ良き…😌次も楽しみにしてま〜す👍🏻
やっぱり神ってる 夫婦系のやつ好きだから需要ありまくり感謝(ㅅ´ ˘ `)