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「ん-、腹が減ったな。また今日も遊びすぎて迷子になったな。母さんのげんこつ、痛いんだよ。はあ、どこかに馬はいないかな。ん、え、うそだろ。まじか、夕焼けに照らされてよくわからないけど、俺の勘が馬だと言ってる。」京介は全速力でその影に向かい走った。徐々にその正体が見えてきた。「あれ、キツネかな。キツネにしては大きすぎると思うんだけどな。なあ、キツネさん。飯をやるから、家まで俺を乗せてってくれ」「私の運送費は高くつくわよ」「高くてもいいから、ここまで乗せてくれ」「契約成立ね。さ、乗りなさい。にしても、なんで里臣家の男たちは方向音痴なの」キツネは京介を乗せると、問いを投げながら走った。「知らない。遺伝じゃない。それか、本家が山奥にあるというのも問題の一つだと思う」「君もやっぱり里臣家の男だね。普通の五歳児はそんなことを言わないんだよ。」京介の頭の中にはいくつかの疑問が生まれた。「ほい、着いたよ。とりあえず、あたしは長老にあいさつしてくるね。あんたは、お袋さんに相方に会ったって言ってきな」「分かった」そう元気に返事をすると、京介は家の中に走っていった。「あんたも里臣家の子供を背負ったか」「あの子が私のご主人様で少し安心しました。正直自分の姿が九尾と決まった時とても不安でした。」「そうね、私たちの歴史を見ても私たちの姿が九尾の人は私たちに会うまえにいなくなってしまってたからね。だいたい、私たちに会う前にいなくなってしまってたからね。あの少年は運がよかったのかもしれないわね。さあ、そろそろ親御さんが長老のところに案内してる頃でしょう。私たちも行きましょう。」「はい、そうですね。お母さま」そう言うと、ヒョウとキツネは歩き出した。「ただいま」屋敷中に元気な子供の声が響き渡る。「あら、今日は無事に間に合ったのね。いつもこの時間に帰ってきてくれると、母さんとてもうれしいな」「今日も迷子にはなったんだけど、途中でキツネさんに会って、キツネさんに乗せてきてもらったんだ。あ、あとキツネさんが、母さんに相方に会ったと伝えてくれって言ってたんだけど、どういう意味なの」「本当に相方に会ったて言いなさいって言ってた」「うん。そう言ってた」京介がそう返事をすると、母さんが倒れ口から泡を吹きながら倒れた。ちょうどそこに父さんが変えてきた。「父さん、母さんが突然倒れた。どうしたらいいの。」「とりあえず、お祖母さんを呼んで来い」「うん、わかった」「京子、大丈夫か、聞こえるか、京子―」「はあはあ、夢か。」「お目覚めですか、京介様」「ああ、順子心配をかけたな。さあ、飯食いに行こう」「どうぞ、背中に乗ってください」