コメント
1件
続き待ってます
大森side
ざしゅ、ざしゅ
傷だらけ
汚い腕
でもやめられなくて
泣きながら腕を切る
自分が大嫌い
ざしゅっ、
大「あ、」
切りすぎた
血が止まらない
脂肪が見えてる
怖い
しんじゃう、
やだ
わかい、涼ちゃん助けて
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
藤「元貴?どうしたの?」
大「え?なにがよ」
藤「いや、なんか…。しんどそうな顔してた」
大「大丈夫だよ、そんな事ないから」
若「でも最近元貴疲れてるよ絶対。」
藤「ね、。」
大「大丈夫だって笑。」
若「…無理しないで辛かったらいつでも呼んで。電話でもなんでもいい」
大「えー、わかったけど…。」
ーーーーーーーーーーーーーーー
若井、
電話かけなきゃ、
スマホをとって電話をかける
若「はーい。どうしたのこんな時間に。珍しいね」
いざ喋ろうとするとなかなか声が出なくて
苦しくて
息がまともにできない
若「元貴、?」
なかなか喋らないから不審に思ったのか、少し心配したような声で呼んでくれている
大「し、ぬッ、っ泣」
若「すぐ行くから、落ち着いて待ってて。電話は切っちゃダメだからね」
こんな一言しか伝えられなかったけど、すぐ理解してくれて
涼ちゃんにも連絡してくれてるらしい。
まだ腕の血は止まらない
息も苦しい
本当に死んじゃう
今まで死にたくてしてたODもリスカも
2人にバレて本気で泣かれた時もやめれなかったのに
なんかもう辞めれそうな気がする
怖いから、。
若「ゆっくり息吸ってね、」
若「涼ちゃんも来てくれるって、!!」
若「もうすぐ着くよ、」
若「元貴?」
若「元貴!!!!!」
ーーーーーー
若井side
ある日の夜中
元貴から電話が来た
電話に出ても何も言ってくれない
ただ聞こえたのは
「死ぬ」
不規則な呼吸音も聞こえてきて、ただ事では無いことを悟った
すぐに涼ちゃんに連絡しながら元貴の家に走った
途中何回か話しかけたが返事はなく
もう意識がないのかもしれない
ガチャッ
若「元貴!!!」
部屋で倒れている元貴を見つける
息はしているが意識は無い
若「元貴、!聞こえる…?」
大「わか、っ、。」
若「そう、!!若井だよ、来たからね、もう大丈夫だよ。」
腕の傷を止血して、元貴の様子を伺いながら呼吸のしやすい体勢にして、元貴の手をにぎる
俺も不安だった。
死んでしまうかもしれないと
あの時、リスカに気づいた時
ODに気づいた時
もっとなにかしてあげられたんじゃないかって
自分を何度も責める
藤「元貴、若井、!」
若「涼ちゃん、」
藤「元貴は、?どう…?」
若「呼吸は落ち着いてきて…今はもう寝ちゃったのかな…。手当しないと、」
藤「良かった…。ごめん遅くなって」
若「いいよ。全然大丈夫」
藤「…。若井も頑張ったね。」
若「えっ、?」
藤「泣いてるよ、」
涼ちゃんが来てくれて少し安心したのと
まだ気持ちの整理がついてなくて少し不安で泣いてしまった
若「ごめん…。」
急いで涙を拭いた
藤「若井も不安だよね。実は僕も…笑」
藤「だから大丈夫だよ。」
そんなこと言われて涙が止まる訳もなく
やっと引っ込んできた涙がまた出てくる
藤「リビングで休憩しておいで、手当はしとくから」
若「うん、ありがと、泣」
涼ちゃんの言われた通りリビングに来たけど
元貴にしてはめずらしく散らかってる
片付ける余裕なんかなかったんだろうな
少し片付けをしてから、椅子に座り少しぼーっとする
ーーーーーーー
藤澤side
若井がリビングに行ってすぐ、僕も少し泣いちゃった
僕だって怖い
傷口の手当をするけど
深くて
たくさんあって
元貴の辛さが少し、ほんの一部ではあるけど可視化されたようで
1人にしちゃダメだなって思いながら手当を続ける
大「ぁ、涼ちゃん、。」
藤「おはよ。ごめんね、起こしちゃった?」
大「んーん、大丈夫…。こっちこそ、ごめん」
藤「え?」
大「涼ちゃん、。前傷見た時凄い泣いてたから…。嫌だったかなって…」
覚えてるんだ
確かにあの時は衝撃が強かった
友達が自傷行為を繰り返していて辞めれないなんて聞いたら心配するし
元貴はODして仕事場に来てフラフラだったから自傷行為がバレたわけで
実際にその場を見て怖かった
いつか死んじゃうって
だからちょっと泣きすぎちゃったのかも。
藤「大丈夫だよ」
大「うん、。若井は、?」
藤「ああ、ちょっと泣いちゃって…。リビングにいるよ。」
大「リビング…汚い、」
藤「若井なら気にしないよ。大丈夫。手当続けるね」
藤「よし、できたよ」
大「若井のとこ行く、若井にも謝るから…。」
藤「そっか、。何を謝るの?」
大「迷惑かけたって、。ごめんなさいって…」
藤「…。若井は迷惑だと思ってるのかな。僕はそうは思わないけど」
大「え、?」
藤「元貴が勇気出して電話かけてくれたのも嬉しいし、助け求めてくれたのも僕は嬉しいよ。きっと若井も…。」
大「そんなの…本人に聞かなきゃわかんないじゃん、」
藤「じゃあ聞きに行こっか。」
大「うん、。」
まだふらついてる元貴を支えながら一緒にリビングへ向かう
ガチャッ
若「あっ、」
大「…、」
大「ごめん、若井…。」
若「え、?何が…」
大「こんな時間に電話して…呼び出して、。迷惑かけてごめんなさい…。」
若「迷惑なんて思ってないよ。それより良かった無事で、!死んじゃうんじゃないかって不安だったよ、。」
大「え、」
藤「ほらね、言ったじゃん。迷惑なんて思ってないよ」
大「そっか…。えへへ、」
若「これからもなんかあったら何時でも気にせず呼んでいいからね。」