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鷹槻れん

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鷹槻れん

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#年の差
水無月 京
84
#大人の恋
月詠 涼
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深山さんがパンと手を打つと、待ってましたとばかりにふすまが開いた。
やって来たのは、四十代くらいの和服の女性だ。鼻筋がすっと整っていて、背筋がピンと伸びていて綺麗な姿勢。お盆を脇に置き、私ににっこりと微笑んでくれた。
「女将でございます。どうぞよろしくお願いいたします。……こちら、お通しでございますわ。これからお食事のほう進めさせていただきますが、食べられないものはございませんか?」
最近のお店はアレルギーや好き嫌いに対応してくれるものらしい。予約じゃなくても聞いてくれるなんて、サービスが行き届いているなぁ。
「大丈夫です。なんでも食べられます」
「まあ、若いお嬢さんなのにしっかりなさっているのね。ではお待ちくださいませ」
女将さんは、深山さんには聞く気がないらしく、ちらりとだけ視線を送って、食前酒の杏酒を置いていった。
綺麗な琥珀色に嬉しくなってぺろりと舐めてみる。甘酸っぱい味が口に広がり、自然に笑顔になってしまった。目の前の深山さんは、杏酒の登場で途端にリスみたいになった私を、呆れたように眺めてため息をついた。
「……のんきなだなぁ」
それは聞き捨てならない。これでも私は拉致られてから今まで、かなりテンパっていたんだからね。ちょっと一息ついただけでのんき呼ばわりされるいわれはない。
コメント
1件
あらためて読みました…第11話。深山さんに「のんきだなぁ」って言われちゃう主人公、かわいそうだけどちょっと笑っちゃいました(笑)確かに拉致された側なのに、杏酒で満面の笑みになるのは、めっちゃ愛おしいです。でもそれって、主人公なりの緊張のほぐし方なのかなって思ったり。女将さんの登場でまた空気が変わって、次どうなるのかすごく気になります…🖤