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鷹槻れん

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鷹槻れん

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#年の差
水無月 京
84
#大人の恋
月詠 涼
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「さっきっから失礼じゃありませんか? 見知らぬ男性に拉致されましたって、警察に行っていいです?」
「拉致とは穏やかじゃないな。別に赤の他人ってわけでもないだろうに」
「赤の他人でしょう」
「名前知ってるだろ? 知り合いじゃん」
そんなことあるわけがない。だとしたら、この世は知り合いだらけだ。
「受付で出会っただけの人は、知り合いと言うよりは通りすがりです。それにたまたま覚えていたけど、受付でお会いする方を全員覚えているわけではないです」
「マジか、記憶力悪いんだな」
「いきなり馬鹿にしないでよ!」
思わず敬語も忘れてしまう。この人、だいぶ失礼だわ。
取引のある会社の社長なんだから、こんな言い方しちゃいけないんだろうけど、あまりの非常識ぶりに猫をかぶっているのも嫌になってしまった。
「まあ、君の記憶力をどうこういうのは失礼だったな。二、三、聞きたいことがある。それは君の会社の今後を左右することだから、ちゃんと答えるように」
「はあ」
会社に関することをどうして私に? とは思うけど、話は聞いてみなきゃわからない。私は黙って彼の唇が動くのを見つめた。
「……君はいくつ?」
いきなり会社と関係ないことを聞かれて、調子が崩れてしまう。
「女性に年を聞くって失礼じゃないですか?」
「俺より若いんだろ? だったら失礼でもないだろ。ちなみに俺は三十一だ」
「……二十四です」
なんか、言いくるめられているな。
突っぱねてもいいような質問ばかりされている気がするんだけど、逆らえないのは何故かしら。
イケメンってあらゆる意味で得だわ、ずるい。
二十四ね。と言いながら、その目はなにかを考えているように私と手元の間をせわしなく動いている。
コメント
1件
このエピソード、社長さんの飄々とした感じと主人公のツッコミが絶妙で思わず笑っちゃいました!「通りすがりです」って言い返すシーン、すごく好きです。あと、年齢を聞かれて「逆らえないのは何故かしら。イケメンってずるい」っていう心の声がリアルで親近感湧きました。敬語が外れる瞬間の自然さもいいなあ。次、何を聞かれるのか気になります!