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#高校生
しらぬい
12
#応援
霧 生 .
213
misaka
114
あいうえお
159
頭の芯が急速に冷えていくような、悍ましい感覚がした。
「だってアイツ、顔だけは無駄に整ってて女っぽいし……なぁ?」
あまりにも下劣で、吐き気を催す茅野の言葉。
それが俺の理性の導火線に火をつけ、怒りの起爆剤となった。
「あのほっせぇ身体で、泣きながら俺に縋り付いてきたら……マジで一発で抜ける自信あるわ」
その言葉が最後まで紡がれるより、早かった。
ガッ!!!
肉と骨が激しく衝突する、生々しく鈍い音が静まり返った放課後の教室に響き渡る。
茅野の歪んだ顔面へ向けて、俺の右拳は視界を真横に薙いでいた。
「……ッ、!?」
凄まじい肉声にならない衝撃の声を漏らし、茅野の顔が引きつったまま真横を向いた。
掴まれていた俺の制服の胸ぐらが、引きちぎれんばかりに悲鳴を上げて軋む。
殴られた勢いのまま
茅野の大きな身体が横の机に激突し、ガタガタと派手な金属音を立てて崩れ落ちた。
「…っ、はぁ…はあ……っ」
自分の右拳がじんと熱く
痺れるような痛みを主張しているのを感じながら、俺は肩を大きく上下させて荒い息を吐いた。
視界の端々が、ドロドロとした怒りで真っ赤に染まっている。
宇佐美のあの綺麗な顔を、細い体を、ただひたむきに生きている彼女の存在そのものを。
コイツの汚い妄想と、吐き気のする言葉で穢されたことがどうしても許せなかった。
「いッてぇな……っ!何しやがんだクソがっ!!」
茅野は床に膝をついたまま頬を押さえ、血走った眼で床から俺を睨みつけてきた。
その顔は鬼のようだ。
「…宇佐美をからかっていいのは、俺だけなんだよ」
「は?」
「俺はクズだけどさ、宇佐美に、俺の気持ちが本気だって信じてもらえるように……俺は、変わるって決めたんだ。お前みたいなゲスとは、もう二度とつるまない」
俺が吐き捨てるように、決別の言葉を叩きつけると。
茅野は額にピキピキと青筋を浮かべて立ち上がり
机を乱暴に蹴り飛ばしながら、今度は両手で俺の襟を掴み上げてきた。
「ざけんなよテメェ……この俺に立てつく気か? ああ!?」
「……っ」
至近距離で怒鳴る茅野の目は、完全に理性を失い異様にギラついている。
相当頭に血が昇っているのが、その荒い鼻息からも分かる。
俺は怯むことなく、拳に再び力を込め直し、真っ直ぐにその狂気を睨み返した。
「何度も言わせるな。もう、お前と関わる気はない」
「…はっ、拓海の分際で調子乗ってんじゃねーぞ、コラァ!!」
次の瞬間──
ガンッ!!!
机が派手にひっくり返る凄まじい金属音と同時に
視界のパノラマから茅野の硬い拳が飛び出し、俺の左頬を強烈に撃ち抜いた。
「ッが……!」