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ケヌキといく丸は狭い通路を抜けて浴場に出た。
「おいおい、いく丸〜すげぇーな!お前たちのお風呂ってたくさん手すりがついているのか。年寄りに優しいよな〜(笑)」
「んっ?手すり?違うじょ〜これは”ケージ”だじょ!」
「手を挙げろ、逮捕する!ってやつか?」
「ケヌキはアホタヌキだったのか・・・オイラは情けないじょ・・・」
「冗談だよ!いく丸、檻(オリ)だな。で・・・おまえ、何やってる?」
「忙しいじょ〜ポチッ!ポチッ!ポチッ!時間をおいて〜ポチッ!ポチッ!」
「それってスマホだよな。なんだよ、そのポチッ?」
「アホらしい小説もどきに”いいね!”がないからポチッとおしてるじょ。」
「なんだよ、その小説もどきって?」
「スケベでマヌケでアホなタヌキと賢くて知的で容姿が良い犬のアドベンチャーワールドだじょ!」
「こ、このヤローそのスマホ渡せ!」
「そんなことやってる暇はないじょ!」
ケヌキといく丸が閉じ込められた檻が天井に向かって上がる。
風呂場にある四方の壁が倒れてケヌキといく丸が入っている檻が空高く吊られた。
ホテルの風呂場は動物を捕まえる仕掛けのある檻であった。