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天然先生

1 - 読み切り

2022年03月19日

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担任の先生が体調を崩してしまい、

新しく女の先生が新しい担任になった。


色白美人で小さくて、おかっぱのか細い先生だった。


そして初めて顔を合わせた時だった。


先生は白いワンピースを着ていて


目を輝かせながら

「華陽くん身長高いね〜。いいな〜。私よりもこんなに高くて〜」

(手を頭の高さまで伸ばす)


って小学生みたいな感じ話しかけてきて…

僕は困惑してしまった。


なんせ彼女の瞳は子どものように透き通っていたのだ。


コロナ禍のお陰で僕は瞳を見ただけでどんな人物か感じることが出来る能力を体得していた。


そして直感した

“彼女は純粋である”

と。純粋と言うのは心が綺麗であることだ。


それを大人になっても保っている。


それに僕は感動した。


そんな大人を見るのは初めてだった。


天然先生は純粋でなんでも赤裸々に語ってくれた。


1文字に1秒をかけて発音している様にゆっくりと話した。


「学校辛いよね。

私も学校の前の日になると眠れなくて、睡眠剤飲んだりして…笑」

(僕は虚言癖持ちのため返答は書かないでおく。)


先生は暗い表情に変わった。


「わたしよく変わってるね って言われるんだけど…ドジだし不器用だし…」


いや、それで良い。そのままで良いんだよ。


直さなくていいんだ。直したら穢れてしまう気がした。



そんな感じで2人で学校のベンチに座り話をしていると周りの生徒がジロジロと見られて恥ずかしいような嬉しい様な気持ちになった。


「健康に生きてる。それだけでいいと思うよ。」


先生はそう言って会話を締めた。

最後に僕は先生の電話番号を教えて貰った。

多分、僕は二度とその番号にはかけることは無いだろう。


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