テラーノベル
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幼少期(保育園ぐらい)
「アキト!見てくれ!珍しい花だ!」
『おぉ!すごいな!』
『じゃあオレも…どうだ!花の冠だぞ!』
「すごい!どうやって作るんだ?」
『教えるから一緒にやろうぜ!』
「やったぁ!たのし…んぐッ」
『…え、?』
「子供2人か…多分こっちのやつは結構売れるぞ」
「や、だ…ッ たす、けて…ポロポロ」
『ッ〜!!』
(声が…ッ、!)
「じゃあこいつだけ持ってくか」
「ア…キトッ…ポロポロ」
(やだ、持っていかないで…!)
『トウヤ、ッ!』
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「行かないでっ…!」
「…」
「夢、か…」
「…出来れば、思い出したくなかったなぁ…ポロポロ」
「あれ、なんで泣いて…?ポロポロ」
「アキト〜ってなんで泣いてんの!?」
「ミズ、キ…ポロポロ」
「と、とりあえず皆を呼ばなきゃ!あと水ー!」
「アキトは一旦落ち着いてて!」
「う、うん…ポロポロ」
「はぁ…」
…トウヤ、ごめん
すぐ泣いて、
人に迷惑をかけて、
肝心な時に怖いからって動けなくて…
声も出なくて…、
こんなにも、弱くて…ッ
「ごめん…ッ」