🇨🇦「んー、流石に家帰るのは怖いし、今日はホテルでも借りようかな……」
神「まあ、米国の事があるもんな……」
予約めんどくさいな……なんて思いながらテキトーなホテルの一室を予約した。
その時、ふと思う。
🇨🇦「____あれ、兄さんって、如何して僕がイタリアの所に居るって分かったの……?」
神「……確かにな……」
慌てて服の彼処此方を探る。だがGPSらしきものは見つからない。
🇨🇦「っ、何も無い……」
……野生の勘か……?
神「野生ではないじゃろ。」
🇨🇦「確かに。じゃあ女の勘?」
神「女でもないじゃろ……」
🇨🇦「でも、だったらどうして?僕の居場所が分かるなんて可笑しいじゃない。」
神「……分からん。」
諦めやがったこいつ。
でもほんとにわかんないしなあ……。
……まあいいや、もうそろそろチェックインの時間になっちゃうし必要なものだけ買ってこよう。
そう思い、僕はちょっとした買い物へ向かった。
🇨🇦「んーーーー、安心してシャワー浴びたの久しぶりかも……」
神「良かったな。」
僕はホテルのチェックインを終えた後、1人でゆっくりお風呂に入った。そして今は上がってアイスを食べてるところ。
神「因みに……家族に連絡はしたのか?」
🇨🇦「あ。」
……連絡……ニュージーにしとこうかな……
🇨🇦《ニュージー、僕今日用事で外に泊まるから他の家族に言っといてくれない?》
🇳🇿《えっ、今日お兄ちゃんいないの?》
🇨🇦《うん、sorry…でも、明日には帰ってくるよ。》
🇳🇿《そっか!分かったよ!お父様達に伝えとくねー!!》
ああもう文面から可愛さが滲み出てる。やっぱりニュージーがいちばんかわいい……天使かよ
さて……。今日ホテルで過ごすのはいいけど、明日帰ってからどう言い訳しよう。
神「変に言い訳したらなにか疑われそうじゃな。」
🇨🇦「うーん……普通に『兄さんがイタリアの家ぶっ壊したのが怖かったから』でいいのかな……」
神「そしたら少しは反省するかもしれんの。」
🇨🇦「よし言い訳決まり。……そしたら後はもうする事ないなー……」
暇……テレビでもつけてみるか。
🇨🇦「……っえ、?」
画面に映し出されていたのは。
紛れもない。
イタリアとドイツの遺体だった。
🇨🇦「え、ちょ……!まって、待ってよ!!どういうこと!?」
神「お、落ち着け!!これは流石に米国の仕業じゃ!!取り敢えず身を隠して……!」
🇨🇦「そんなじっとしてられるわけないでしょ!
僕の友達になんて事してくれたんだよ……!!」
恨みなのか憎しみなのか、そんな感情が僕の脳を支配して、涙が込み上げてくる
でも、じっとしていなきゃ僕が殺されるかもしれないんだ。
自分自身がヤンデレ属性持ってるから、ヤンデレの厄介さなんて自分がいちばんよく知ってる。
……明日、殺そうかな……
ピンポーン。
🇨🇦「……?」
誰だろ。
神「だ、ダメだ!!出てはいかん!!」
そんな声を無視して玄関へ向かう。……自分の武器の、斧を持って。
ガチャ
🇨🇦「……は、……」
ドアを開けると同時に抱きしめられる感覚を覚える。
____肩が、痛い?
🇨🇦「ねぇ、なんでこんな事するの、?」
🇨🇦「オーストラリア……」
🇦🇺「……だって、兄ちゃんが他の男と仲良くするから。」
🇨🇦「ふふ、何?嫉妬でもした?」
🇦🇺「しない訳ないだろ?兄ちゃんはずっと俺達家族に囲まれて生きてきたんだから。」
🇨🇦「でもさ……、僕だってもう自由を持ってるの。君たちみたいな”家族”に、縛られる筋合いとかないんだよね。」
🇦🇺「……俺だけのものには、なってくれないの?」
🇨🇦「うーん、無理だね。僕だって恋愛したいし」
🇦🇺「……じゃあ、俺と戦ってよ。そんで兄ちゃんが勝ったら諦める。」
そんな事をオーストラリアが言う。……僕の弟は、いつからこんなに生意気になったんだ?
🇨🇦「はぁ。素直に言うこと聞いてくれるあの頃が恋しいよ……」
そして、斧を担ぐ。既に肩を負傷しているから、もしかしたら負けるかもしれないけど。
🇨🇦「てか、僕が勝ったら諦めてくれるって言ってたけど、オーストラリアが勝ったら?」
🇦🇺「あー、、」
🇦🇺「……まあ、そん時は監禁でもさせてもらおうかな。」
🇨🇦「……なんか僕と君の勝った時の差、酷くない?」
🇦🇺「HAHA、じゃあS○Xでもさせてくれよ。」
はあ?馬鹿なの?なんで僕が家族なんかとS○Xしなきゃならないんだよコノヤロウ。
🇨🇦「それ、最低条件?」
🇦🇺「そうだな。」
……勝つしかない、か。
🇨🇦「あー、分かったよ。どうせ僕が勝ってやるから。引き受けた。」
🇨🇦「っ!!」
コイツ、大分アクロバティックだ……。僕の攻撃を躱しながら弾をドカスカ撃ち込んできやがる。
斧がなかったら僕はどうなっていたことか……
でも、そろそろ弾切れなんじゃない?
🇨🇦「ねぇ?オーストラリア。」
🇦🇺「ッ、クソ……!」
急いで弾を詰め直そうと手元に少し集中するオーストラリア。あーあ、そんな事してたら僕がぶった斬っちゃうよ?
🇦🇺「……ふ、」
そして何を思ったか、オーストラリアは此方へ駆けてくる。斧の射程内だから、斬れちゃうけどな。
どんっ。
🇨🇦「え?」
何故か床に転んでいる僕。いたい、頭打った……
てか、何が起き____
🇦🇺「油断したな?」
ぐぐっ
首を絞めあげられる。苦しい、苦しい、苦しい
🇨🇦「あ”ッ、!?ぐ、お”ぇ、ん”ぐ〜ッッ、!!」
🇦🇺「ふ、必死に藻掻いてる姿も可愛いぜ?なあ、兄貴。」
🇨🇦「や”、や”め”ッ、ぃ”や、じぬ”、!!」
🇦🇺「なあ、兄貴は経済的に発展してるかもしれねえけどよ。軍事力って、俺の方が上だったりするんだぜ?」
🇨🇦「ぉ”、は”ぁ”ッ、げホッ”、んぅ”、〜、!」
あ、やばいこれ、トぶ。
🇦🇺視点
気絶した兄貴を担いで家へ向かう。あー、じたばたしてる兄貴、クソ可愛かった……♡
早く家に持ち帰ってやらないとな♡
🇨🇦視点
……ん、ここ何処……
あれ、椅子に縛りつけられてるー。
待ってこれヤバい感じ?
🇬🇧「ええ、ヤバい感じですよ。」
🇨🇦「ええ、なんで?解放してくれない?」
🇬🇧「ダメです。貴方が反省してくださるまで、放しませんよ。」
ええ……反省ってなんだよ。僕なんにも悪いことしてないのに。
🇬🇧「……貴方の為にもあまり使いたくはありませんでしたが、これは使うしかなさそうですね……」
🇨🇦「……何を?」
🇬🇧「催眠術ですよ。私のお父様が持っていたものをその儘受け継いだのですが。」
🇨🇦「は、僕に催眠術かけるつもり?や、やだよ、やめて、ご、ごめ、なさッ、」
🇬🇧「反省しなかった貴方が悪いんです。もう遅いですよ。」
……あれ、ぽわぽわする。
やだっ、やだよぉ、ぼく……
あれ、ぼくなにしようと、してたんだっけ?
🇨🇦「……」ボー
🇬🇧「……カナダ、反省していますか?」
🇨🇦「……」
🇨🇦「うん……お父様、ごめんなさい……」
🇬🇧「ふふ、反省できたのですね。偉いですよ、カナダ。」
🇨🇦「えへへ、そうですか?嬉しいなあ。」
なんだか、幸せな気分。
褒められて、とっても嬉しい。
もう、いいや。
🇬🇧視点
催眠成功……と言ったところでしょうか。
ふふ、これであの子は私達のもの。
ダレニモワタサナイ。
コメント
14件
こんな事言うのは良くないけど…抵抗もできずに催眠かかっちゃう🇨🇦可愛いな…イギをお父様呼びしてるのもなお良い… やり直し…どこからやればハッピーエンドになるんだろ…ハッピーであれ!!
まってよ急展開すぎるって!!最高!!( もちろんやり直しましょ!
ぎゃあああ!!いたりぃとドイツ助かってなかったあああ!!! ホテルダメだったかあああ!!!!カナダたちごめんねええええ!!!!! やり直します!!!! ニュージーが天使すぎる、、!!