幸せになりたい【完結】

ーーー学校ーーー

保健先生「はい、今日は終わり」

桃「…………ﾍﾟｺｯ」

保健先生「どう？好きな物見つけられた？」

桃「…………ハンバーグ…………？」

保健先生「疑問形なの？」

桃「まだ……1回しか……食べたことない……です」

保健先生「なるほどねぇ、ゆっくり探して行けばいいのよ」

桃「…………好きな物……見つけるのは……いい事……なんですか？」

保健先生「えぇ、幸せにもなるし、人生が楽しくなる時だってある。好きな物はすごいのよ」

桃「………………」

保健先生「ほら、校門前で待たなくていいの？」

桃「……！あ、ありがと……ございました」

保健先生「はーい、またあしたね！」

ーーー校門前ーーー

桃「……」まだ来てない……

母「桃…………」

桃「………ﾋｸﾞｯ」

な……なんで……ここにっ……

母「見つけたわよ……学校になら会えると思った……」

桃「…………」

あぁ…………また……

母「帰るわよ……全く……どこにいたのよ」

桃「…………ﾋﾟﾀ」

母「何してるの！？帰るわよ！！！」

桃「………………ｲﾔｯ…」

母「はぁ！？早くしなさい！」(桃の腕を引く)

桃「……ﾋﾞｸｯ！……ｲﾔﾀﾞっ……」(抗う)

母「っ！！」(ビンタする)

桃「っ…………」

母「早く来なさい！！」

桃「…………ﾌﾙﾌﾙ」

母「また殴られたいの！？お望みなら殴ってあげるわよ！？」

桃「…………ﾋﾞｸｯ」

……もど……らないと……

母「帰るわよ……」

桃「…………ﾊｲｯ…」

頬が…………痛い……

母「はぁ……」(連れていく)

桃「……ｱｵ……ﾀｽｹﾃ……ﾎﾞｿｯ」

帰りたくない…………

母「早く歩きなさい！」(足を蹴る)

桃「……っ」