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こちらではお久しぶりですね。
ノベルゲーをやってて閃きました。
『キスしないと出られない部屋』
の妄想を書いていこうかなと思います。
プラトニック範囲でしか描写はしませんが、私の作品の中では過激な方だと思いますので、 苦手な方は戻っていただければと思います。
今回は🍈×🍫と🦍×🦞の2組で行きます。
地雷は逃げてね。
【キスしないと出られない部屋の設定】
・キスする箇所は唇が相手に接触するならどこでもいいよ!ただし、その設定を部屋に入れられた人は教えられません。自力で思いつきましょう。
・タブレットで食べ物やジュース、お酒が頼めるよ!しかも無料。 出られなくても死なない設計にしてます。
・内装はホテルの一室。窓がなく、ドアは施錠されています。キスをしたら施錠されて出られます。
🍈×🍫
目を覚ました瞬間、ちょこぺろは違和感に気づいた。 整えられたベッド、無駄のない調度品、落着いた照明――一見すればホテルの一室だ。だが、視界をぐるりと見渡したとき、その印象はすぐに崩れた。
窓がない。
🍫「……どこ、ここ」
思わず漏れた声に、すぐ隣から返事がきた。
🍈「ごめん、ぺろさん。俺も分からないんだ。気づいたらここにいて…」
メロンがすでに起き上がって、ベッドに座っていた。こちらと同じように、状況を把握しようと周囲を観察している。
ちょこぺろは身体を起こしながら、最後の記憶を辿る。
🍫「昨日、帰り道で……人気のないところに入って、そのあと……」
🍈「意識が飛んだ。俺も同じ」
短いやり取りで、結論はすぐに出た。
🍫「拉致、だよね」
🍈「そうだね」
メロンはベッドから降りると、すぐにドアへ向かった。ノブを回す。びくともしない。
🍈「鍵がかかってる。俺たち、ここに閉じ込められたんだ」
試しに強めに引いても、開く気配はなかった。ちょこぺろも立ち上がり、部屋の中を見回す。やはり窓はない。逃げ道らしいものも見当たらない。
閉じ込められている――その認識が、じわじわと現実味を帯びていく。
そのとき、ドアの横にある小さなプレートが目に入った。
🍫「……ねえ、これ」
近づいて読む。
『条件達成により解放されます』
🍫「条件って……」
さらにその下に、小さく続きが刻まれている。
『キス』
空気が止まった。
🍈「……は?」
🍫「……いや、待って」
ちょこぺろは思わず読み直すが、内容は変わらない。
🍫「キスって……そのままの意味?」
🍈「どう見てもそうだね…」
しばしの沈黙。
🍈「……いやいやいや」
🍈「そのまま受け取らない方向で行こう!こういうのは別の意味があったりするし」
メロンはすぐに切り替えた。
🍈「暗号か、比喩か……とにかく他に方法があるはずだよ」
🍫「だよね!さすがにこれが正解なわけ……」
言いながらも、どこか落ち着かない。
二人はそのまま、部屋の探索を始めた。壁や床、家具の裏まで調べる。隠し扉やスイッチの類を疑って、念入りに確認する。
しかし、何も見つからない。
🍫「……完全に閉じ込められてる」
🍈「そうみたい…」
ちょこぺろが小さく息をつく。その視線が、ふとテーブルの上に向いた。
🍫「……あれ?」
そこにはタブレットが置かれている。
何気なくタブレットを取った瞬間、機械的な音声が流れた。
『ご注文をどうぞ。飲食物はすべて無料でご提供いたします』
🍫「……え?」
ちょこぺろは思わず固まる。
🍫「どういうこと……?」
メロンが近づき、同じように眉をひそめた。
🍈「この状況で注文?なんかルームサービスみたい」
🍫「無料って……逆に怖いんだけど」
ちょこぺろはすぐにタブレットを元の場所に戻した。
🍫「これ、絶対おかしいよ」
🍈「そうだね」
メロンも即座に頷く。
🍈「薬が混ざってるかもしれないし」
🍫「だよね。わざわざ用意されてるってことは、何かあるってことだし」
🍈「少なくとも、安全とは思わない方がいい」
🍫「うん、絶対注文しないようにしよう」
しばらく沈黙が落ちる。そうなるともう逃げ道はない。
残されたヒントは、あの一文だけ。
🍈「……ねえ、ぺろさん」
メロンが静かに口を開く。
🍈「さっきの条件、もう一度考えない?」
ちょこぺろもゆっくりと頷いた。
🍫「……キス、だよね」
🍈「ひとつ思うんだけど、問題はその定義じゃないかな?」
メロンは指を軽く立てる。
🍈「“唇が触れる”ことが条件なら、どこに触れるかまでは指定されていない」
🍫「……確かに」
🍫「頬かもしれないし、手かもしれない」
🍫「それとも……」
言いかけて、ちょこぺろは言葉を飲み込む。
少しだけ顔が熱くなる。
🍫「……まあ、とにかく曖昧ってことだね」
🍈「そういうこと」
メロンは少し考えたあと、自分の手の甲に軽くキスしてみた。
――何も起こらない。
🍈「これはダメ」
🍈「自分じゃ意味がないか…」
🍫「じゃあ、投げキッスとか?」
🍈「接触してなくない?」
🍫「一応試すの!」
半ば勢いで向かい合い、同時に空中へキスを飛ばす。
当然、反応はない。
🍫「……だよね」
🍈「むしろこれで開いたら笑うわ」
小さく笑い合う。
けれど、そのあとに残る沈黙は重かった。
もう、逃げ道はほとんどない。
🍫「……段階的にいかない?」
ちょこぺろの言葉に、メロンは顔を上げる。
🍈「段階?」
🍫「いきなり難しいところを試す必要はないと思うんだ。だから、条件を満たす“可能性が高い順”にやらない?」
ちょこぺろは少し迷ってから、ゆっくりと手を差し出した。
🍫「……こことか」
掌。
わずかに緊張が滲んでいる。
🍫「接触するし……たぶん、条件的には十分あり得る」
メロンはその手を見つめ、短く息を吐いた。
🍈「……確かにね」
そう言って、その手を取る。
距離が近い。空気がわずかに張り詰める。
🍈「いくよ」
🍫「……うん」
ほんの一瞬の躊躇のあと、メロンはちょこぺろの手のひらに唇を触れさせた。
軽く、短く。
その直後。
カチリ、と音がした。
🍈🍫「……え?」
二人同時にドアを見る。
ロックが外れ、わずかに隙間が生まれていた。
🍫「開いた……」
🍈「…こんなあっさり開くんだ」
ちょこぺろは自分の手のひらを見つめる。
🍫「最初から詳しく書いてくれればいいのに…」
🍈「…自分で気づけってことね。性格悪い」
思わず笑いがこぼれる。
張り詰めていた空気が、ようやく緩んだ。
🍈「……助かったね」
🍫「帰り道わかるかな」
少しだけ気まずそうに、それでも確かに安堵した表情で、二人は顔を見合わせる。
🍫「……いきなり唇にしなくてよかった」
🍈「本当にそれな」
短く言葉を交わし、二人はゆっくりと扉へと向かった。
🦍×🦞
🦞「……んー……?」
ふかふかのベッドに顔を埋めたまま、のんびりと身じろぐ。寝心地が良すぎて、一瞬ここがどこなのか考えるのを忘れそうになる。
🦞「……あれ?」
見覚えのない天井。
ゆっくりと身体を起こして、きょろきょろと辺りを見回す。
🦞「ここ、どこだろ……」
🦍「起きた?」
落ち着いた声がすぐそばから返ってきた。
なえごらが隣のベッドに腰掛けて、こちらを見ている。
🦞「あれ?なえごらさんだ。おはようございます」
🦍「おはよう。……って言っていいのか分からないけど」
少しだけ苦笑しながら、なえごらは周囲を見回した。
🦍「ホテルっぽいけど、ちょっと変だね」
🦞「うん。なんか……窓、ない?」
🦍「ないね」
ろぶすた〜は「そっかー」と軽く頷く。
🦞「じゃあ、閉じ込められてる感じ?」
🦍「たぶんね」
深刻なはずの状況なのに、仲の良い相手がいる安心感からか、どちらも声色があまり重くならない。
なえごらは立ち上がってドアに近づき、ノブを回した。
🦍「うん、鍵かかってる」
🦞「やっぱり?」
ろぶすた〜もベッドから降りて、後ろをついていく。
🦞「なえごらさん。どうします?」
🦍「一応、軽く見て回ろうか」
🦞「はーい」
軽い調子で探索が始まる。
二人ともどこか観光気分のようで、深刻さはあまりない。クローゼットを開けて「何もないですねー」と言ったり、ベッドの弾力を確かめたり。
そんな中、ろぶすた〜がテーブルの上に置かれたタブレットを見つけた。
🦞「あ、これ何だろ」
何気なく触れると、画面が明るくなる。
🦞「……注文?」
表示されたメニューに、ろぶすた〜の目が輝いた。
🦞「なえごらさん!みてみて!めっちゃ料理頼めるよ」
🦍「えー!ほんとだ」
なえごらも覗き込み、少しだけ目を丸くする。
🦍「食べ物も飲み物も……全部無料っぽいね」
🦞「すごい。高そうなのもある!」
一瞬だけ、なえごらは考えるように顎に手を当てた。
🦍「……まあ、罠とかだったら逆に分かりやすいしね」
🦞「確かに?」
🦍「それに、空腹で動けなくなるよりはいいかも」
🦞「じゃあ頼んじゃおう!」
結論は早かった。
それからしばらく、二人は完全に楽しんでいた。
🦞「これも美味しいよ!」
🦍「マジで?そっち少しもらっていい?」
🦞「いいよ!あ、こっちもおすすめ」
テーブルの上には次々と料理が並び、ちょっとしたビュッフェ状態になる。
🦍「……なんか普通にホテル満喫してるね」
🦞「確かに!」
くすくすと笑い合う。
状況の異常さよりも、「今ここにある楽しさ」が勝っていた。
ひと通り満足したところで、なえごらがふと立ち上がった。
🦍「さて、そろそろ出る方法も考えないとね」
🦞「そうだね」
ろぶすた〜も立ち上がり、改めて部屋を見回す。
そのとき、ドアの横に小さなプレートがあることに気づいた。
🦞「……あれ?」
🦍「どうしたの?」
🦞「なんか書いてあるよ」
二人で近づいて、文字を読む。
『条件達成により解放されます』
🦍「条件?」
🦞「その下もあるよ!」
ろぶすた〜が指でなぞる。
🦞「……キス」
🦍「……キス?」
なえごらは一瞬だけ瞬きをしてから、あっさりと頷いた。
🦍「なるほど」
🦞「なるほど?」
ろぶすた〜が首をかしげる。
特に疑う様子もなく、なえごらは自然な動作でろぶすた〜の方へ向き直った。
🦍「じゃあ」
🦞「はい?」
次の瞬間、なえごらは軽く身をかがめて、ろぶすた〜の額にそっとキスを落とした。
あまりにも自然で、ためらいのない動きだった。
🦞「……え?」
ろぶすた〜がぽかんとする。
その直後。
カチリ、と音が鳴った。
🦍「あ、開いたね」
なえごらが振り返ると、ドアの鍵が外れている。
🦞「ほんとだ……」
ろぶすた〜はまだ少し呆けたまま、自分の額に手を当てる。
🦞「……今の、そういう意味だったんだね」
🦍「たぶん、“唇が触れればいい”ってことだね」
🦞「なるほどー……」
ゆっくりと納得しながら、ろぶすた〜は小さく笑った。
🦞「じゃあ、わりと簡単だったね」
🦍「うん。思ったよりね」
なえごらも穏やかに笑う。
緊張感の薄いまま、でもちゃんと解決して。
二人は並んで、開いたドアの方へ歩き出した。
🦞「……でも」
🦍「ん?」
🦞「ご飯はめちゃくちゃ良かったよね」
🦍「そこ?」
そんな軽いやり取りを交わしながら、二人は何事もなかったかのように部屋を後にした。
読んでいただきありがとうございました!
他の組み合わせでも楽しめそうなので、もしかしたらpart2あるかも
コメント
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妄想シチュは設定と妄想だけのコンセプトなのに普通に話書いちゃった…まあいっか。