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『…それで、質問の答えなんだけど。』
「…はい。」pkt
ぴくとさんは、覚悟を決めたかのような顔つきをしている。
それはきっと、私がさっきの緩かった頬を引き締め、真剣な表情になったからだろう。
私自身、自分のことを何者かさえ分かってない故、ここでぴくとさんに本当のことを話して協力を得られれば、かなりの進歩になるだろう。
『…あのね、実は私…』
「…はい。」pkt
『転生…?したの。』
「はい…え?」
そりゃあいきなり転生したなんて言われたらそんな反応にもなるだろう。
でも事実なのだから。
ましてや、私でさえよく分かっていないのに。
『唐突すぎるよね、ごめん。』
「え、えぇ…まあ、そうですね。」pkt
『嘘に聞こえるかもしれないけど…嘘じゃないの、本当なの。』
『信じて…くれる?』
正直、ぴくとさんに本当のことを話したとしても、信じてもらえるという確証は全くもってない。
でも、ぴくとさんなら信じて受け入れてくれるだろうと、私の勘が言っている。
理由は分からないが、今はとにかく勘に従った方が良い気がした。
「…正直、前までのお嬢様だったら信じていませんでした。」pkt
「でも、今のお嬢様はこんな大事なところで冗談を言う人ではないと私は分かっています。」pkt
「もちろん、主の仰ることは全て受け入れますよ。」pkt
そう言って、ぴくとさんは優しく微笑んだ。
…この優しい笑顔
何だからっだぁみたいだ。