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今日は、ルザピの学校の一般公開日。 外部の人間でも自由に校内に入れる貴重な日で、私にとっては――都合がいい日でもあった。
(ルザピ、今日はどんな顔してるんだろう) (みんなの様子も、ちゃんと見ておきたい)
そんなことを考えながら校門へ向かっていたとき、不意に軽い衝撃が体にぶつかった。 思わず足を止めると、目の前に中学生くらいの男の子が転びそうになっていた。
「ご、ごめんなさい!」
「こちらこそ、ごめんね。怪我はない?」
思わずぶつかった時の定型文?が口を飛び出した。男の子は首を横に振ったあとおずおずとした様子で顔を上げてきた。
「……あの、1-Aってどこにありますか?」
(あ、そういえばもう校門の前だったな)
私は自然に笑って、彼に声をかける。
「ちょうど私も1-Aに行くところだから、一緒に行こうか?」
男の子は少し驚いたような表情を見せてから、こくりとうなずいた。
「……はい。ありがとうございます」
そして、ぽつりと名乗る。
「僕、おらふくんっていいます」
(おらふ……?)
どこかで聞いたことのあるような名前。だけど、すぐには思い出せなかった。 とりあえず「よろしくね」と返して、私たちは並んで歩き出す。
──思いがけない“出会い”が、静かに始まろうとしていた。
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