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『ねえ、海に行かない?』
「……え?」
そう言ったのは、クラスメイトの周防 ゆは。
彼女は私とは真反対の性格で、美人で皆に好かれているクラスのムードメーカー。
そんな子がどうして私に?
「う、海…?な、何で…」
『んーと、気分』
『ねえねえ、いいでしょ?』
『行こうよ海』
「き、気分って…そもそもなんで私と」
『私ずっとユナちゃんと話してみたかったんだ』
『仲良くなるには海に行きなって』
『おばあちゃんがよ く言ってたの』
「え、えぇ…」
私は彼女の事をおしとやかでキラキラしている聖女の様な子だと思っていたが、実際は不思議な我儘お姫様だったらしい。こんな事実知りたくなかった。
〈ねぇ、ゆは〜〉
〈やめときなよ、困ってんじゃん山田さん〉
ケラケラ笑いながらそう言う女の子達。
(あぁ、嫌いだな)
陰側を嘲笑う様な目。やめなよと言いながら全く止めようともせず、ただ笑うだけ。周防ちゃんも私で遊んでいるだけなんだろうな。
『困って…』
『ごめん、嫌だった?ユナちゃん』
『私ずっと仲良くなりたいと思ってたからつい…』
え。
な、なに。どうして謝ってるの、どうしてそんな顔してるの。
こういうのって、「え〜、困ってないでしょ?」ってクスクス笑いながら圧かけてくるんじゃないの?だって今までずっと…
『ユナちゃん…?』
そうか、この子は違うんだ。
この子は本気で私と友達に──
「いいよ、海」
『え、え!いいの!?』
『やった〜!』
ぴょんぴょん飛び跳ねて喜ぶ周防ちゃん。
まるで兎みたい。
〈うわ、本気にしちゃったよ…〉
〈カワイソ〜、勘違いしちゃって〉
〈自分もゆはみたいに可愛くなれると思ってんじゃね?〉
クスクス笑いながら仲間達と私を馬鹿にする。
でも、周防ちゃんだけは違うんだ。
『いつ行く!?』
「えっと…」
おしまい。
umu⭑꒷꒦
あーもんどなっつ
91
#crpt
こはく
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コメント
3件
あ〜、これめっちゃわかるわ。クラスの陽キャグループの圧、キッツいもんな…。でも周防ちゃんが「ずっと仲良くなりたいと思ってた」って言ったとこ、めちゃくちゃ刺さった。あの悪口飛ばしてくる取り巻き連中と違って、彼女は本気なんだなって伝わってきた。ユナが「いいよ、海」って承諾した瞬間、ちょっと泣きそうになったわ。続き読みたい!