テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
この人生はゲームより簡単だと思う。
だから面白そうなオプションを加えて、難易度を上げて楽しむのが人生の醍醐味なのではないかと俺は思ってる。
休日はとても退屈だ。暇潰しのゲームも裏ボスまで辿り着いてあっという間にクリアしてしまったから新しいゲームを買いにひとりで街に出た。
新しいゲームソフトを買ってからいつものようにゲームセンターに足を踏み入れる。
ボスや鹿島さんたちはこういったことに疎いから俺ひとりでゲームセンターに行って適当なシューティングゲームなどをして時間を潰すことが多かった。
ーーつまんね、このゲームも二人用だ。ーー
ゲームセンターは友人連れが多く、ひとりで遊ぶゲームは限られている。
ーーボス連れて行こうかな〜。でもこういうの得意そうじゃねーし・・・鹿島さんは目立つし却下だな。ーー
平日のゲームセンターは閑散としていて遊びやすいが退屈でもあった。何か面白いことはないか、そう思いながらクレーンゲームのところを歩いていると見慣れた金髪と鉢合わせた。
「「あ」」
ほぼ同時に声が出たのはちょうど目が合ったからだ。賑やかなゲーム音がBGMのなか、三白眼の金髪の青年が俺を見るなり大きく目を見開く。
ーーえ〜とコイツ確か・・・誰だっけ。ーー
「!」
この時、まるで俺の考えていることが分かったかのように眉を寄せた青年の反応を見て俺は殺連に乗り込んだ際とJCCの編入試験のことを思い出した。
ーーあ、思い出した、エスパーか。ーー
思考を読み取ることができて、最近だと相手の攻撃する未来も視えるらしい。そんなエスパーの力を持つ彼がひとりでゲームセンターにいることはある意味偶然だ。
ーーあ〜。武器持って来れば良かった〜。ーー
「っ」
一歩足を進めて近付くと彼が身構える。エスパーの力を持つ彼と喧嘩したかったと思っていたが、まさかこんなところで叶ってしまった。
しかし公共の場で喧嘩をしてボスに知られたら注意されてしまう。
目立たない場所に連れて行くか、と考えているとふと彼の隣のドライブゲームが目に入った。障害物を交わしながら二人でタイムを競うゲームで俺は「そうだ」と彼と交互に見ながら声を出す。
「アレでお前が勝ったら今日引いてやる」
「はぁ?」
ドライブゲームを指差して言えば彼は明らかに困惑した表情を浮かべた。本来なら今すぐにでも殴りかかってきそうな俺がゲームをしようと言っているのだから困惑するのも無理はない。
「なんでそんなもんに付き合わなきゃいけねーんだよ!Xの居場所教えろ、殴り込んでやる」
そういえばJCCの編入試験でも怯まずに立ち向かったのは彼だった。弱いのに無知で愚かで、しかし真っ直ぐな気持ちの強さに吐き気がする。
「じゃあ勝ったら教えてやるよ。一回くらいこれで対戦したかったんだよね、俺」
「・・・お前が勝ったらどうすんだよ」
ジトリと睨んだ彼はきっと俺に負けたことを思い出しているのだろう。坂本太郎の登場があと一歩遅ければ彼を殺すことができたが、死ぬよりも生きて悔しい思いをしている彼の顔を見るのは新鮮で面白かった。
「そうだな。何にしよっかな〜」
ゲームでも彼に負けるつもりはないから、どうせなら今日一日潰せることをしたい。
ふと彼と目が合って俺はあることを思い付いた、そしてきっとエスパーの彼にも伝わったのかゾッとしたような恐怖を露わにした表情に変わって俺は口角を上げた。
「ーー始めようぜ」
閑散としたゲームセンターの一番奥のトイレからでも聞こえる派手なゲームの音に紛れて彼の言葉はどれだけ大きな声を出しても誰かが助けに来ることはないだろう。
ゲームは俺の圧勝で、腕を引いてトイレに引き摺ると逃げようとして来たから俺は力尽くで彼をトイレの個室に放り投げると便座にゴン、と鈍い音を立てて頭部をぶつけた彼は短く唸って蹲る。
個室の鍵を締めてから金髪を引っ張ると痛みで顔を歪めた彼に俺は口角を上げる、非常に気分がいい。
そのまま自分のズボンと下着をずらして反応してない陰茎を彼の口に無理矢理捻じ込んだ。
「ゔ、ぐっ・・・っ」
大きな瞳をいっぱいに見開かせて首を振るが俺は金髪を掴んだまま更に陰茎を奥に押し込むと彼の身体が震える。
なぜ、こんなことをするんだと言いたげな瞳と目が合う。
特に理由はないが彼の苦しむ顔、歪んだ顔が見ると不思議と興奮したからだ。だから彼を強姦すればもっといろんな顔が見れるんじゃないかと想像した、それをエスパーで読み取った時の彼の表情を思い出すとまた興奮材料になりそうだった。
唾液が絡んで喉奥に突っ込むとヒクつく口内に刺激されて徐々に質量が増すと彼が苦しそうに顔を歪める。
「ん”っ〜〜〜っ!!!」
後頭部をグッと抑えてから最奥を突くと彼の身体が大袈裟なほど震えた。息が出来ないのか、涙目で首を振って俺の太ももをペチペチ叩いて限界を訴えてきたから彼の限界の寸前で一気に引き抜いた。
「っは・・・ぅ」
酸素を取り込んだ彼が咳き込む。口の端から先走りと唾液が混じったものが垂れている。
「その顔エロ」
「っ」
腕を引っ張って今度は壁に手をつかせて彼のベルトを外すと「おい」と俺の手を掴んで抵抗してきたから無防備な頸に噛み付いた。
「い”っ!?」
ガリ、と音を立てて噛み付く彼の抵抗が緩んだ。皮膚と肉が抉れてしっかり俺の歯形が残った噛み跡から血が流れている。
甘噛みなんてものではない、殺すつもりで噛んだことも彼には伝わったのか大人しくなったからズボンと下着を片足だけ脱がして片手で反応してない彼自身に触れた。
「っ、う・・・っ」
触れられたくなくて俺の手を振り払おうとした彼だが、俺が後ろから首筋に歯を当てると彼は震えながら壁に手をついた。
「ぁ、う、っ、あ」
「俺に触られて感じてるんだ。もうイキそうだな」
刺激を与えれば彼の息が荒くなって必死に快感に抗っている姿は興奮する。耳元で囁くと身体が跳ねたから試しに耳たぶを甘噛みすると彼の声が甘くなった。
「ふ、ぁ、あ、耳、やめろ・・・っ」
「耳が性感帯なのエロいな」
「っ」
敵の手で快感を得てしまっている彼の姿は面白く、もっと屈辱的に犯してやりたくなる。彼自身に与える刺激を強めると彼は首を振って快感から逃げようとした。
「やだ、やだ!イキたくない、離せぇ、う、っ、あ、あっ」
「イけよ、ほら」
「や、だぁ、あっ、あ”っ・・・っ〜〜!!」
耳元を舐めたり甘噛みして最後に囁くと彼は呆気なく絶頂を迎えた。俺の手で射精した彼の精液は濃く、粘着質で彼の眼前に濡れた手を見せてやると彼の瞳にはうっすら涙が浮かんでいる。
「腰、上げろ」
「え、あ、待て、そこは、」
濡れた手のまま秘部を撫でると彼が怯えた表情を俺に向けた。指先がガタガタ震えているのが見えて俺は鼻で笑いながら「うるさい」と一蹴して彼の精液で濡れた指を秘部に押し込んだ。
「ゔっ」
「・・・ん?」
本来、受け入れるべき器官ではないから異性のような柔らかさはないことは何となく知っていた。だが彼の秘部は狭いが柔らかく、まるで指の形を覚えるように締め付けてくる。
「ーーもしかしてお前、カレシいるんだ」
「っ」
「ビンゴか」
まさか彼にそういう趣味があったとは考えてなかったが好都合だ。秘部周りを撫でられたとき怯えたのは恋人がいるから恋人以外には触られたくなかったのだろう。
「カレシいんのに俺の手でイッて俺の指を美味そうに咥えて、ビッチか?」
「ぐ、ッ、あ」
抵抗なく奥まで指が進むあたり、恐らく昨夜あたりも性行為をしていたのだろう。恋人の指ではないと頭では分かっていても身体が快感を覚えてしまっているから無意識に感じてしまう彼は可愛らしかった。
指を増やしてバラバラに動かしたり奥まで入れると徐々に彼から抵抗の力が弱まって声が甘くなる。
「は、ぁ、あっ、ッん”」
ーーめっちゃエロいじゃん、コイツ。ーー
恋人に教え込まれているのか、奥を指で突く度に指を締め付けてくる彼の頸を舐めると「んっ」と肩が震えた。
指を引き抜いて今度は彼を便座に座らせて足を開かせて膝裏を持ち上げる。
「ま、待て、何する気だよ」
もう何をされるか分かっている癖に聞く彼に俺は無視して勃ち上がった自身をあてがうと彼は俺の胸元を押して抵抗してきた。
「やめろ、それだけは・・・ダメだ。なんでもするから、痛くても殴られてもいいからそれだけは・・・」
ここまで懇願する彼は編入試験で見せた威勢の良さは微塵も感じられない。完全に俺に怯えている姿は加虐心をそそられる。
「お前、ナマでヤッたことねーの?」
「っ、それは」
「分かりやすいな、ほんと」
言葉にしなくても顔に出てしまう彼は愚直だ。今も俺に強姦されているのにきっと頭の中では恋人への罪悪感でいっぱいなのだろう。
ーーコイツのカレシより気持ち良くさせれば俺のモノになるかな。ーー
「!」
そういえば彼はエスパーだった。つい本音を漏らすと彼にも伝わったのか青褪めた顔で「やめろ」と呟く。
「ーーもう遅ぇよ」
加虐心を煽る表情に興奮してそのまま自身を秘部にあてがうと彼の太ももが痙攣する。
「ぁ、ゔ、っ、いたい」
「っ、せま〜・・・」
本来なら潤滑油を使って慣らせばもう少しすんなり挿入できたがゲームセンターのトイレにはそんなものはない。
仕方ないからゆっくり時間をかけて進んでいくと彼は遂に涙を流した。
「ぅ、あ、やだ、それ以上挿れないで・・・っ」
「さっきから煽ってんの?お前のナカすげー締め付けてくるじゃん」
トン、と軽く揺さぶると彼が縋るように俺の腕に触れて「ぁう」と甘い声を上げた。俺の形を覚えようと締め付けてくる彼の中は言葉とは裏腹にもっと奥へと誘ってくる。
奥に進みながら彼のトレーナーを捲ると予想以上にキスマークが残っていた。恐らく嫉妬深い恋人なのだろう、よく見ると首元にも所有痕のようにキスマークが残っている。
ぷっくりと腫れたように勃つピンク色の乳房に触れると彼が感じたからきっと胸も開発されているのだろう。
きっと彼は恋人の愛情を受けて大切にされている。律儀に避妊具を着けてするような恋人がいるのに俺自身で善がっている姿は酷く興奮した。
ゆるゆると律動を始めると涙で濡れた瞳が徐々にトロンとし始めて奥の前立腺を擦ると可愛らしく喘ぐ。
感じやすいとは思っていたが、もしかしたら彼は快感にめっぽう弱いのではないかと察した。
「俺とカレシのチンコ、どっちが気持ちいい?」
「あ”ぁあっ!なに、そんな、こと、んッ」
「言えよ。俺のがナマだし気持ちいいだろ?」
肌をぶつけるような音を立てながら腰を掴んで揺さぶると彼の履いていたスニーカーが落ちる。彼は蕩けた表情のまま俺を睨むものだからつい口角が上がった。
その顔が最初見たくて襲ったが今は俺の下で快感で善がる蕩けた表情が見たくて容赦なく前立腺を突いて更に奥に入れると彼は悲鳴に近い喘ぎを漏らす。
「あ、ぅ、あ” っ!!ぐ、ぁ、あッ〜」
恐らくS字結腸まで届いたらしく、そして彼にとって初めてだったらしくて未知の強すぎる快感に訳も分からず絶頂を迎えてしまった。
「カレシとはここまで挿入らないのか?」
「ん”、はいらない、そんなとこ、あぅ、初めてなのに」
舌足らずな彼の口から唾液が垂れて俺が舐めとると強すぎる快感で理性の糸が切れてしまったのか、彼が恋人だと錯覚してキスをされると思ったらしく赤い舌を覗かせる。
「お前サイコーだな」
やはり殺さなくて正解だった、すっかり抵抗をしてこなくて理性の糸も切れた彼に噛み付くようなキスをしながらS字結腸に挿れたまま腰を揺すった。
「ふ、ッ、ふ、は」
舌を絡ませるキスがお気に入りなのか、焦点の合ってない瞳を細めて締め付けてくる。彼は俺の背中に手を回してただただ強い快感を受け止めることしか出来なかった。
「俺の方が気持ちいいだろ?」
「ぁ、あ”っ、気持ち、いい”、いい、からぁ、ッん」
触れてもないのにピュッと射精した彼の精液は半透明になっていて触れると最初より粘着のないサラサラしたものになっている。
「なぁ、名前教えろ」
「あ、ゔ、ぅ、しん、あさくら、しん」
「シンだな。俺のこと楽って呼んでいいよ。ほら、言える?」
キスしたシンの唇を撫でる自ら舌を出して指を舐めて甘噛みしてきたシンは最初と比べて別人みたいで、もう快感に身を任せてしまったのだろう。
「がく・・・」
「ん。・・・あ〜やべ、出そう」
名前を呼んで背中に回った手の力が強くなる。まるで恋人同士のセックスみたいでゲームセンターのトイレなのに、ツンとした匂いと賑やかなBGMと遠くから誰かの会話と笑い声が聞こえるのに俺たちは貪るようなセックスに没頭した。
ーーコイツが欲しい。ーー
シンを手に入れたらきっと坂本太郎を殺す道具として役に立つと思うからボスも許してくれるだろう。それに犬の動画を観ていたからペットを欲しがっていた、きっとシンがちょうどいい。
「楽、がく、また、イキそう」
ドロドロに蕩けた表情で俺の名前を呼ぶシンは俺の考えていることを読み取ってこない、しかし今はちょうどいいだろう。
「俺もイキそう。沢山種付けしてやるよ」
「ん”んっ、ぁ、あぅ、ッ」
耳たぶを甘噛みして囁くと彼がしがみついてくる。俺も彼の背中に手を回してピストンを更に激しくした。
「ーーっ」
「イッ・・・っ〜〜っ!!」
息を詰めて射精するとシンも追うように薄い精液を出した。中に出されていることも感じるのか、彼の腹部がピクピク痙攣している。
俺は中に挿れたまま肩で息をして快感の余韻に浸っている彼の耳たぶを甘噛みすると「ん」と甘い声を漏らした。
「またヤろうぜ、シン」
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