寮の部屋でのんびりしてると、あっという間に夜の8時。
なんか、今日は変な日だったなー。
暇だし、寝れないし、背中の違和感は消えないし。
まあ暇と寝れないは関係ないか。
そう思って、ふと見た鏡。
「え?」
_______そこに写っていたのは、あたしじゃなかった。
頭には獣耳。
手には真っ赤な長い爪。
そして、九つの尻尾。
どっからどう見ても、あたしじゃない。
だってあたしは人間だもん。
夢か幻だよ、こんなの。
疲れてるんだと思って頭に手を当てて、気づく。
「…ガチで獣耳あるんだけど」
髪の毛のサラッとした感触ではなく、かわりに獣耳のふわっとした感触が手にあった。
もう1度鏡に目をやると、ぶわっと尻尾が広がった。
「違う、夢!ぜったい夢!」
あたしは目をつぶり、ほっぺをつねる…
ギュッ
「痛ッたあ!?」
あーはい、これ、現実ですね。
あたしのJK生活、終わった…
念の為、アオとリリーのグループLI◯Eにメッセージを送ってみる。
モモ
なんか獣耳生えてたりする?
リリー
どしたんモモwww
アオ
幻覚見てる?w
モモ
そうかもwww
あー、これ完全にあたしだけだ。
覚悟してJK生活送るしかねーわ…
なんて思ってベッドにダイブして寝たのに。
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