イタ王×日帝っぽい要素、イタ王×アメリカっぽい要素が含まれます。
?「Ciao!」
場違いに明るい声が家中に響き渡る。
こんな珍妙な挨拶をして他人の家に入ってくるやつなんて決まっている。イタリア王国だ。
だが、なぜここに奴が来ることがある?そもそも、何故ここが分かったのだろうか?
アメリカの狼狽えようを見るにこいつの協力者でもないようだ。
イタ王「やぁ、お取り込み中失礼なんだけど、これってどういう状況?」
アメリカ「それはこっちのセリフ。ここ俺ん家なんだけど。」
銃口をイタ王に向ける。イタ王はなんの抵抗をするでもなくハンズアップの姿勢を取る。
物騒なんねと肩を竦めるそいつにこっそりとアイコンタクトを送れば、ドヤ顔のウインクが返ってくる。
なるほど、どうやってこの状況を知ったか知らんが、助けに来てくれたということか。
アメリカ「んで、不法侵入の理由は?ピザなら頼んでないぜ?」
イタ王「勝手に入っちゃったのはごめんだけど、先に手を出してきたのはそっちでしょ?
さっさとioの仲間を返してくれるかな?」
アメリカ「へぇ、腰抜けのお前に何ができるってんだ。」
イタ王「それは…」
イタ王「…………………。」
イタ王「……う〜ん…」
……まさか計画も何もなしに来たってことか?あんなドヤ顔しておいて?
いやこいつにこんな勇気があることについては拍手ものだがなんにせよ作戦くらいは考えて来て欲しかった。
……でもこいつあのイタ王だしな…うん…。
アメリカ「HAHA、おいおい、無策かよ。やっぱイタリア野郎は格好つけなだけの無能なんだな。
な、日帝チャン?んなやつが仲間ってのも大変だったろ。」
日帝は歯を食いしばり、顔をしかめた。いくら裏切り者であろうとかつての仲間を馬鹿にされるのは悔しいらしい。
無論私も心地の良いものではない。言っていることは間違いではないかもしれんが、それを部外者に言われるのは虫唾が走る。
アメリカ「あぁそうだ、お仲間さんが一人増えたことだし、こいつにも「見せて」やろうな♡」
日帝「は?」
銃をほっぽり出し、なんの躊躇もなくグロテスクに濡れたソレを露出させる。
間男の私にだけならまだしも、何の関係もないイタ王にもこの地獄を見せつける気らしい。
日帝の目がニ度目の絶望と羞恥に染まる。
最早抵抗を試みる余地もないようで、瞳だけが我々に「見ないでくれ」と訴えている。
前戯もなくアメリカのが日帝の穴へぬるりと挿入っていく。
先ほどの一回で敏感になったのか、抑える力が尽きたのか、さっきより善がる声が鮮明だ。
イタ王は最初驚きの表情で見つめていたが、事が進むにつれ顔をしかめていく。
先ほどの私と同じ気持ちなのだろうな。
あの日勇ましく刀を構えたあの手はシーツを握りしめ、今や暴漢に犯される手弱女のそれに等しい。
アメリカ「日帝、日帝、あいつらの顔、見てみろよ。
あんなに強かったお前が敵国のペニスで感じまくってんのがまだ信じらんねぇみたい。」
日帝「あぁ、や、……みなぃで……んぅっ…」
アメリカ「HAHAHA、もっと喘げよ、いつもみてぇにさ。
お前がもう枢軸国なんかじゃない……オレの物だってこと、見せつけてやろうぜ?」
日帝「だ、から…わたしは…きさまの、」
ものではない、と言いかけた口を噛みつくような接吻で塞ぐ。
そのまま口内に舌を侵入させ、くちゅくちゅと粘膜が刺激される。
日帝の目から反抗の意思が弱まるなりアメリカはわざと唾液が糸を引くようにゆっくりと口を離す。
そして今度はその舌で日帝の鎖骨や乳首を弄ぶ。
イタ王「…あのさ。」
完全に蚊帳の外へと追い出されたイタ王だったが、ここにきて急に口を開く。
イタ王「アメリカってやっぱセックスもガサツなんだね。そんなんじゃレディは喜ばないんよ?」
アメリカ「はぁ?うっせぇ、レディなんて知らねえよ。オレには日帝チャンさえいればいいからな。」
イタ王「その「日帝チャン」でもioを選ぶと思うんだけどなぁ。例えばさっきのキスとか。」
イタ王「キミは知らないかもしれないけど、僕たちは会うたびにしてたんだからね
…あぁそうそう、しなかった日は「今日はしないのか?」なんて言って寂しそうにしてたなぁ…。」
アメリカ「……おいおい、こいつもか?冗談はそのクソッタレなツラだけにしとけっつの。」
日帝との関係を匂わせる発言に苛立つアメリカ。
だが私は知っている、実際イタ王は日帝と会うたびにキスこそしてはいるが、それは親しいものへの挨拶の意で、アメリカの想像するものではないことを。
イタ王「冗談?この状況で言うはずがないでしょ?なんなら実演してあげようか?お手本がてらに。」
そう言って日帝の方に手を伸ばす。
アメリカはさせてたまるかとイタ王の襟首を掴み止めようとする
日帝「イタ、…お……?」
何をされるのか察した日帝がぎゅっと目を瞑る。
…だが、イタ王の手はさらりと日帝の額を優しく撫でるだけに留まった。
そして今度はアメリカの方に視線を移し、そのサングラスを慣れた手つきで取る。
拍子抜けしたアメリカはなにがなんだか分からずのようで、いとも簡単に唇を奪われてしまった。
さっきの乱暴なアメリカのキスと違い、こちらは淑女の手を取るような、優雅で柔らかいキス。見ている分にも美しいキスだ。
そして舌を挿入れ、撫でるような口内の愛撫が始まる。
まさか自分がされると思ってもいないアメリカはしばしの間混乱する思考の中、呼吸もままならずただただそのキスを享受することしかできないようだ。
そしてしばらくして状況を理解したとて、今度は酸素不足によって脳の回転が阻害され、まともに思考できなくなっている。
目は涙で潤み、口の端からは小さく泣くような息が漏れている。
先程まで私たちを威圧してきたものとは思えぬ姿だ。
日帝はあまりの衝撃と、今まで自身を虐げてきた存在のなんとも情けない姿に目を逸らすことができないらしい。
そして惜しげに唇を離す(本人はそんな気持ちないだろうが)と、私に向かってこう叫ぶ。
イタ王「ナチ!!缶!!!」
反射的に近くに転がっていたスプレー缶を肘でイタ王の方に転がす。
イタ王はそれをキャッチすると、酸欠状態で息の荒いアメリカへ容赦なく吹きかける。
まともに吸い込んでしまったアメリカは「ちくしょう」だかなんだか小さくつぶやいて眠りに落ちた。
どうやらあれは催眠ガスだったらしい。私を眠らせたそれと同じものだろう。
イタ王「…。」
イタ王「あぁぁぁ〜!!マンマミーア!、怖かったんよ〜〜〜〜!」
アメリカの意識が完全にないことを確認し終え、イタ王はさっきの余裕ぶりはどこへやらいつものテンションに戻る。
ナチス「落ち着け、まずはお前に感謝せねばなるまいな。」
日帝「あぁ、本当にありがとう。かたじけない。」
イタ王「うん、いろいろ聞きたいことはあるんだけど、まず逃げるんね!早くしないとまた起きちゃうんよ!!」
私と日帝はイタ王に助けられながら拘束を解き、無事地獄たるこの部屋から脱することができた。
庭に置いてあったイタ王の車に乗り、やっと一安心ができる。
だが、この時の私は知らなかった。まだ地獄は終わっちゃいないことに。
コメント
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初コメ失礼します!まじもう神以外の言葉で表せないのだが???私もこういう系(?)かいてみたいと思ってるんですけどね…難すぎてもう(泣)続き楽しみにしてます!
お久しぶりです。癒しありがとうございました
めっっっちゃ続きが気になるゥ…