テラーノベル
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nmmnです。
二次創作となっています。
実際の人物、団体とは一切関係はありません。
妄想、独自の解釈を含みます。
誤字脱字、読みづらい所があるかもしれませんが、見て頂けると嬉しいです。
小説を書くことに慣れておらず、拙い文章になっていますが大目に見て頂けると幸いです。
問題等あれば削除致します。
「つぼ浦ってさ、好きな人いるの」
そう、ぽつりと呟かれた。
じりじりと日差しが2人に降り注ぐ。まだまだ夏は続くと言わんばかりの暑さだ。
「…いるっすけど」
あなたです、と言う勇気がある訳でもなく。
「へえ、意外」
こちらを見つめ、にやっと微笑まれた。
その笑顔が眩しくて思わず目を細める。
「意外も何も、人間っすから」
ぷい、とそっぽを向き、少し溶けたアイスを頬張った。
「ははっ、何?照れ隠し?」
えいえい、と肘で小突かれる。
いつもはあまりしない行動に、胸がきゅうっとなった。
「…今日、暑いっすね」
なんとか話題を変えたかったが、天気の話しか出てこない。
「うん、暑い。で、誰のこと好きなの。あ、オルカとか?」
本当にこの人は。俺の気持ちも知らない癖に。
言ってしまおうか。いや、言わないほうがいいのか。
…今の関係が一番幸せなんじゃないか?
「あー、警察の人っす。それ以上は絶対言わないですけど」
「ふーん、結構絞れるじゃん。で、それって……つぼ浦?」
(あ、まずい)
一気に視界が歪み、その場に倒れ込んだ。
「つぼ浦!ちょ、救急車!あー、えっと、キモセン!救急に連絡してください!」
ぼとり、とソーダ味のアイスが地面に落ちる。
コンクリートの感触が直に伝わる。
「ちょ、待って、一旦おぶって運ぶ」
ぐわぐわとする視界の中、泣きそうなアオセンの顔が見えた。
ああ、この人って、こんな顔もするんだな。
そう思った瞬間、ぷつりと意識が途切れた。
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「成瀬、濡らしたタオル持ってきて。あと扇風機とか」
「え、どしたんすかそれ、ダウンしちゃったんすか」
「ダウンというか、多分熱中症」
「おし、ありったけの濡れタオル、用意してきます」
「…まあ、ここのソファでいいか。いつも寝てるし」
「にしても、情けない顔してんなあ。つぼ浦」
「…早く良くなれよ」
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「う、、頭痛っ…」
ぼんやりとした頭を鼓舞させて、なんとか目を開ける。
「…!起きた!まだ横になってていいよ、無理に動いたほうが危ないし」
「…俺、倒れてたんすか」
周りにはこれでもかという量の扇風機が置いてあった。
「うん、熱中症だね。典型的な」
「あー、まあ、そうっすよね…」
なんとなく自分が情けなく思えてきて、手で顔を覆った。
「熱ないかだけ確認させて」
手をぐいっと押しのけられ、おでこに手を当てられた。
抵抗する力もないので、そのままぼーっとしていた。
「うん、熱はないね。良かった」
「あ、あの」
「どうしたの」
ほいっぷ🍰☕️
12,789
35
れ🐰
43
「ありがとう、ございます。看病とか、色々迷惑かけて」
「ふふ、どういたしまして」
嬉しそうな顔でアオセンが微笑む。
外はすっかり暗くなり、昼間の暑苦しさが嘘のようだ。
虫のさざめきだけが耳に入る。
「…あー、すごい体調良くなってきたんで、屋上でも行きますか?」
大きな伸びをしながら、そう言ってみる。
「ほんとかなあ、まあ、寝てばっかじゃ体が疼くよね」
アオセンはすくっと立ち上がり、こちらに手を伸ばした。戸惑っていると、
「?ほら、屋上行くんでしょ」
「…ウス」
ぎゅっと掴んだ手は、思ったよりも随分華奢で、すらっとしていた。
このまま握りつぶしてしまうのではないか、とドキドキした。
「よし、じゃあ行こっか。また体調悪くなりそうだったら言ってね」
自分が立ち上がったのと同時に、手がぱっと離れ、行き場のない手だけがその場に残る。
「俺を舐めてもらっちゃ困るっすよ、なんせ」
「『特殊刑事課のつぼ浦っすから』でしょ。なんか酒でも持ってくから先行ってて」
「……はい。待ってます」
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「うわー、久しぶりに人の手触ったなあ」
「どしたんすか」
「んー?へへ、つぼ浦に手取ってもらっちゃった」
「…幸せそうっすね」
「ありがと、成瀬」
「俺、、いや、なんでもないです」
「はー?まあいいけど。あ、この焼酎持って行っていい?」
「キャップの焼酎だからいいと思います」
「…だよね!キャップにもし会ったらあとで言っといて、じゃ」
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「ウス」
「ごめんね、待ったでしょ」
屋上には誰もおらず、涼しい風が吹くだけだ。
風に吹かれて靡いた髪がとても美しかった。
すっかり頭は冴え、昼に倒れたのが嘘のようだ。
「とりあえず、乾杯しよっか、せっかく持ってきたんだし」
「「乾杯」」
しばらくは他愛もない話をした。
最近のギャングがどうとか、最近こんなことがあったとか。
アオセンは柄でもなくたくさん飲んでいた。
「でさ、昼の続きなんだけど」
「…ああ、あれっすか」
くだらない話。だが、今の自分にとっては人生を大きく左右させるような話。
「なんであの話したか分かる?」
「…分からないっす」
確信がないので、半分とぼける。
明らかに赤くなった顔でアオセンがこちらを見つめる。
「うーん、ならいいかぁ」
「…気づいてなさそうだし」
彼は悲しい笑みを浮かべた。
「気づいてない、ってどういうことですか」
「だ、か、ら、お前は俺の気持ちに気づいてないってことでしょ、ね」
「え」
「この際言うけど、俺は、お前のことが大好きなんだって訳。あーー、言っちゃった」
アオセンがその場にへたり込む。酒のせいか分からないが、顔が真っ赤だ。
「…俺も、好きっすよ。アオセンのこと」
「………え?…それってライク?それとも、ラブ?…え?」
目をぱちくりとさせてこちらを見上げた。
思ったより反応が本気だったので、急に心臓がバクバクする。
「あーーーーーもう!俺は、アオセンのことが、大好きなんです!恋愛的な意味で!」
どうにでもなってしまえ、そんな気持ちだった。
「ふ、ふふふ、ははっ、はははは!!」
急にアオセンが笑い始める。目には涙が溢れていた。
「なあんだ、両想いじゃん、ははっ、あーなんだ…両想い、、あー、良かった」
真っ赤な顔が更に赤くなる。
アオセンは涙を拭き、ニコッとした笑顔でこちらを見た。
「両想いで、俺も良かったっす」
「本当に、良かったー…」
恥ずかしそうに顔を手で覆う。まるで子供のようだ。
「ほら、立ってください」
「んー、手ぇ貸して…立てない」
少しぶっきらぼうに手を差し出す。
「ありがとう、つぼうら」
へにゃへにゃの笑顔で自分の手を取る。
立ち上がった顔があまりにも近くて、脳みそが爆発しそうだった。
にやっと、アオセンが笑う。
夜風に押され、唇と唇が重なる。
アオセンの髪がくすぐったくてしょうがなかった。
手と手を絡める。
歯と歯がこつんと当たる。
今まで感じたことのない体温。
ずっとこのまま、こうしていたい。
ずっとこのまま、幸せでいたい。
ずっと、このまま。
「…急すぎた?」
「そんなこと、ないっす」
自分でも分かるほど、顔が熱かった。
「はは、顔真っ赤。って俺もか」
「で、お互い好きってことでいいんすか」
「…うん、大好きだよ」
「改めて言いますけど、、、俺と、付き合ってください」
お決まりのセリフを言う。
「ふふ、ベタだねえ。もちろんいいよ」
「…!俺、アオセンのこと絶対幸せにします!!」
そのあとは酒のせいであまり記憶がないが、幸せな話をずっとしていた。
一緒に暮らそう、とか。お揃いの指輪を買おう、とか。
しょうもない、幸せをかき集めたような話。
いつまでも、幸せが続くように、と星に願った。
翌朝キャップに怒られるのは、また別の話。
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読んでいただきありがとうございました。
投稿頻度が遅く申し訳ないです。
コメント
1件
熱中症で倒れたつぼ浦くんを看病するアオセンさんの「早く良くなれよ」って呟き、もうそこだけで胸がぎゅっとなりました。屋上での告白シーンも、お互い「好き」って言い合うまでの緊張と、ようやく通じ合えた幸福感がじんわり伝わってきてとっても好きです。最後のキャップに怒られるオチも含めて、この第1話だけで二人の関係性がぎゅっと詰まっていて素敵でした🌷