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「殺せんせー!ここの問題教えてー!」
5時間目の後、そう笑顔で駆け寄ってくるのは茅野カエデ。
ノートの内側に対先生物質のナイフを忍ばせ、友達と談話するときのような笑顔を浮かべ殺せんせーに近づいていく。
「この問題はですね、、、、」
殺せんせーと呼ばれた黄色の生命体は一つ一つ丁寧に教えてくれる。しかし、そんな先生の話を聞きながら茅野は隙を探る。マッハ20のこの生物の隙を。先生の顔がほのかに桃色に染まった瞬間__。
茅野は先生めがけ、ナイフを突き刺した。
しかし、先生は視線も向けず、自身の身体から生えた数ある触手のうちのひとつでそのナイフを制した。
そして、、この状況が日常なのだろう。茅野も視線を変えず、先生の解説を聞いている。
「ありがとう!殺せんせー!」
茅野は席に戻り、クラスメイトと話し始める。
「茅野ーーあの問題わかった〜?」
「この問題はね〜、、、、」
こんな平和な光景を見て、殺せんせーは優しく微笑む。至って平和で、何の変哲もないいつもの光景。
ドォォォン!!
突然校庭で大きな音が聞こえた。皆驚き、急いで校庭に飛び出す。
(なんだろ…)
そう思いながら、潮田渚はクラスメイトと共に音があった場所に近づくが、砂埃のせいでよく見えない。
(人……?)
しばらくすると人影が現れ、明らかにE組の生徒ではない者の声が聞こえる。
「善逸!大丈夫か、?」
「ンだよまたヴィランか!?💢」
そこにいた者の姿を見て渚含め、E組の生徒たちは皆、固まった。
「何この人たち〜?妙にコスプレが馴染んでるね〜笑」
そう赤羽業が呟くのも無理はない。目の前にいた者たちは、半分ほどはアニメでしか見ないようなヒーロー服を身にまとい、もう半分は武士のように和服で腰に刀を差していた。
「えと、、、あなた達は…?」
「雄英高校1年A組だ。あんたらは?」
「椚ヶ丘中学3年E組。んで、そこの和装の人たちは〜?」
「鬼殺隊の竈門炭治郎です!後ろにいるのは俺の仲間で、同じ鬼殺隊員です!」
なかなか異様な光景に誰もついていけない。とりあえず自己紹介はしたもののこの先が全く分からない。すると、この重い空気を寺坂がぶち破った。
「こいつらが別の世界から来たのはなんとなく察せるけどよ、なんで爆破したんだよ」
「あんたらはここに来る直前、何をしてたの?」
「俺たちはたまたま同じ鬼を追ってて、森を走ってたらここに…」
「僕たちは体育館で個性伸ばし訓練やってて……かっちゃんがいきなりとんでもない爆破起こしたと思ったらここに来てたな…」
「爆豪が犯人じゃn」
「黙れクソ髪💢それ以上言ったらコ○す💢」
爆豪と呼ばれた少年は切島の胸ぐらをつかみ目をつり上げ、手で火花を散らす。A組の生徒は皆笑いながらその状況を眺めるが他の者たちはそうではない。
(え、、、手から火花……?)
これが総意だ。E組の生徒からしたら常に刀を持つ炭治郎達も炭治郎達でとても怖い。
「かっちゃん💦落ち着いて💦今はとりあえず元の場所に帰らないと…」
「あ”あ”?!」
爆豪がさらに目を吊り上げたその時、
「落ち着きたまえ爆豪くん。他の人達が困ってしまうだろう」
飯田が間に入り、止めてくれた。
「あ、あの……」
「?君の名前は…?」
「あ、潮田渚です。 ひとつ質問いいですか、?」
「なんでもどうぞ」
「なんで手から火花が、、、?」
「あれは彼の”個性”だ。ちなみに俺は”エンジン”。君は?」
「、?無個性なのか、?」
「いや、、、たぶん君たち以外誰も持ってないと思うけど…」
「そうなのか。俺たちはこの”個性”を使ってヴィランを退治するヒーローになるための高校に通っている」
「そうなんだ、!僕たちは地球を破壊するって予言をした先生を殺すために日々訓練してるんだ」
「、!?先生を……?」
「うん、 あそこに黄色の大きい生き物がいるでしょ?あれが先生」
「そ、そうなのか、、、。和服と君たちは、?」
「あ、俺たちは人々に危害を加える鬼たちを倒すために鬼殺隊と呼ばれる隊に所属しています!まぁ、無惨さえ倒せば鬼たちは居なくなるはずなんだけど…」
「なるほど……。じゃあ今のところの共通点はこいつさえ倒せばどうにかなるって敵がいることか、、?」
「たしかに、、、轟の言う通りなら、それぞれの世界のラスボスを倒せば元に戻るんじゃね?」
「轟くんと切島くんの言う通りかもな…。じゃあとりあえず渚くんの言う先生を倒さなければならないのか、」
一同は方針を固め、最初の標的である”先生”。もとい校庭の端でエロ本を読んでニヤニヤしている殺せんせーに視線を向けた。