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芹那side
「芹那」
「悟」
今日は呪術高専の初日。どんな同級生が居るんだろう。鈴木が説明していたがぶっちゃけ興味無く、何も聞いていなかった。
「行くか」
「うん」
結論から言うと同級生は私を含めて4人。割とすぐ仲良くなった。まあ、最初は悟と傑はバチバチしていたけど。
「初めまして。私は夏油傑。よろしく」
「家入硝子」
「五条芹那。こっちが双子の兄の悟」
「あ?弱い奴と仲良くする気はねえよ」
「悟」
「君達は双子でもだいぶ違うんだね」
「ごめんね夏油君」
「構わないよ。芹那さんは仲良くしてくれるかい?」
「勿論。さん付けしなくていいよ」
「じゃあお言葉に甘えて。よろしく芹那」
「よろしく傑。あ、傑って体術得意?」
「まあまあかな。どうして?」
「悟と組んでみてよ。」
「?、いいけど」
「なんでしなきゃなんねーんだよ」
「え?悟、まさか勝てないの?五条家として生きてきたのに、一般の出に負けちゃうの?そっかー、じゃあやりたくないね」
「あ?やるし!勝つし!!」
「じゃ、決まりだね」
悟を焚き付けて、殺り合いが始まった。その内に煙草をくわえている家入さんに声をかける。
「家入さん、煙草吸うんだね」
「まあね。1本いる?」
「くれるの?ありがとう」
家入さんから火を貰う。
「いや。ところで芹那」
「何?」
「私のこともさん付けしなくていいよ」
「じゃあ硝子」
「ああ。お前、兄をわざと焚き付けたろ」
「わかり易過ぎたかな」
「なんでそんなことしたんだ?」
「傑、体術強そうだったから。悟負けたらいい子にするかなと思って」
「成程な」
「4人しかいないのにギスギスしたくなくて」
「芹那はいい子ちゃんだな」
「うーん…割とどうでもいいけど、自分の居心地は良くしときたいから」
「自分のためか。でも夏油が勝つのか?」
「うーん、賭けだけど私の勘が傑が勝てるって言ってる」
「ほう…面白いな」
「そ?あ、決着ついた」
結果は傑の勝ち。私の予想通りだ。
「傑、お疲れ。凄いね」
「ああ、ありがとう。君の兄負かしちゃったけど」
不貞腐れたようにボロボロになった悟。
「いいのいいの。あーあ、悟。舐めてかかるからだよ」
「芹那、分かってたな」
「うん、まあね」
「傑。俺、五条悟。さっきは悪かった」
「いや、いいよ」
教室の扉が開いた。担任が入ってきたらしい。面は怖そうだ。
「席に着け…て、何してるんだ」
悟が答える。
「親睦を深めてましたー」
「はあー。女子2人、煙草を吸うな」
「えー?」
硝子に限っては無視だ。
「先が思いやられる」
こうして、傑、硝子、夜蛾せんと出会った。