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[北見はまた来たぜ!]
呪術廻戦の世界線、師匠の元で生まれ育ったktmが高専に編入する話。又は彼の秘密に触れる話
⚠クロスオーバー
⚠永遠に23歳設定を捏造と多少の変更を踏まえ題材にしています
【注意】
・既存の方のお名前をお借りしておりますが、御本人様とは一切関係ありません。
・全ての配信・ボイスを追えているわけでは無い+最近界隈入りした新参者です。それ故に少々キャラの口調や言動が合わない際があると思います
・駄文。同じ呪術師ってだけで合わせた超絶駄文です。以前投稿したものの改正版
・なんか妙に夢っぽいです。それでも許せる方向け
・大量の捏造。終盤のセリフを言わせたかっただけ
・恥ずかしくなったら消します
「今日は編入生が来るらしいね」
「どうせ雑魚だろ」
2005年、7月某日
3人しか居なかった高専生に、新しい生徒が編入すると聞いたのは記憶に新しい丁度今日の朝頃。
朝の教室にて、珍しく時間より早く来た悟と話していれば(相も変わらず硝子は窓で喫煙中)、夜蛾先生がガララと教室の扉を開けて足を踏み入れた
軽く話を聞いた後、入れ、という声を拍子に、一人の男子が入ってきた
軽く跳ねたオレンジ味がある茶髪、珍しい青と桃色の瞳。左耳にはデカめのピアス…私が言えたものではないが。
彼はこちらを向いた後、硬かった表情を和らげ、ニカッとこちらに笑って見せ、口を大きく開いた
「俺は北見遊征!!好きな食べ物はハンバーガー!…あとは、え〜……よろしくな!」
アホっぽいな
「ハ?雑魚だしまともな術式持ってねえじゃん、なにこれ、駒潰し?馬鹿っぽいし」
「何もそこまで言わなくて良くない?あと馬鹿っぽいは余計だろ流石に」
「悟、本当の事を言いすぎては駄目だ。北見君が悲しむだろう?」
「憐れむなよ」
「ウケる」
ええ〜とか思ってたのとちげえよ〜だとかブツブツ言いながらその彼は用意された新しい席に座った
あれから何日か経ったが、あまり私は彼と仲良くなれていない。
彼について知った事といえば、何だか主人公っぽい、学校さえ違えばムードメーカーだっただろうな。だということだけ
「え、てかさ。何で俺の事避けんの?」
「弱いからに決まってんだろ雑魚」
「じゃあ、俺が強くなればいいのね?じゃあちょっと先取りしていい?今に強くなるから。多分」
「術式無いくせに馬鹿言うなよ雑魚」
「ひで〜…ふっ、なんか語尾雑魚になってて面白いかも」
「あ”?舐めてんのか」
「あ、北見居た。アンタ任務後でしょ、怪我ないの?」
「あ、若干〜あるわ。え、まじで有難いっす。そのなんかヒーラーみたいなのすげえまじで」
「はいはい、早く見せな〜」
「おや、硝子。北見君ともうそんなに仲良くなったのかい」
「お前らよりかはクズじゃない。デリカシー無いけど」
「タバコパシったら行ってくれたからいいワンコだよあいつは。結構タバコ買うの慣れてたし 」
「それに関しては北見君に同情するよ。…にしても、人は見かけによらないね。」
あんな良い奴そうな話し方の人もタバコは吸うのか。本当に人は見かけによらない
吸っているところを見たことは無いが
こんな軽口を叩きあっているが、今日は北見君と合同任務だ。
しっかりある程度話せるくらい仲は深めておかないとな。と少しだけ気を引き締める
まあ、彼の性格的にあまり時間はかからなさそうだが
悟に今にも殴られそうな北見を連れ、山奥までやって来た
ここまで連れて来てくれた補助監督に感謝を告げ、帳を下ろしてから、二人で山を登っていく。
「斜面キッツ!」
「だね。道があまり整備されていない」
「夏油君…傑でもいい?」
距離の詰め方怖いな
「ああ。大丈夫だよ。北見君」
「俺の事も遊征って呼んでよ。なんか一人だと恥ずいし。あ、きたみんでもいいよ」
「遊征って呼ばせてもらうね」
森の奥まで進んで行く。段々獣道に近い程道は倒れた木々や落石で荒れていく
「そういえば、遊征は何級なんだい?」
「俺は3級、傑は?」
「えっ」
「えっ?」
この任務、一級相当じゃなかったか?
任務内容は確か、北見中心で私が手助けをする筈だ。そんなの、遊征を殺す為に依頼したとしか思えない
冷や汗が止まらない私を置き、ズンズン奥へ進む遊征の腕を掴めば彼は不思議そうに首を傾げた。何故これ程まで危機感が無いんだ?
「この任務、私がやった方がいいんじゃないか。遊征は3級なんだろう?死んでしまう」
「あ…?あー!なるほど!それに関しては大丈夫だから。任せてくれよな」
「だが…!」
反論しようとした私の言葉を遮るように、彼は口を開いた
「終わったら蕎麦行こうぜ!好きだろ?」
「ああ…?そうだね」
彼に、蕎麦が好きだと言った事はあっただろうか。…否、ない気がする。
それに対しても言及しようとした時、草むらからガサガサと大きい生物が動く気配がした
呪霊だ
階級が高いにしては目の前のソレはなんの生物かも分からないくらいグチャグチャで、頭脳もさほど無いように見えた
ギロリ、と何個もあるうちの一つの目が私達を認識する。戦闘の合図だ
「いざとなったら私が助けるよ。一応そういう任務だからね。」
なんて、ほぼ確定で私が助ける羽目になるだろうと考えながら話す。目の前の彼の表情はあまり変わっていなかった
標的を遊征にしたのか、とてつもないスピードで触手の様なものが遊征に襲いかかる
眉をひそめ、手持ちの二級呪霊を召喚させ何時でも救出可能な状態にして待機する。
「…え〜と、右、左、左、右…上?イ””ッタァ!!!ミスった、やべ…下、右……」
スラスラと呪霊の攻撃を避ける。動きを見て避けていると言うよりかは、まるで、テンプレートでも見ているかのような避け方、攻撃の方向を予めわかっているかのようだった。(一発腕に被弾こそしたが)
あんな避け方、未来でも知らない限り出来ない
そうこう考えているうちに、懐から御札の様なものを取り出し、呪霊の攻撃を避けながら貼り付け、呪霊は呻き声を上げながら消滅した。
消滅した?
「お疲れ様、怪我は大丈夫かい?」
「お疲れ!こんくらいならかすり傷よ」
うわ、絶対いけると思ってたのに、等と独り言かも分からないようなことを呟きながら彼は元々持っていた包帯で腕をくるくると巻き始めた。
「あと遊征、その御札って……」
「師匠に教えて貰ったんだよね、御札の作り方。一応俺自身一級までなら祓えるんだけど、案の定術式ねえからさ〜。3級止まり。…よし!処置終わり!帰ろうぜ」
包帯を巻き終えたのか、パッパっと手を払い、蕎麦蕎麦〜と歌いながら行こうとしていたが、私が呆然としていたせいか、此方に顔を覗かせ様子を伺うように目を合わせた
「…ずっと気になっていたんだが、君は一体何者なんだ? …さっきから、不可解な点が多すぎる」
遊征は、特に何も気にせず答えた
「俺はただの新米呪術師だよ」
後ろから日光が差し込み、逆光で顔は見えなかった
そういえば、一度悟に何故遊征を避けるのか聞いた事があった。
『北見君に悪意は感じられない。やはり弱いから避けているのか?』
『それもある。けど……俺、六眼あるから色々見れんだけど、なんか…アイツ、キモイんだよ』
『外見を言うのは失礼だよ』
『ちっげーよ!!……なんか、呪力が気持ち悪いんだよ。それこそ、色んな色が混ざって黒に近くて、ぐるぐる渦巻いてて…とにかくキモイ。ジジババを見た時位、こう、老化っつうか…あ”〜〜〜!分かんねえな!傑もアイツの行動しっかり見てろ!キモイから!』
今なら、何となく分かる気がした。
目の前で蕎麦屋だと言うのに、特性バーガーを頬張る彼を見て、そんなことを考えていた
永遠に16歳をループしている北見遊征の話。