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「だから。透子よりもオレの方が透子を好きで仕方ないし、オレの方が透子をずっと本気にさせたかった」
だけど、なぜか今透子はこんなにも不安になっていて。
それがたまらなく悔しくて。
だから、ちゃんと安心させたい。
ちゃんと知ってほしい。
どれだけオレが透子が好きで仕方ないのか。
どれだけ透子がオレを好きになってくれて幸せなのか。
「なら、なんで最初から言ってくれなかったの・・?」
「言ったら透子好きになった? 最初から好きだって言っても恋愛に後ろ向きな透子がそれでオレを相手にした?」
透子はこんな年下で知らない軽い男相手にした?
ちゃんとオレを見てくれた?
例え最初に好きだと伝えていたとしても、きっとその時の透子なら、オレの気持ちを軽くあしらっていただろうから。
それがわかっていたから、言えなかった。
「それは・・・」
ほら。
その困ってる姿がそういうことでしょ?
「オレは透子のこと本気だった分、透子にも本気になってほしかったし、いい加減な気持ちで好きになってほしくもなかった。ちゃんとオレのこと知って好きになってほしかった」
そんな簡単に考えてほしくなかった。
どれだけ透子を想ってきたと思ってるの?
「だから透子が心配になる理由なんて一つもないから。全部透子の勘違い。オレにはずっとこれからも透子だけ」
透子の目をじっと見つめ、オレの気持ちを伝える。
オレはずっとどんな時も透子だけしか見てないのに。
透子だけをずっと想ってるのに。
「わかった?」
「・・・わかった」
すると、ようやくその気持ちが伝わったのか透子がそう答えてくれた。
「だからオレを信じて」
こんなにも好きで仕方ないのに。
「透子」
この名前を呼ぶ度、ホントはこんなにも胸が高鳴っているのに。
「好きだ」
ずっとずっと言いたかった。
何度も想いが溢れそうになって、言いかけた言葉。
「透子は?」
透子からも聞かせて?
今の透子の気持ち。
「好き・・・。私も、樹が好き」
初めて聞いたその言葉が、オレの胸を今までにないくらいに締め付ける。
あまりにも嬉しくて。
あまりにも幸せで。
そう言いながらオレを見つめるその眼差しから、透子のその気持ちも溢れているように感じて。
今まで見たことないほどの眼差しで、表情で、オレを見つめる透子に、もうどうにかなりそうで。
「ようやく聞けた。その言葉」
ずっと待ち望んでいた言葉。
ずっとずっとオレを好きになってほしくて、ずっとずっと願っていた。
なのに、いざその言葉を言われても、まだ夢を見てるような感覚で。
オレはまだ信じられなくて幸せすぎて、つい笑ってしまう。
「え?」
「ずっとずっと欲しくて仕方なかった言葉」
やっと聞けたその言葉を、手に出来た幸せをもっと確かめたくて、オレは目の前の愛しい人に唇を重ねた。
やっと通じたこの想いは、幸せすぎて抱えきれないほどに溢れて来て。
重ねた唇から、この愛しい想いを伝える。
もっともっと触れたくて、もっともっと透子が欲しくて、もう一瞬でも離れないように、何度も唇を重ねる。
唇が離れて、抱き締めたまま目の前で恥ずかしそうにしている透子。
「透子・・・。透子の全部オレにちょうだい。透子の全部が欲しい」
もう限界。
今すぐ透子が欲しい。
「いいよ。私も樹の全部が欲しい」
そう言って透子から顔を近づけ唇を重ねた。
そんなの反則だろ。
オレをどこまで狂わせる気?
好きで好きでたまらない愛しい人が、今オレ腕の中にいて。
彼女からオレを求めてくれる幸せ。
まだまだ彼女の想いが欲しくて、彼女を感じたくて、激しくその唇を求めてきつく抱き締め合う。
勢いづいて、そのままベッドへと倒れ込んで、更に彼女のすべてを求める。
このオレを愛しく見つめる瞳も、オレを求めるこの唇も、透き通った白い肌も、華奢で綺麗なこの身体も、全部全部オレのモノ。
あなたのそのすべてをオレが愛してあげる。
だからもっとオレを求めて。
オレを感じて。
あなたをオレでいっぱいにして。
このどうしようも愛しく想う瞳から、この絡み合った手から、全身を愛すこの唇から、このオレごとすべてで、あなたへのこの大きすぎる愛を感じ取って。
どれだけ視線を重ねても、どれだけ唇を重ねても、どれだけ身体が繋がっても、まだまだ足りない。
まだまだあなたが欲しい。
とめどなく溢れるあなたへの愛はどこまでも終わることがなくて。
あなたと重なる度に、もっと欲しくて求めてしまう。
オレのこの愛を身体中に刻み付けて。
身体中でオレの愛を受け止めて。
オレを感じながらオレの名前を呼ぶその愛しさが、オレに必死にしがみついて求めてくれるその愛しさが、どうしようもないほどオレを壊れさせる。
愛しすぎて、幸せすぎて、おかしくなりそうなくらい。
ただずっと愛しい人を求め続ける。
オレのこの愛しさをずっと伝えたくて。
あなたからの愛をもっと感じたくて。
もっともっとオレを欲しがって。
もっともっとオレに夢中になって。
心も、身体も、オレしかダメじゃなくなるように。
オレだけを求めるように。
ずっとずっと望んでいたこの幸せをずっとずっと感じていたい。
永遠にあなたのすべてを感じ続けていたい。
ずっとずっと、あなただけを・・・。
ずっとずっと、この幸せを・・・。