注意書___。
・初心者の為、誤字脱字がある場合が御座います。
・此方は二次創作となっております。
・所々あやふやな所が御座います。
↓其れでも良い方はどうぞ。
ポートマフィア首領である太宰と話した後、私に別れの言葉を口にしbarを出た。
私は少し間を置き、芥川が居るポートマフィア本部へと足を運んだ。
ポートマフィア本部の前迄着くと、私の視界のある限りが構成員の死体や血で埋め尽くされた。
此処で私が介入したとしても間が悪いか、又はもう既に終わっているかだろう。
戻って来たら何か買ってやろうかとも思いながらその場で待っていた。
…何処かで聞き覚えがあったのか、何なのかは知らないが、太宰の事が頭に過った。
何故私にあの様な事を話したのだろう、何故さよならを言う相手が私なのだろう。
考える度に頭痛や耳鳴りが酷くなり止まなかった。
その状態は軽い風邪を引いた時の感覚と類似していた。
考える事を止めようとした瞬間、見知らぬ記憶が頭に流れ込んできた。
「織田作ー!」
子供?、
「どうした?」
「実は今回の仕事でねー!」
「そうか、笑」
私は今誰と話しているのだろうか?
「あ!織田作!先に来てるなら言ってくれれば良いのに~笑」
先程のbar…か、私は過去に此処に来た覚え何て無い筈だが___
「嗚呼、太宰か」
あ。
全ての記憶が鮮明になった、あの頃の織田作之助の記憶の全てが。
安吾と太宰と友人だった事、太宰を置いて逝ってしまった事、そして太宰に…言霊の枷を嵌めてしまっていたかもしれない事。
どうしてもっと早く気付かなかったのだろう。
ポートマフィアの中へと行こうと走り出したその瞬間。
ぐしゃッ…。
鈍い音が背後で鳴ったと同時に私の予感に釘を刺した様だった。
恐る恐る振り替える。
其処に太宰の姿があった。
思考が停止した。
「…ッ、太宰ッッ!!」
私は瞬時に思考よりも体が動き、太宰の元へと駆け寄った。
「…織田作ッ…ッッ………?」
弱々しい声で私を呼んだ。
抱き抱えた太宰はあの頃より少し小さくなったように見えた。
血だらけで包帯が外れ掛けていて骨も何ヵ所も折れていて、見ていられないくらいの重症だった。
今すぐ与謝野女医の所へと探偵社へ走り出そうとした時、太宰が其れを止めた。
止めた太宰に何かを言おうとしても何も出来なかった、声すらも出なかった。
「…織田作ッ、私は…もう持たないよ…ッ」
「…でも死際に…君に会えて良かったッッ」
そう言ってほんの少し泣きながら笑う太宰に息を呑んだ。
自分への不甲斐無さがどんどん強まって行く。
「…太宰、…頼む、生きてくれ…。」
息をすると言う当たり前の事を忘れ、太宰へ言った言葉はその頼みの一言だった。
「…御免ッ」
御免の一言が私の心臓を突き刺した様だった。
「…あーぁッ…死ぬ前に君の小説を読んでみたかったなッ………」
「ッ!!、出来たら一番最初に見せるッ、だから…」
その時には既に太宰は息を引き取っていた。
泣き腫らした目で笑顔に笑って…。
もう未練はない、そう言っているかの様な表情をして。
あの時、barで話した時に銃を向けて居なかったのなら…、あの時間を空けずに居たのなら…こうはならなかったのかもしれない。
私は大罪人なのだろう、記憶を全て忘れて、友人を目の前で死なせてしまったのだから。
私はその罪を償う事は出来ない、永劫背負って生きていかなければならない。
その時に吹いた微風が、
「君は大丈夫、精一杯生きて」
と、太宰が言ってくれた様な気がした。
コメント
8件
やばいですね、やばいです…太宰が屋上で本の話をしている辺りで織田作が本軸の記憶を知ってしまうって、凄く辛いですよね…だってもう取り返しがつかない。いつも思うんですけどビーストの太宰を幸せにする方法って何があるんでしょう、私はタヒなせてあげる以外何も思いつかなくて… この話を思いつく零さん本当に天才すぎます!!!
うあすごい好きでごわす びーすとの織と太さんの関係性が好きだからこうやってびーすとの小説とか書いてくれる人だいすき まじで小説家目指せますよ目指しましょう