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すちいるネタ有り余ってるので限定短編集作りました꒰^> · <𓈒^꒱💘
skfn 💚💜
バンドマン💚×一般人💜
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
💜「やっぱすちの作る歌好きだな…」
💚「えぇ?なんか照れるなぁ」
すちは少し顔をニヤケさせて頭をかいた
💜「なんかすちの気持ちって感じして暖かい」
💚「もう今日は何!笑」
💜「別に」
💚「…あのねいるまちゃん」
すちは真面目な顔でこちらを見てきた
💜「ん~?」
💚「バンドメンバー、決まったんだよね」
💜「…え!?」
「え、まじで?良かったじゃん!」
💚「大学の人じゃないんだけど音楽友達でさ」
💜「へー、じゃあデビュー、とかするんだ」
💚「いつかはしたいよねー笑」
💜「いや組んだならしろよ笑」
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
💜「なんて、」
懐かしいな…
最近全然会えてない
バンドの練習が忙しいのは分かってる
でもこれからもっと知らない部分が増えて会えなくなる
だから、辛くなる前に終わらせる
💚「いるまちゃん、ごめんね遅くなった 」
💜「大丈夫」
💚「なんか久しぶりだねぇ…」
すちはいつも通りの暖かい目で俺を見てきた
💜「うん」
無言の空間
言わなきゃいけないのに言いたくない
だってまだ好きだから
でも言うって決めた
💜「なぁ、すち 」
💚「ん?」
💜「俺の事、さ」
「好き?」
💚「え?いきなりどうしたのよ笑」
「好きに決まってるじゃん」
お前はそうやって当たり前みたいに言うよな
そういう所が優しくて嬉しくて大好きだった
💜「…そっ、か」
💚「なんかあった?」
💜「最近、好きか分かんなくなってきた…」
💚「…え」
💜「いきなりだし自分勝手なのは分かってる」
すちは唖然としている
💜「…ごめん、別れたい」
💚「…そっか、気づけなくてごめんね」
「今までありがとう」
なんで
引き止めてくれないの
俺がこんなこと言う資格ないけど
止めて欲しかった
もっと縋って欲しかった
💜「…うん、ありがとう」
泣くな、自分が言ったんだ
💜「楽しかった」
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
🩷「あ、いた」
「なに急に呼び出して」
💜「…らん」
🩷「!?」
「おまっ、すげー顔してるぞ!?」
らんはそう言いながら俺の肩を掴んできた
💜「っ、」
🩷「え!?ちょ、おい泣くなって」
「何!?何があったの?」
💜「すちと、別れた」
🩷「…は?」
「えなんでいきなり、」
💜「俺が振った」
🩷「…はぁ」
「好きなだけ泣けよ」
💜「っは、別れたくなかった…!」
「やだっ、」
俺はその日らんの胸で泣きまくった
諦めきれなかったけど少しは前を向くことができた気がする
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
三年後
俺らは大学を卒業してそれぞれの道を歩みだした
らんは大手企業の内定をもらって、俺も第一希望だった会社に入社できた
すちはバンドメンバーとデビューした
今日はたまたまチケットを貰ったかららんとすちのバンドを見に来た
もちろんすちには言ってないし後ろの方で静かに見てるつもり
🩷「…帰るなら今のうちだけど」
隣で腕を組みながら呆れたようにらんに言われた
💜「…まだ始まったばっかだし」
🩷「だからだよ」
「お前最後まで見たらしんどくなるだろ」
図星すぎて何も言えなかった
ただ視線だけがステージを向いていた
変わってないな…
髪や雰囲気や立ち方も変わってはいる
だけど
マイクを握る癖も歌う時の息継ぎの仕方も何も変わっていない
あの頃の大好きだったすちのままだ
💜「っ、」
胸が締め付けられる
別れてから何年も経ってるのに
忘れようとしたはずなのに
🩷「はぁ、もう帰る?」
💜「あと一曲だけ、聞こうかな…」
前を向いた瞬間目があった気がした
💜「…あ」
でもすちは何もなかったような顔で歌い続けた
気のせいか…
未練あるの、俺だけかな
曲が終わる
💚「…ごめん、次の曲変えていい?」
💛「うぇ!?」
🩵「え、ちょ、すっちー?」
❤️「お前なぁ笑」
💚「たまにはこういうのもいいでしょ?笑」
「未公開曲なんだけど、俺にとって1番大事で忘れられない曲」
すちがギターを弾き始めるとメンバーは察したように呆れて合わせて弾き出す
🩷「なんか、すちらしくない曲だな」
💜「…」
イントロだけだけど、知ってる
俺が別れる話する前にすちが鼻歌で歌ってた曲だ
歌詞の中に出てくるのは
好きって言葉が足りなかったこと
当たり前みたいに隣にいたはずだったこと
そんな歌詞ばかりだ
全部いるまには心当たりしかなかった
逃げ出したいのに動けない
💜「…ずりぃだろ、」
視界が滲む
曲がサビに入る
すちの声がさらに強くなる
💚『好きだったよ
今でもきっと
あの頃よりも』
会場が静かになる
さらにすちの声がよく聞こえる
💚『だけどもう
隣にはいれないから』
💜「っ、」
涙が頬を伝った
💚『だから歌にした』
最後の一音が消えたとき
会場は一瞬静まり返って
大きな歓声が湧いた
いるまはもう限界だった
💜「…帰る」
🩷「はいはい」
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
会場を出た瞬間夜の空気がやけに冷たかった
💜「っは、」
🩷「水買ってくるから待ってろ」
💜「…ごめん」
泣きそうなのを必死に堪える
俺、何してんだろ
1人で突っ走って馬鹿みてぇ
もう戻れない
そんなことわかってる
分かってるのに涙が止まらない
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
いつもの雰囲気
ファンもメンバーも盛り上がっているライブ
でも俺はいつも何かが足りなかった
それがなになのかなんて分かっている
💚「あと数曲だけどぶち上げていけー!」
俺が煽ると湧く会場
そんな中後ろの方で静かにこちらを見ている人がいた
目が会った瞬間俺は息を飲んだ
…いるまちゃんだ
間違えるはずない
俺が好きだった、いや、好きないるまちゃんだ
💚「…ごめん、次の曲変えていい?」
もうこれで最後にするから
気持ちだけでも伝えさせて
自分勝手でごめんね
曲が終わって一礼するともういるまちゃんはいなくなっていた
💚「っ、ごめん、俺、」
❤️「行ってこい」
🩵「未練タラタラ男ー!!当たって砕けてこい!」
💛「スッキリして帰ってきてや!」
💚「ありがと!!」
舞台袖にはけた瞬間俺は走った
もう帰ってしまったかと思い急いで会場を出る
そこにはしゃがんで下を向いているいるまちゃんがいた
💚「っ、!いるまちゃん!!」
いるまちゃんはびっくりした顔をして顔を上げた
💜「…なんで、」
泣いていた跡がある
💚「…帰るの?」
💜「当たり前だろ、」
💚「…なんで、」
💜「っ、」
「もう、関係ないし…」
💚「じゃあ、なんで泣いてたの」
💜「泣いてない」
💚「嘘だ」
沈黙
風の音だけが間を埋める
💚「俺さ」
「いるまちゃんと別れてからも
いっぱい曲作ったよ」
💜「…そりゃそうだろ」
💚「その中にさ」
「いるまちゃんのこと考えて作った曲
数え切れないくらいある」
💜「…」
💚「さっきのは別れてから一番最初に作った」
心臓がうるさい
💚「あの時の理由ってさ、ほんと?」
💜「…俺、邪魔したく、なかった」
💚「え?」
💜「バンドとか、絶対忙しくなるし…」
「俺、そういうの支えられる自信、無い」
💚「馬鹿なの?」
💜「…は?」
💚「俺いるまちゃんに支えてほしいなんて
一言も言ってない」
💜「…っ、」
💚「ただ、隣にいてほしいだけ」
「それすら、無理だった?」
そう言うといるまちゃんは顔を歪ませた
💜「無理じゃ、なかった、」
「怖かった…」
涙が落ちる
💚「…そっか」
1歩近づく
💚「じゃあさ」
「もう1回やり直したいな」
💜「…うん、」
💚「今度はちゃんと話し合おうね 」
そのまま俺は手を伸ばした
いるまちゃんは一瞬だけ止まって
俺の手を握った
その手を俺は強く握り返した