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幸せな夢
ある日、僕は夢を見た。
目を開けると空には満天の星空が空を覆っていた。
ながれぼしは、桜の雨を連想させるくらいキラキラと降り続いている 星々は橋を作っている、まるで天の川のようだ。
橋の上で釣りをしたい!きっと星は魚のように釣れるんだ!
あ〜あ、なんて綺麗なんだろう。まるで夢の中にいるみたいだ。
手を伸ばそうとすると、星に届きそうな感じだ。
あっ!!
あの星は一番星だ。
一番星に心の中でお願いごとをすると叶うらしい。
ぼくは手を合わせ目を瞑り心の中で願った。
どうかぼくの大事な人達が 幸せで いられますように。 そして….
ぼくは目を開けると、ぼくの方を優しく見ている杖を持ち白いひげを生やしている老人がいた。ぼくは老人の方に近づき話しかけるも、
「うん」とも「すん」ともなにも言わない。
ただぼくを見てニコニコと春の木漏れ日のような優しい顔でぼくを見ている。
なんでだろう….。
なんでだろう。
この老人を見ていると、なんだか泣きたくなる
ぼくは、知らず知らずに目から涙が溢れていた、手で涙を拭おうとするも止まらず、ぼく自身がどうすればいいかわからずにいた。
老人は笑顔を絶やすことなくぼくの手を優しく握り、ゆっくりとおぼつかない足取りで杖をつきながら、ぼくの手を離さずにゆっくり歩き出した。
ぼくは老人に尋ねた。
「どこに行くの?」
それでも老人は答えずぼくの手を引っ張った。
少し歩くとさきほどの景色とは一変して桜が満開に咲いて鶴や亀がいた。
池には桜が散りばめられ鮮やかですごく綺麗だ。空には虹がかかり、ポカポカと太陽が暖かく照らしている。
ぼくは老人の手を離し桜が一番満開に咲いている木まで走り、ピンク色の絨毯におもいっきりダイブした
あ〜あ、ぼくこんなに全力で走れるんだ。 全力で….
また、涙が溢れた。
ぼくが涙をこぼすと花が一輪咲いていく、ぼくは嬉し涙でポロポロ流すと、その度に花が咲いていく。
優しくて暖かくて心が癒える平和な場所
太陽が照らす桜を見ていると老人がぼくの所に来て、優しい手つきでぼくの頭を撫でた。
そして一言も喋らなかった老人が
「頑張りましたね」
その言葉を言うと老人は姿を変えて 光眩しい金色の優しいお顔をし、その大きな瞳は青い蓮の花びらのように凛とぼくを見ていた。
ぼくは手を合わせた。
*「*観音様」
その方は静かに微笑み大きな金色の優しい手でぼくを包み込み ぼくの苦しみを取り除くように 優しく、優しく ぼくを撫でた。
空の方からは、いろいろな楽器の音がさまざまないろの光のこなといっしょに微かにこぼれ落ち人が鳥のように空中をかけていたりしていた。
ぼくはだんだん眠くなり目を閉じた。
眠りにつく瞬間一番星に願ったことを思い出した。
一番星様。
どうかぼくの大事な人達が幸せでいられますように。 そして、願いが叶うなら…. ねぇ、ママ、パパ
それ以上もう謝らないで。 悲しまないで そして幸せでいてください。
ぼくは、あなたたちの間に生まれてこれて幸せだった。 いつも、いつも心から幸せを願ってます。
ただなんとなく伝わってほしくて 知ってほしかったのです。
ピーーーーピーーーーーッ。
心臓の音は静かな病室で 音もなく消えた。