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やっと見つけた僕の思いは大切に
やっと見つけた僕の恋人は大切に
やっと見つけた僕の心は使って
僕だけの感情僕しか持っていない感情。
嬉しいなぁ
嬉しい
嬉しい気がする。
勇太に好きと言える勇気がない。
ない、というより恥ずかしくて言えない。
好きという感情を感じてしまうと頬が夕焼けのように赤くなり手が頬を隠すように動く。
これが『恥ずかしい』というんだな。
朝学校に行くと勇太が泣いていた。
勇太がいじめのターゲットにされたのだ。
僕を庇ったから
僕を味方にしたから
僕を慰めたから
僕に空を見せたから
『僕という存在を必要としたから』
なんで人間ってこんなに愚かなんだよと思ってしまう。
人間という存在は細かい感情がある。
しかし、それを間違った方法で使ってしまうと凶暴化され暴れる。
まるで囚われすぎて壊れてしまって笑顔でしか人間を幸せにさせれない道化師みたいだな…
「勇太…」
大丈夫かなと心配した僕は勇太に手を添えた。
『心配』
という感情はこうなんだ…
いや、今はこうしてる暇はないと心に刻み勇太に手を添える。
「俺は大丈夫!こう見えても精神面は頑丈頑丈」
ははっと恥ずかしげに笑う君の瞳に__僕は映ってなかった泣いていた…
勇太が泣いていた
悲しいと、
辛いと、
痛いと、
助けてと、
泣いて
泣いて
泣いて
泣いて
泣いて
泣いていた。
勇太…勇太…ともらい泣きしてしまう自分。
透明の水が僕の手に当たる。
生温い透明な水は僕の体を透き通って地に落ちる。「ごめん…ごめん、ユ、勇太、、、」
「謝っちゃダメだよ」
優しい声が僕の耳へと透き通る…まるで綺麗な空を眺めながらだんだんと自分が消えていく感覚だ…でも消えそうになる自分を止めてくる勇太の声はとても綺麗だ。
「ねぇ、勇太」
何?と優しい声が出てくる。
「僕ね…」
時が止まった感じがした。
いざ言うとすごく緊張する。
喉から声がスラスラと出るはずなのに出ない…
これが『緊張』しているんだ。
「…僕…ね、勇太のことが、、す、好き…好きなんだ」
言えた。
言えたんだ…僕。
勇太が好きって、
恋人になりたいって
…もっと、近くにいたいって
「…ねぇ、」
覚悟の上であった。
勇太がごめんと言っても、
無理と言っても、
気持ち悪いと言っても、
何を言っても…全て全て承知の上であった。
「お、俺も…好き、なんだ」
え?今なんて言った?
『好き』って言ったの?
勇太が僕のことを?
求めてくれた?
「嬉しい…よぉ、」
そう言った瞬間、勇太は目に光が芽生えた。
まるで今朝僕が顔につけられた泥に埋まっていた芽のように…僕たちは今日から恋人同士になった。
明日勇太にどんな顔をすればいいのだろう。
偽らなくていいのかな…ふふ。
初めての恋人が勇太なんで…嬉しいなぁ。
「おはよう」
そういい教室に足を踏み入れた。
その瞬間に僕は後悔という感情がどういうものかを知った。勇太が死んだ。
展開が早い!っと、明るい僕なら突っ込んでいた。
でも今の僕は違う。
あいつらだ…あいつらが殺した。
勇太を
勇太を
勇太を
勇太を。
あいつらが殺したんだ。
勇太が1番の理解者だったのに…勇太…勇太心の中で君の名前を呼んだ。
たくさん呼んだ…あれ、、、名前…なんだっけ?
君が1番の理解者というのはわかるのに…名前何?
名前わからないよ名前教えてよ嗚呼またダメだ。
僕の周りにいる人はみんな、幸せになろうとしたら不幸の鳥になって芽になってしまう。
切り替えがすぐにできなかった僕は消えるように教室を出たのであった。