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勇太が消えた。
私の前にはもう現れない存在となってしまった。
なぜ勇太なんだろう。
辛いなぁ、
苦しいなぁ
…はぁ…はは死にたい。
現実逃避ってういうことなのか…
「いつまでちんたらチンタラと泣いてんだよ!」「…?」
誰だろうと…目の前が透明な水のせいでぼやけて見えない。涙を腕で拭うとあいつらがいた。
何かようかと聞いたらあいつらは僕にこう言った
「よかったな」
「…」
何か言いたい。
何か言い返したい。
あいつらに、
あいつらに何か言い返したい。
許せない…許せないんだよ。
勇太が死んてよかった?
何が死んでよかったなんだよ。
反論したい…
反撃したい…
そう思えば思うほど眉間に皺が寄り、顔が険しくなる。その顔は鬼のように険しくなり、オーラが放たれている。僕の殺気を感じたのかどうかはしらないが、あいつらは僕から離れた。
「ねぇ、」
そう僕が問いかけると同時に頭に硬いものがぶつかった。まるで檻の中にいる僕に生きていることに対して罰を与えているかのように感じる。
痛い…傷が深くなる。
浅い傷が深い傷へと変化する。
勇太なら絆創膏を貼ってくれる。
勇太なら優しく接してくれる。
勇太なら…勇太なら…勇太、なら…勇太が生きていたらなぁ…
『お仕置き』が終わったのでトボトボと帰る自分をチラチラと見てくる子連れの親。
お母さんと嬉しそうな顔で競争して帰る家族はこんな僕よりも遥かに幸せだと思う。
そんなことを考えていたら僕の足に何が当たった。あの白猫だった。
お腹が空いたのか?と、聞かんばかりに僕を家に連れて帰ろうと推していった。
ただいま…
絵本の中にいるみたいな白猫に僕はご飯をあげる。「美味しいの?」
一口パクッと食べるとトイレに行きすぐに吐いた。
まずい…これ食べたらダメなやつだ。
すぐに自分のご飯を作った。
お父さんは虐待をしてきた。僕に…
お母さんは放置をしてきた。僕に…
でもそんな親が大好きだった。
世界にだった2人だけの親。
人生で一度にしか会えない親。
そう思えば思うほど大好きだった。
でも違った。
お父さんは家を出てったのである。
お母さんは他の男と『夜遊び』をしていたのである。僕はそんな親でも好きだから我慢した。
痛くなっても
嫌になっても
何があっても
離れないよ
依存しても
離れたくても
近くにいても
離れたくなかった。
そんなバカ親だからすぐに簡単に、残酷に綺麗に死んだのかもしれない。
あの時の顔は今でも忘れられない。
とても____“綺麗な顔だった”
そんなことを思っているうちに寝落ちしてしまった。朝起きたらもう猫はいなくなっていた。
雨が降っていた。
外に出たくなかった。
あいつらにいじめられるのが怖く感じていた。
勇太からもらった感情はこんなにも嬉しいことがあるのに邪魔な感情もあるんだなと気づいた。
消えればいいのに…とボソボソ話しているとあいつらがまた僕の元へとやってきた。
飽きないのかな?
嫌じゃないのかな?
つまらないんじゃない?
面倒臭いんじゃない?
そう思っていても声がうまく出せない。
「おっはよ!泥だらけだった泥子ちゃん(笑)」
「うわ、今日も汚いね、綺麗にしてあげる」
___ギロ
「あ?なんだよその目」
「うるさいなぁ…」
「は?」
「うるさいっつってんだよ!」
そう怒鳴ると僕はすぐに教室に行った。