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教室リーグ~底辺モブ生徒が分析スカウターで超名門校の序列をぶっつぶす~
第108話 - 第108話 【二年前の夏】全ての役者は揃った!大槻を潰すため、影の帝王が重い口を開く夜
28
1,267文字
2026年06月17日
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テラーノベル
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#主人公最強
ウサギ様
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麗太
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四条烏丸。オフィスビルが立ち並ぶ一角。
ガラスと鋼鉄の未来的なタワー。
その前で、俺は一人で待っていた。
京都四条ゼロゲートビル。天宮財閥が未来の価値を生み出すための事業開発拠点だ。
奏:「ガラスと鋼鉄の城。斎藤もここへ通っている」
ミラー:「ああ。そして、これからお前は、ここの城主と影の帝王とテーブルを囲む。面白い脚本じゃないか」
夜6時5分前。未来的な空間。
そこにあまりにも不釣り合いな二つの影が現れた。
暴力と野性の匂い。轟木剛造と坂元要介だった。
坂元は、俺の顔を見るなり、吐き捨てるように言った。
坂元:「で?話ってのは何だ?音無。俺たちは暇じゃねえんだ」
轟木は何も言わない。ただその鋭い瞳で、俺を値踏みするように見ている。
やがてエントランスの自動ドアが静かに開いた。
現れたのは若い女性秘書。完璧な微笑み。
隙のない立ち居、振る舞い。俺たちとは、違う世界の住人だ。
「皆様、お待ちしておりました。澄玲様が最上階でお待ちです」
俺たちはエレベーターに乗り込む。
エレベーターが上昇するたび、鼓動が一段ずつ高まる。
轟木も坂元も一言も喋らない。
密閉された空間に、わずかな金属音だけが響く。
案内されたのは、APEX GLOBALと書かれた会社のオフィスだった。
白と黒。そしてガラスだけ。近代的な内装。
そして一番奥の社長室。そこに天宮澄玲はいた。
彼女は巨大な窓を背にしていた。
まるで、この街の全てを支配する女王のように、静かに座っていた。
天宮澄玲がこちらを見た瞬間、部屋の温度が変わった気がした。
「いらっしゃい。轟木くん、坂元くん。そして――音無くん」
彼女は、まず轟木と坂元に優雅に一礼した。
そして俺の瞳を、真っ直ぐに見つめる。
「さすがね、音無くん。昨日、あなたに出した宿題。もうその答えを持ってきたというわけ?」
その声には、俺の能力への絶対的な信頼が宿っていた。
「やはり私の目に狂いはなかったわ」
澄玲は轟木と坂元へと向き直る。
「まずお二人にも、話しておきます。バスケ部の大槻コーチを、この学園から追放するために、私と音無くんは手を組みました。」
そのあまりにも揺るぎない宣言。坂元の眉がピクリと動いた。
俺は、ゲームマスターの言葉を引き継ぐ。そして影の帝王へ、その脚本の最初の役を渡した。
奏「はい。そしてそのために必要なピース。バスケ部の被害を最小限にする、バスケ部活動外の大槻による不祥事。その『真実』をここにいる轟木先輩たちが、握っていると思われます」
ここからは、俺が用意した舞台。
一手でもミスれば、舞台装置は崩れ落ちる。
俺は、静かに轟木へと視線を送った。
全ての役者は揃った。俺の視線を、轟木は真っ直ぐに受け止めた。
そして彼は初めて、重い口を開いた。
その声は静かだったが、この部屋の空気を支配するには十分すぎた。
轟木「音無。理屈はどうでもいい。単刀直入に聞く。お前は大槻を潰せるのか?」
奏「はい。轟木先輩のご協力次第で」
轟木は一度だけ、静かに目を閉じた。
「いいだろう二年前の、あの夏の日のことを、全て話してやる」
その言葉で、澄玲のまなざしがわずかに揺れた。
コメント
1件
わあ、第108話、読み終えました…! 四条烏丸のガラスと鋼鉄のタワー、そこに轟木先輩や坂元さん、そして天宮澄玲さんが一堂に会する重厚な空気感に、もう最初から引き込まれました。特に、轟木先輩が「二年前の夏のことを全て話してやる」と口を開く瞬間、澄玲さんのまなざしが揺れた描写がすごく好きです。長く張り詰めていた糸が、ようやく動き出す予感がして、胸が熱くなりました。大槻コーチを追い詰めるためのピースが、これで揃うんですね…! 続きが待ち遠しいです。