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【第7話:黒い雫】
ー黄sideー
今日は待ちに待った文化祭の日。
皆楽しみにしているようで、そわそわとした空気が学校全体に流れている。
もちろん僕も。
あの日LI〇Eで送られた青先輩からのメッセージ。
青「僕…黄のこと意識し始めたかも…」
こっちだって意識しちゃうんですけど…?
演劇…先輩本当に見に来てくれるのかなぁ…
今まで頑張って練習してきた演技。
赤にも手伝ってもらって一生懸命取り組んだ。
今日はその成果を発揮する番。
正直緊張していた。
青先輩も赤も赤の彼氏さんも見に来る。
他にも沢山の方が来てくれる中で、僕はちゃんとした演技を見せられるだろうか。
黄『ボーッ……………』
赤『…?』
赤『黄ちゃん…?』
黄『へっ…?!』
赤『ぼーっとしてたけど…』
黄『ぁ…うんっ…』
赤『…緊張してる…?』
黄『コクッ…』
黄『その…っ、』
赤『ん~…?』
黄『今日の演劇…青先輩も見に来てくれるらしくて…』
赤『おぉ…!』
赤『招待したの、?』
黄『ううん…』
黄『この前帰ってる時に…見に行くって、』
赤『良かったね、頑張ってるとこ、見てもらえるじゃん』
黄『そうだけどぉ…ッ』
赤『間違えると…って思うと怖いの、?』
黄『コクッ…』
赤『んふふw黄ちゃんなら心配ないよw』
黄『えぇ~…ッ』
意識してるかもって言われたけど…っ
そんなこと言われたらこっちだって意識しちゃうんだもん…
セリフ飛びそう…、
赤『…?』
赤『どうかした?』
黄『いや…、』
黄『この前一緒に帰った時…』
赤『?うん、』
黄『LI〇E交換したの、』
赤『えぇ…!?』
赤『黄ちゃんから言ったの、?』
黄『コクッ…/』
赤『凄いじゃん、!』
黄『でね、その夜少しだけ話したの、』
赤『うんうん…っ!』
黄『そしたらッ…//』
黄『青先輩が…、』
赤『…w』
赤『ゆっくりでいいよ、ナデナデ』
黄『「僕…黄のこと意識し始めたかも…」って…ッ//』
赤『ぇ…ッ!?!?』
黄『びっくりだよね、』
赤『ちょ、桃ちゃんに連絡!!』
黄『いや…え、?』
こういう時の赤の行動力って凄いよね…、
本当に尊敬する(?)
赤『黄ちゃん、青先輩のクラス、カフェやるらしいから行ってみよ、?』
黄『んぇ…赤行くの?』
赤『俺は…行こうかな、』
赤『桃ちゃんにも会いたいしッ…//』
黄『んふふw』
黄『じゃあ行こ、?』
赤『うんっ…!』
ー青のクラスー
[青side]
桃『お前緊張してんの、?』
青『ビクッ…』
青『当たり前だろ、』
桃『多分もうそろ黄赤来ると思うけど…』
赤『桃ちゃん…!』
桃『赤っ!』
何やねんこのリア充が((
いいな~…
僕も黄と…
って…何考えてんだろ僕。
変な奴。
黄『青先輩っ!』
青『あ、黄…』
黄『先輩、ウェイトレス姿、似合ってますよ?//』
青『くふふwありがと、』
黄『えへへ…/』
一生守りたいな…この笑顔、
桃『へぇ~…wわざわざ来てくれたんだ?』
赤『…別に、来たくて来た訳じゃねぇしッ…』
赤『それに、桃ちゃん目当てで来てないからっ!』
桃『ったく…ツンデレは……』
青『、仲良くしてんなあいつら、』
黄『…そうですね、ニコッ』
少し寂しそうな笑顔。
青『…どうかした、?』
黄『ぇ…?』
青『あ、いや…っ』
青『少し…寂しそうだったから…ニコッ』
黄『……いや、特には……』
青『…無理しなくていいよ、?』
ー黄sideー
赤と赤の彼氏さんが隣で仲良くしているから、少し羨ましいな。と思う。
「僕も青先輩とこんな関係になれたら…──」
毎回そう感じてしまう。
僕本当にバカだなぁ…
そんな関係になんかなれるはずないのに。
青先輩はあくまでも僕のことを意識してくれてるだけ。
僕に対して”好き”という感情を抱いていない。
…隣に居てくれるだけで幸せなんだ、
青『…大丈夫、?』
黄『へッ…?』
青『あ、いや…』
青『桃赤の方をずっと見てたから、』
黄『え、あぁ…』
黄『大丈夫…です、』
青『本当に…、?』
青『無理しなくていいよ?』
黄『いえ、本当に大丈夫なんでっ…!』
青『……………』
青『…僕といる時くらいは素直になりな、?』
青『近くに誰も居ないから、』
黄『…本当に大したこと無いので、』
それに、本人の目の前で言えるわけない。
「僕も青先輩と桃赤みたいな関係になれたら──」
なんて…口が裂けても言えるわけないよ。
だからと言って黙っとくのも…
心配…してくれてるのかな…、
こんな僕に、、、
もぶ『黄〜!』
黄『ん、?』
もぶ『交代!』
黄『あ…はい!』
黄『今行きますっ!』
青『…交代、?』
黄『はい、!』
黄『行ってきますね、?』
青『…うん、行ってらっしゃい…』
少し…元気の無い”行ってらっしゃい”だった。
…………………………………
僕が…青先輩の元気を無くしちゃったのかな…
僕が…意地張ったから…、
…ごめんなさい、
ー教室ー
もぶ『3番テーブルにパンケーキ1つ入りまーす!』
他『了解でーす!』
教室には活きのいい声が次々と飛んでくる。
僕は料理担当。
赤はウェイトレス担当。
僕が作ったものを赤が机まで運んでくれる。
僕は密かに”青先輩が来てくれないかな…”という期待を抱きつつ包丁で野菜を切る。
後10分程度で僕の仕事は終了。
演劇の時間まで1時間弱ほど時間が空くため、
その隙間時間に出回る予定だ。
もう後10分…か、
青先輩…来てくれなかったな、
…僕のせいでッ…
赤『黄ちゃん、手止まってるよ?』
黄『ぁ…ごめんっ、』
赤『全然大丈夫だけど…』
赤『…少し休む?』
黄『ううんっ、後10分だし…』
赤『無理だけはしないでね、』
黄『はーいッ…』
カランッ…
ドアに付いているベルが鳴る。
ドアが開いた時、つまりお客さんが来た時に僕達に知らせるためのベル。
もぶ『いらっしゃいませー!』
正直もうくたくただった。
結構この出し物は人気で、スイーツを中心に作っている。
この辺でも食べられないものを作っているからか。
凄く人気があった。
もぶ『空いてるお席にどうぞ、』
?『あ、ありがとうございます…』
黄『…ぇ、?』
厨房からはこの教室全体が見えるため、誰がどの席に座っているかなどがすぐに分かる。
そして今入ってきたのは青先輩と赤の彼氏さん。
お客さんの中でも一際目立っていて、キャーキャー騒がれている。
まぁこの学校で1位を争うくらいの2人だから、
急に来られてもびっくりする話だろう。
青『チラッ…』
黄『ビクッ…』
目と目が合う。
少し気まずそうに僕は目を逸らす。
青先輩も心做しか少し顔が赤い。
桃『赤…!』
赤『ちょッ…今仕事中だから…っ!』
桃『え〜…せっかく会いに来たのに、』
赤『帰れとは言ってないでしょっ!』
相変わらずのバカップル。
犬系彼氏と猫系彼女。
そして青先輩と赤の彼氏さんは近くの席に座る。
厨房の近くだから話し声は若干聞こえる。
桃『お前何頼むの?』
青『僕喉乾いた、』
桃『それな、俺も』
桃『じゃあ俺コーヒーで、』
青『チッ…大人が…』
桃『ふはっw』
少し赤の彼氏さんに嫉妬をしてしまう、
友達だから。仲がいいから。
しょうがないことなんて分かってる。
でも何か…少し心がもやっとする。
もぶ『ご注文は?』
桃『えっと、コーヒー1つと…』
青『カフェオレ1つで、』
もぶ『かしこまりました。』
へ~…そんな大人っぽいの飲むんだ、
僕とかホットミルクなのに…((
もぶ『コーヒー1つとカフェオレ1つ入りましたー!』
他『了解でーす!』
えーっと…コーヒーとカフェオレ…、
淹れたてのコーヒー豆を挽いてカップに流し込む。
多少手は震えているものも、何とかコーヒーとカフェオレを入れきった。
黄『赤、出来た…!』
赤『りょーかい!』
赤がお盆の上にコーヒーとカフェオレを乗せて、先輩達の机へと置きに行く。
ピピピッ…
タイマーが鳴る。
僕達の仕事の時間終了の合図。
他『お疲れ様でしたー!』
黄『ありがとうございました、』
赤『お疲れ様でーす!』
そう言って僕達はエプロンを脱いでから教室を出る。
そこには赤の彼氏さんと青先輩が待っていた。
桃『お疲れ様…、』
赤『ん、ありがと…』
桃『冷たいなほんとw』
赤『はぁ…!?』
談笑しながら2人はどんどんと前に歩いて行く。
取り残された青先輩と僕。
少し気まずいため、1歩ずつ前に歩く。
青『あのさ…、』
ふいに青先輩が口を開く。
黄『…?』
青『僕のこと…嫌い、?』
黄『…へ、?』
予想外の言葉で頭が混乱する。
黄『ど、して…』
青『あ、いや…』
青『僕のこと避けてる気がして…w』
黄『…!?』
黄『そんなことッ…』
青『……………』
…きっと僕が”青先輩と居ると恥ずかしいから”という
感情を抱いていたからだと思う。
僕のせいで…青先輩にまで迷惑かけて…
僕なんかが先輩を好きになっちゃだめじゃん…
青先輩に迷惑かけちゃう人なんか…
本当の”好き”じゃないよ…w
そう思うと前へ前へ歩いていた足が止まる。
青『…?』
不思議そうにこちらを覗く彼。
僕は目にいっぱい溜めた涙を垂らさないように必死に踏ん張る。
泣いてる姿を好きな人に見られたくなくて…
僕は走り出した。
青先輩が何かを言っていたが僕は無我夢中で誰もいない所へと走り続けた。
ー空き教室ー
黄『グスッ…』
黄『ポロポロ…ッ”』
次々から頬を伝って流れてくる僕の雫。
その雫は綺麗に見えなくて…
僕にはどす黒い闇に包まれたような雫に見えた。
黄『悪いなぁ僕…ッ』
黄『先輩は…何も悪くないのにッ…ポロポロ』
脳裏に浮かぶ青先輩の顔。
少し切なそうに微笑んでいる姿。
僕は心の中で先輩に「ごめんね」と囁いた。
届くはずの無い声だけど。
叶うはずのない恋だけど。
でも少しだけ…
ほんの少しだけ…
期待してしまう僕。
神様──
…………いつになったら…この恋…
「晴れるんですか…?」
ー続くー
次回 [恋の道のり]
♡50=来週
♡100=今週
♡500~=明日
間に合わなかったらすまぬ((
後昨日投稿出来なかったべ((反省しろ
心優しき皆様。
コメ返するから許してちょ(?)
今回はコメ返絶対だぁあああ!((黙れ
久々の夜中投稿((なう(2022/08/16 05:09:53)です
ちなみにほぼ朝の時間に書いてました((
今週は多分夜中投稿です((
雷怖い((
愛しのくまのぬいぐるみに抱きついてます✌️((
こう見えて臆病なんです自分🥺
はい。
えー…
病院連載投稿出来なくてすみません((
プリ小説の方の作品見てました((反省する気ある?
ってか今日37.4ぐらいあったんだけど…!?!?
体温計ぶっ壊れてんだろ((
コメ返絶対するからっ!!
誰でもいいからっ!!
スタンプでもいい!!
「あ」だけでもいい!!
アンチでもいい!!
コメントしておくれ((🥺
おつれいでした(΄◞ิਊ◟ิ‵)( ˙👄˙ )((きも
コメント
34件
あ…好き(( 貧血になってしまいました…どうすればいいですk(( 自分で何とかしろ