🔞です。苦手な方はお控えください。
「」葛葉
『』叶
葛葉side
?「おふたりとも来月お休みとられてるんですね」
くろなんの収録時にそうスタッフに声をかけられる。
俺は黙っていたが、叶は笑顔で
『そうなんですよ、収録もあるし同じ時期の方がいいかってなったんですよ、ね、葛葉?』
と答えている。
「あーうん」
俺は生返事をしながら、こいつはよくもまぁ嘘をしゃあしゃあと話せるもんだと感心する。
そう、来月俺と叶は旅行のために少し長めの休みをとっている。休みの期間もまるっきり同じだとさすがにという話になり、1日だけずらしてとった。実は何日間も行く旅行は叶と付き合ってからはじめてだ。
行き先は2人でかなり話し合ったが、結局色んなとこに出かけるよりは、温泉でのんびりしたいという話になり、ちょっといい旅館のお篭もりステイなるものに決めた。1週間弱の長期旅行。ちゃんとゲームも持っていく算段だ。
(出発前日)
『葛葉〜準備した?』
「あーまだー」
『今からしよ〜』
「おけ」
『服は?』
「入れた」
『メガネ』
「入れた」
『パンツ』
「入れた」
『・・お前ほぼ終わってんじゃん』
「お前がおせーんだよ」
『お前テスト勉強してないしてない詐欺してただろ』
「なにそれ」
『あ、そうか、魔界はテストないのか』
「いやあったけど」
『俺勉強してないんだよ〜って言いふらしといて高得点取る奴のことをさ、人間界だとそう言うのよ』
「あー・・似たようなのあったわ」
『まじ?』
「ん、なんか変身の授業で、しょぼいのにしかなれないっつってたのに、実際めちゃくちゃ高得点のやつになって後からみんなにボコされてた」
『すご、でもそんな感じ!』
「でも俺はしょぼいのにしかなれないっつって、ほんとにしょぼいのにしかなれなくて先生にボコされた」
『だめじゃんww』
そんな会話をしながらも、楽しみなことの準備はてきぱきと進む俺たち。
なんのゲームを持っていくかもめちゃくちゃ吟味して選ぶ。
まるで海外旅行に行くかのような大きなスーツケースが玄関に2つ並ぶ。
ベッドに入ってもなかなか寝付けず、俺がゴロゴロと寝返りをうっていると、
『葛葉、寝付けないの?』
と目を擦りながらこちらを向く叶。
「あ、起こした?わるい」
『ううん、葛葉おいで』
そう言って腕を差し出す叶。
俺はいじっていた携帯を置き、素直に叶の腕に頭を乗せる。眠いのか目を閉じたまままるで抱き枕のように俺を抱きしめる叶。しばらくすると頭の上でスースーと寝息が聞こえる。
・・お前が寝てどうすんだよ
そう思ったのもつかの間、俺もすぐ眠りに落ちた。
(翌朝)
「んー」
大きく伸びをして目を開ける。
目の前に叶が、、いなかった。
驚いて布団をめくると、布団に潜り込んで俺の腹に抱きつきながら寝ている叶。
・・どうやったらそんな下に移動するんだよ
1人で頭の中でつっこみながら叶の頭をぽんぽんとたたく。
『・・んぅー、、え?』
「お前なんでそんな下にいんの」
『・・びっくりした、、目の前に葛葉のおへそがあった、、、』
そう言いながらにゅっと布団から出てくる叶。
『葛葉ぁ、もうちょいゴロゴロしていい?』
「ん、いーよ」
『ありがとっ』
そう言い、俺に抱きつく叶。
「・・携帯がいじりにくい」
『でも嫌がらないあたり、葛葉だよなぁ』
「じゃあ嫌です」
そう答えながら携帯をいじっていると、突然携帯を奪われる。
「・・おい、なんだy」
『ん?おはようのちゅー』
「ねぇおま、、んっ、、なぁっ、ちょいっ、、」
『ふふ、、葛葉ちゅー好きだもんね』
「べつに好きじゃ、、んんっ」
『・・ねぇ誘ってる?』
「ちがっ、、おまえっこーゆーのは、行ってからだろっ、、」
俺がそう言うとはははと笑って俺を離す叶。
『本気で焦っちゃって可愛いんだからもー』
俺は恥ずかしくなって先にベッドを出て支度をする。
(新幹線)
「うまっこれ」
『うそ、一口ちょーだい』
俺たちは駅弁を食べながら新幹線に揺られる。泊まる旅館のホームページなんかを見ながら話しているとあっという間に目的の駅に着いた。
降りたことの無い駅。辺り一面雪景色で思わず見とれてしまう。
「ついたぁ〜。寒いね」
自分の手に白い息をかけて暖めている叶。なぜかその姿が美しく思えて俺はしばらく目が離せなかった。
『なに?葛葉』
不思議そうに俺を見る叶。
「・・綺麗だなと思って」
『えっ葛葉?!』
「景色がな」
『・・なんだよー』
ちぇっと頬を膨らませる叶。そんな簡単に言ってやるもんか。
タクシーで旅館に向かい、部屋に案内される。予想よりはるかに広く、はるかに綺麗な部屋に俺と叶はわかりやすくテンションが上がる。
二階建ての部屋で完全に他の部屋とは棟が違い、他の客と会わないような作りになっている。1階に掘りごたつと大きなテレビ、2階にこれまた大きなベッドに壁がけのテレビがついている。1階の奥には露天風呂がついており、そこから見える雪景色がなんとも綺麗だ。
『・・やばいなここ』
「・・やべーなここ」
ハモった声に思わず笑ってしまう。
叶side
・・めちゃくちゃいいじゃん、ここ。
葛葉もそう思ったようできょろきょろと周りを見渡している。
僕は荷物を解きながら、綺麗に畳まれた浴衣と羽織りを見つけた。
『葛葉ー浴衣あるよ、着る?』
「・・どーやって着んだっけこれ」
『ん、これをこーして、ここに腕通して、ちょっと後ろ向いて。それでこーして、結んで、、はい、完成』
「お前すご」
浴衣と羽織を着た葛葉。周りの雪景色と同じくらい白い髪に透き通っているような白い肌、大きな赤い目。あまりにも綺麗で、人じゃないみたいで、見とれてしまう。
2人で荷物を整理し、持ってきたゲームを大画面のテレビに繋いで遊んでいると、夕飯の時間と知らされる。食事はもちろん部屋食、中居さんがせっせと準備をしている。
?「それではごゆっくりどうぞ」
そう言われ僕達は食事を食べはじめる。
『えっ、これ美味しすぎる』
「どれ、これ?・・うんまぁ!!!」
『だよね?!え、なにこれ』
「わっかんねぇけどうまーーー」
『さすがだね、海鮮うますぎだろ』
「いや最高」
食後のデザートまで食べてすっかり掘りごたつでまったりする僕達。
窓の外はもう真っ暗だ。
「・・そろそろ温泉行く?」
葛葉の提案に僕も賛成する。
部屋から出て露天風呂まで行く。庭のようになっている奥にある露天風呂。行くまでは寒いが、脱衣所はちゃんと暖房が効いており暖かい。
部屋の露天風呂にしてはかなり広い露天風呂に2人で入る。
「あーーーーーあったけぇぇえええ」
『ふぁ〜〜〜・・適温だね』
「さみーかと思ったけど案外いけるな」
『なんか頭が冷たいのが逆にのぼせなくて良さそう』
そう言いながらしばらく湯を堪能する。
周りは足元を照らす明かり以外はほぼ真っ暗。他の部屋と離れているだけあって全くの無音。雪の降る音すら聞こえる気がする。
そんな静寂のなか、葛葉と2人で入る温泉。ふと葛葉を見ると、目をつぶってふぅーとため息をついている。
『・・綺麗だな』
知らぬ間に声に出ており、気づけば目を見開いた葛葉の顔が目の前にある。
『あ、ごめん、声に出てたわ』
「・・なにお前急に」
『ん、お前めっちゃ綺麗だよ』
そう言いながら僕は葛葉と向き合う。
葛葉は恥ずかしいのか目を逸らして小さい声で「・・なんだよ」と言う。
僕は右手で葛葉の頭を、左手で顎を支えていきなりキスをする。葛葉はびっくりしたのか目も閉じずに僕の肩を両手で押す。
僕はそれでも手を離さず深いキスをする。
静かな空間に僕たちのリップ音だけが響く。
どれくらいそうしていただろうか。
口を離すと真っ赤な顔でハァハァと肩で息をする葛葉。
『・・葛葉、僕もう我慢できない』
僕はそう言い葛葉を向かいあわせで僕の上に座らせる。
「・・っ、かなっえ、、、」
消え入りそうな声で、どこか期待しているような表情で僕を見つめる葛葉。
そんな葛葉が愛しくて僕は葛葉の首や耳にキスをする。
「ふぁっ、、んあっ、んんっ、、」
首筋に舌を這わせると、全身をビクッと震わせて感じている葛葉。
『首がほんとに好きなんだねぇ葛葉』
そう言いながらこんどは鎖骨にキスをする。白くてきめ細かい葛葉の肌に痕を残すように時折噛み付く。
葛葉のモノに手を伸ばすとまた腰がビクッと動く。
「んあっ、はぁっ、んんっ、ああっ、それっ、、だめ、だって、、、」
『なにがだめなの?』
「ここ、温泉だ、からっ」
息も絶え絶えにそう言う葛葉。
「部屋、部屋もどってから、な?」
顔を赤くした葛葉がそう言う。
『・・いいよ、そうしようか』
僕はそう答え葛葉と温泉をあがる。
暖房の効いた脱衣所に入ったその瞬間、僕は葛葉を押し倒す。
「おまえっ、、まてって、、部屋っつったじゃん!!」
『んーーやっぱり我慢できない、ごめんね葛葉』
そう言い僕はまた葛葉の体に口付ける。
「なぁっ、、へ、やで、、っんぁっ」
まだもごもご言っている葛葉。
『・・いいじゃん、ここ暖かいし。それに葛葉、旅行行ったらいいって朝言ってたし。』
耳元で低い声で囁くと何も言わなくなる葛葉。
『葛葉、お前めちゃくちゃえろい』
「・・っ、言うなっ」
そうは言うものの、僕が口付ける度にかわいい声を出して喘いでいる。
『ごめん、僕もう余裕ないわ』
そう言い、一気に葛葉の奥を攻める。
「んああっ、はぁっんっ、んんっ、んああっ」
両手で自身の顔を覆いながらも、よがりまくる葛葉。
「かなっ、かなえっ、、ああっ、んあっ、、はげしっ、、ああああっ」
『激しいの好きでしょ?』
白く細い葛葉の腰を掴みながら一心不乱に腰を振る。気づけば葛葉はもう達したようで腰が震えている。僕は一度葛葉の中から引き抜き、今度は葛葉に咥えさせる。
トロンとした上目遣いで一生懸命ご奉仕してくる葛葉。その顔を見ただけで達しそうになる。
「ひゃなえ、、ひもひい?(かなえ、気持ちい?)」
葛葉にそう言われ、僕は達してしまう。
お互いハァハァと息切れをしながら見つめ合う。
『・・部屋でもう1回しよ』
僕がそういうと何も言わずに僕の手を握る葛葉。これは、葛葉なりのOKサインだ。
部屋まで葛葉の手をひきながら耳元でいう。
『葛葉、旅行中ずっとしてもいい?』
葛葉は真っ赤になりながら小さく頷く。
僕は上機嫌で部屋の扉を開けた。
おしまい
コメント
2件
センスありすぎます!温泉シチュめっちゃ良き👍🥰