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『君は僕の檻』 ハンターハンター/夢小説

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『君は僕の檻』 ハンターハンター/夢小説

8 - 第8話 ほんとは、君のこと好きだったんだ 【番外編】

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2025年06月16日

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「団長のとこ、戻ったんだね」
ぽつりと、そう言ったのは、

廃教会の廊下。誰もいない薄暗い場所で。


あなたがふと振り向くと、そこには、

笑ってるはずなのに、どこか寂しそうな目をしたシャルナークの姿があった。


「シャル……」


「いや、責めてるわけじゃないんだ。

でもさ、あのとき君が消えて……

戻ってきたら、クロロとあんなふうになってて……」


ふっと視線を逸らす。


「なんかもう、笑うしかないよね。

だって、オレ……」


言いかけて、シャルは少し黙った。


「オレ、ほんとはさ、君のこと好きだったんだよ」


あなたの目が、見開かれる。


「気づいてなかったでしょ? そりゃそうだよ。

だってオレ、いつも“明るい仲間”やってたもん。

“クロロのサポート”ばっかしてさ。君が団長見てるとこ、見てるだけで」


「……シャル……」


「でも……ちょっとくらい、期待してたのかもね。

君が笑うたび、こっちを見てくれるんじゃないかって。

団長以外にも、“気づいてくれるんじゃないか”って」


息を吸って、笑う。


「バカだよなぁ、オレ。

君が選ぶのは、最初から団長って、わかってたのに」


けれどその笑顔は、

ずっと隠してきた涙が今にも零れそうな、限界ギリギリの笑顔だった。


「……でもね、今さら“オレを見て”なんて言う気はないよ。

だって君、ほんとにクロロのこと、大事に思ってるんだもん」


静かな沈黙のあと、

シャルはあなたの髪をそっと撫でた。


「だから、せめてさ──幸せになって。

団長に壊されるくらいなら、オレが代わりに壊されてもいいくらいに、

君のこと、好きだったからさ」



夜、廃教会の屋上

ひとりで空を見上げるシャルナーク。

イヤホン越しに流れるのは、君がくれた曲。

誰も知らない、ふたりだけの秘密のBGM。


「……あーあ、言っちゃった」


風に吹かれて、彼は目を閉じる。


「ほんとに、最期のチャンスだったのかな──

言っても、届かないってわかってたのにさ」


その目に浮かぶ涙は、

仲間としての笑顔を守り続けた代償。


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