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主要人物→『』
モブ→「」
第1話 龍の鉤爪
海の上に橋が連なりその上を列車が駆け巡る 青年レン・ウィースト(18)は消えた父を探す旅に出た。手がかりはギルド龍の鉤爪
潮風に当たり海を眺めながら青年は静かに誓った。『ぜってー見つけてやる…』
駅を降り街を見上げる。
人に溢れカラフルな屋台が立ち並ぶ。
「串焼きいかがーー!」
「いい品揃ってるよ!」
『すげえ……!!』
『父ちゃんのギルドどこだ?』
『聞くしかねえか…』キョロキョロと青年は辺りを見渡していると一人の少女が目についた 深い青色のポニーテールの少女に目を惹かれたレンは彼女の方へと歩いていく
『なあ、あんた!』
『ん?はーい?どうしたんですか?』
『道を伺いてえんだけど…』
『あー!いいよ〜?どこまで?』
『龍の鉤爪っちゅーギルドなんだが…』
『あ〜!!知ってるよぉ〜!案内してあげるよ!』『おお!悪ぃな!ありがてえ!』
2人は歩き始めた
『どうして龍の鉤爪に行きたいの?他にも良さげなギルドとかあるけど…』
『親父が居たギルドなんだ…!』
その後青年は少女に自身の父親の事や色々な事を話した。
『大変だったねぇ…あっそういえば君名前なんだっけ?』
『ああ…俺はレン・ウィーストだ!よろしく頼むぜ!!』
『私ステラ・アオイ!ステラ姐さんとでもアオイ姐さんとでも好きに呼んでくれたまえ!』『ははぁーアオイ姐さーん…』
などと他愛もない話をしていた時
『おっ着いたよ!ウチのギルド!!龍の鉤爪!!』
『ここが…龍の鉤爪……!!!……ウチの?』
『そう!アオイはここのギルドのSランク冒険者なんだよ!』
『すげえ!よっ!アオイ姐さん!』
『よ〜し!とっとと行って冒険者として頑張ろー!』『おー!!』
そう言うと彼等はギルドの中へと入った
中では皆酒を飲んだりクエストを受注したりどんちゃん騒ぎしたりと好き放題していた。『ここが……………ギルド……………なんか思ってたんと違うんだけど』
『……さっ早く行こ?』
『え?無視?』
「ステラさんそのお連れの方は?」と受付嬢に言われるとステラは『新しくギルドに加入したいって人だよ〜ギルマス上に居るかな?』
「あ〜!!ギルドマスターなら上に居ますよではこの紙にサインをしていただければ」と言って受付嬢はレンに紙とペンを渡す
『……しっどうぞ』
「確認出来ました!!!では…ギルドマスター サクラ・ハニントンは上に居ますので、」
『どうも、あざっした!』
そう言うと彼等は2階へと階段を昇る
ステラはドアを3回ノックし続けて
『ギルマス入るよー!』と言うと
『あぁ…どうぞ』とダルそうな声が中の部屋から聞こえる。
『失礼しまーす!』
そこには今では珍しい黒のパーカーを着た茶髪ロングのとんがり耳のエルフが居る
『ギルマスー!新メンバー連れてきたよ!!』
『うすっどうも!』
『どうも…お名前は?』
『レン!レン・ウィーストっす!』
『よろしく頼むよレンくん………』溜息混じりの声でそう言うと椅子から離れる気は一切ない様子で、座った状態で握手を求めている。『んっ…ちょ……早くして…握手…この体勢辛いから…』
『あっすんません…』握手をしようとした瞬間彼女は彼の黄色の外ハネした髪 彼の瞳彼の顔立ち 彼の雰囲気からなにかを思い出したかの様子で手をバッと振り払い
『……お帰りください…』と静かに圧をかけながら彼にそう言い放つ
『んでよーー!ギルマスぅー!』
『折角歳下の後輩が出来るってワクワクしてたのに…』
『んぇっ俺18だけど……』
『…野郎が来ていい場所じゃねえんだよ…』
『急に態度変えんなよォ……』
『てかなんでダメなんすか!』
『君…ドロスウィーストの息子でしょ?』
『あ…ああ』
『あの…民家を壊し街を壊し貴族を殴って大量にクエスト受注しておきながら突如、姿を消したあのドロス・ウィーストの息子でしょ?…帰っていいよ』
『親父…なにしてんだよ…』
『因みにあいつ借金1億近くあるから』
『なにしてんだよクソ親父ィィ…!!』
『ハハ〜…流石に同情…』
『何とか入れてくれよ!!俺はあの親父の行方を探さなきゃいけねえんだ!』
『……じゃあ』
『彼の借金を肩代わりするなら許可してもいいよ……』
『本当か!任してくれ!』
『よし……レン・ウィースト、ようこそ』
『ギルド龍の鉤爪へ』
あとがき
次話はもうちょい人が集まったら書きます