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未来の四つ葉のクローバー

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未来の四つ葉のクローバー

1 - 俺のものになって

♥

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2025年05月04日

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こんにちはねこもみじです!


今回は学校の清掃中に思い浮かんだもので書かせて頂きますっ🙇🏻‍♀️⸒⸒


低浮を極めておりますのでどうせなら1話の中でたっくさん文章を書けたらいいなぁと思っております!


注意!


・青桃


・百鬼夜行パロ○


・エセ関西弁


・御本人様とは関係ありません








ーーーー







「……お前何者だ」


百鬼夜行の準備をしようと思い屋敷の外に出ると人の子が笑顔で俺を見つめていた。


青髪の小さな小さな人の子。何処かいつも傍らにいる彼奴を想像してしまう。


「んー??俺ー?」


「その伸ばした言い方をやめろ」


「俺はねーいふっ!」


いふ?いふって言ったかこの子?


「…………まろじゃんお前」


まろに似たそっくりの子供。でも彼奴の真面目さと頭の回転の良さはどうも違うような気がする。似ているけど、足りない……というか。幼くて無邪気な、それでいて笑顔を絶やさない、子供らしさ全開のちび。


「まろ?誰それ知らない」


『うーん』と首を捻って考える真似をするものだから嘘をついている訳ではなく、本当にまろのことは知らないようだ。


「それよりわんわんのおにーさんはさ」


「わんわんって言うな、我はぬらりひょんぞ」


「……わんわん」


「違う」


「……わんわんのおにーさんってね、とってもないこに似てるの!!」


此奴……譲らないな??そういう軸がぶれない部分はまろみたいだが……。


「……って、お前ないこって言った!?」


「え?うん、俺の友達!ないこ!!」


「……」


はーん?やっぱりか。


「あーーね、なるほど理解した」


「ね、ちび?お前歳いくつ?」


「ちびじゃないもん!!8歳」


「ほぉほぉ、ちびまろが8歳ってことはちびないこも8歳かい?」


「同い年なのー!!でもちびじゃない!!」


「わーったから、ちびはちびだよ」


「わんわんのおにーさん全然分かってない!!」


にこにこしながら俺の刀をつついてくるちびまろ。この子はきっと別の世界から来たんだと思う。俺たちのような妖怪なんて存在ではなく、ちゃんとした人間の子供。


パラレルワールド……なんてものが世の中にはあるのかもしれない。別の世界の俺らがこの世界に迷い込んだのであろう。


「これは面白いことになりそうだ」


俺の所にまろがいるなら、まろの所には人の子の俺がいるはず。彼奴どんな反応するかなぁ。好きな奴のちびバージョンがいたら何かしでかすかなぁ。


「おにーさん…にこーってしとるね!」


「ふふ、そうかな?ところで君さぁ。こんな機会滅多に無いんだから折角なら遊んじゃおっか」


小さな小さな手を引いてとっておきの場所へと下駄のカツンカツンという音を響かせ1歩を踏み出した。







ーーーーー







今、目の前にいる人の子を俺はどうすればいいのだろう。


俺は……どうすれば。


「ねぇー!!ねこさぁんっ!!」


「俺と遊ぼー!!」


「こらこら、裾引っ張らんといて」


「やぁだっ!!」


「やだって言われてもなぁ…」


妖怪共が悪さをしていないか見回りをしようと思い林の中に来たが、まさか人の子がいるとは。


しかもぬらりひょん様____ないこにそっくりな子供。


まてよ、子供が1人。こんな所に。しかも人間。


「…お前もしかして別の世界から来たか?」


「んっと、そうだと思う…絵本で読んだことあるから」


本で読んだからって、予想できるものなのか。身長と見た目からして10歳にも満たないように見えるこの子は地頭が良いのだろうな、ないこに似て。


「いふくんがね、いっつも絵本を読んでくれるの」


「だから勝手に覚えちゃった」


あはは、と笑って話す小さいないこが発した『いふくん』という言葉を聞き逃しはしなかった。


「そっちにもいふっておるん?」


「?いるよ」


「ねこさんはいふくんにそっくりだね」


「そう、…やな」


そっくりというか、ほぼ同一人物みたいなものというか___。だがそんなことを言ったって理解をするには時間がかかるはず。


小さいないこがここに居るということは『いふくん』もいるに違いない。ないこの所にでも居るのだろうか。それなら俺が向かうしかないか。


「小さいないこ、今からちょっと探検しようか」


「たんけん!!行く!!」


「じゃ、怪しまれないようにこれでも被ってな」


猫の面を頭から取り外しないこの頭に被せて蝶結びをする。もし妖怪が来たとしてもこの面があれば俺の下にいる子だと分かるだろう。


「じゃあお前の友達と俺の相棒、探しに行こうか」


何処にいるかも何となくしか検討がつかない中、ゆっくりと『探検』という名の人探しへと向かった。






ーーーー







「わぁ……すごい、綺麗」


「ふふっ、そうだろう?」


俺たちの住む中で最も綺麗な場所とも言える一面が三つ葉で埋め尽くされた丘。


「ここなら妖怪も居ないはずだから、自由に走り回ってもいいんだよ」


「……!」


たったった、と可愛らしい足音が響いたかと思うと三つ葉に近づきしゃがんで動かなくなった。


「…どうかした?」


「……四つ葉のクローバー探してるの」


「ないこに渡したくて」


「へぇ、ちびまろはちびないこの事が好きなの?」


「ぇ、いやそうじゃないけど……」


「ふーん」


「………ゃ、…好き、だけど」


「おかしいじゃん、俺もないこも”男の子”、だから…」


「”好き”に性別とか関係あんの?」


「分かんない…あるのかな」


「…じゃ、いいこと教えたげるよちびっこ。」


屈んでちびまろにしっかりと目を合わせる。俺の言いたい事が心の奥底まで伝わるように。


「お前たち人間はね、5万年も生きられないの。たかが数十年くらいだけ。」


「だったらさ、やりたいこと沢山やって、悔いなんて残さないで、思いっきり人生駆け抜けろ」


「後悔なんてやってみてもやってみなくても残るかもしれないんだからさ、絶対挑戦してからの後悔の方が良くない?」


「大切な人は居なくなってから大事な存在だったんだって気づくんだよ、」


「俺の言いたいこと、分かった?」


「…わかった、」


「ん、なら良し」


ぽんぽん、と頭を撫でるとその瞳は先程よりも決心しきったように蒼く澄んでいるような気さえした。深く考えているのかじっと一点ばかりを見つめるちびまろの下に、俺の見つけたかったものを見つけた。


そっと、優しく茎の先端を引っこ抜く。


「…ほら、あった四つ葉のクローバー」


「お前にあげる。」


「いいの……?」


「いいよ、こうやって俺達が踏むから出来るんだから」


「…??」


あ、流石にこれは知らないか。


「えっとな、四つ葉のクローバーって自然にはできないんだよ。誰かが踏んで葉が傷つくからそこから新しい葉が生まれる」


「…だからと言って踏みすぎたらレアじゃなくなっちゃうけどね」


軽く笑うとちびまろは目を輝かせて言葉を紡いだ。


「…わんわんのおにーさん、ありがとう!!」


「いいよ、自分のしたいことちゃんとやり切れよ」


……さて、そろそろ来るかな。








「やっぱりここにおった」


「お、昨日ぶりだね。まろ」


まろの左手は小さな子供とぎゅっと繋いでいた。


「あ、いふくん!!」


「ないこーっ!!」


ちびまろとちびないこがお互いに走って抱きしめあった。


「ないこ、どこにいってたの」


「あはは、ごめんね!ねこさんといふくんを探してたんだー!」


「もう心配するからやめてよなっ」


「……ないこ、俺達の世界に戻ったら渡したいものがあるの!」


よしよし、と頭を撫でながらそう話すちびまろ。この子ちゃんとアタックできんじゃん、余計なお世話だったかな。気付かぬうちに2人は元の世界に帰ってしまうような気がした。








「……で、そっちはどうだった?」


「酒呑童子さん??」


俺よりもずっと高い青髪に視線を向ける。


「いやー、真面目に小さいないこ可愛かった」


「うわ、お前浮気だ!!」


「浮気じゃないやろ、ないこはないこやし」


「いーや、お前が好きなのは俺。分かる??」


「分かってますよーぬらりひょん様ー」


ふはは、なんてふざけた笑いをしながらまろは俺がしたように地面に屈んでそっと”あれ” を摘んだ。


「……ちょっとじっとしといてな」


「ん、おっけ可愛いね」


俺の髪の間をかき分け四つ葉を飾り付けてきた。


「……あっそ」


「ふふ、ないこ知っとる?」


「四つ葉のクローバーって自然には出来ないんよ、踏んで傷つくからそこから葉が増える…」


「知ってるよ。もう何回聞いたことか」


「告白で四つ葉のクローバーの出来方の話する奴なんてまろ以外居ないだろうしね」


お前がそんなことを言うから。ここが俺の”とっておきの場所”になったんだよ。きっと何百年何千年経ったってここでの思い出は忘れることが無いって言い切れるくらいに。


「そうかもなぁ、でもいいやんか。ないこの特別になれたのなら」


「もう1つ教えてやるわ、四つ葉のクローバーの花言葉は……」


その続きの言葉は絶対に紡がせてやんない。


まろの手を取り甲にそっとキスを落とした。


「私のものになって」


「……でしょ?」


「もう俺はお前のものだよ」


「だからまろも俺のものなの、ちゃんと印付けとかなきゃ」


「……何それ可愛い、夜抱いちゃうよ?」


「ふん、勝手に抱けよ」


「…………え、ええの??」


「可愛い印沢山付けちゃうよ??」


「喧しいわ」


「……ここに来る時はもっと四つ葉が増えてるんだろうね」


「沢山踏んでしまったからなぁ」


「…あ、ないこ次の百鬼夜行は恋人繋ぎして歩こっか」


「しないわそんなもん」


「えー?いーじゃん1番近くで守ったるよ?」


「俺はないこのものだからな」


三つ葉の丘をまた一つ、一つと未来の四つ葉のクローバーを咲かせながら下っていった。


帰り道は言わずもがな恋人繋ぎをして。










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