〝 #琴の作品コンテスト︎︎❤︎︎ 〟
_嫌いな君へ最愛の言葉を。_
-注意事項-
↪sxxn二次創作 否 御本人様に関係なし
↪suti主役 否 地雷注意
↪嫌われ要素、愛され要素両方有り
↪暴力、暴言表現等含む
↪暗い表現(微病み要素)有り
↪キャラ崩壊含む
↪年齢操作有り
※苦手な方はご覧になる事を非推奨
※注意事項必読
※追放等はお控えください。
ここから先は〝 自己責任 〟の観覧でお願いします。
〘 🌸seed 〙
🌸「………また、」
また朝が来た。そう思うだけでも、 錘(おもり)がついたように体がだるい。
朝の太陽の光がカーテンの隙間から零れ、俺を暖かく照らす。
じんわりと暖められていく頬。
🌸「起きよ……、」
重だるい体を起こし、洗面台へ向かう。
顔をスッキリさせる為、目を覚ます為。
洗面台の蛇口を捻ればそこからは冷たい水が只々流れ落ちてくる。
両手から零れる水を見つめながら、それにうっすらと映る自分の顔。
🌸「今日も……、、」
言いかけた時、不意に言葉が詰まる。
喉の奥に引っかかって出てこない重苦しい言葉。
考えるのも嫌になる。
俺は水が溜まり、止まっていた手を思い切り顔に勢いよく近づけた。
☂️「🌸く~ん!!おはよ~!!✨」
🌸「☂️!おはよ!w」
👑「あっ……!!☂️ちゃんに🌸🌸!おはよ!」
☂️「おはよ!👑ちゃん!」
📢「おっ、🌸達やん。おはよ〜」
🎮「はよ〜…」
🌸「おはよ!w」
学校へ向かう途中、段々と仲間が集まり、嫌気がさしていた学校が少し楽になる。
きっと、ここに居る5人。誰もがそうであろう。
教室に入ると、同級生のクラスメイトから一気に« おはよう »の声をかけられる。
それに俺らは元気よく返す。
そしたら先生が数分後ぐらいには来て、HRが終わり、1限目の始まり。
1限目は理科。そのため、適当に聞いた振りをしながら聞き流す。
多分他4人もそんな感じだろう。
こんなにも明るい俺ら。
なのに何故、俺は朝、あんなに錘がついたように体にだるさがあるのか。
それは、今現在、この教室の窓側の一番後ろで端っこの席に座っている彼奴。
彼奴の名前は🍵。
緑色に黒メッシュが入っている髪の毛をしていて、紅色に染まる赤く光る瞳。
そして常につけている黒色のマスク。
まぁ……傍から見たら彼奴は陰キャの分類だと思う。
そして俺らは陽キャ……だと思う。
陽キャな俺らがなぜ、陰キャである彼奴を嫌っているか。それは簡単な話。
〝 虐められているから。 〟
陽キャなんだから陰キャぐらい抑えれるでしょ~。みたいに思ってる奴は不正解。
俺らは彼奴に弱みを握られている。
他の子には絶対にバレたくないような秘密を。
だから俺らは彼奴の指示には従っている。
~放課後~
嫌な時間は、放課後になったらやってくる。
ちなみに、虐められているのは俺だけじゃなくて、☂️👑📢🎮達もだ。
🍵「きょーも来てくれてありがとさん♪」
🎼-🍵「ッ、……」
🍵「じゃ、今日も遠慮なく……!ぁ、、抵抗だけはしないようにね…」(ニヤり
ニヤり、と不気味な笑顔を見せた彼は俺らを殴っていく。
*ドゴドカドコッ(殴音)*
数分後、彼奴に数発ぐらい殴られて、彼奴は満足したのか、そそくさに去っていた。
🌸「きょーもおつかれ、」
🎮「🌸もな〜、、?」
📢「🎮もだ。」
👑「📢くんもやって……!」
☂️「それでいうなら👑ちゃんも…!」
🌸「……w、結局全員だな、w」
🎮📢☂️👑「………だね/だな!w」
毎日のように彼奴に殴られ、そしてその後みんなで慰め合う。
それが俺たちの日常だった。
実は言うと、校舎の裏庭はちょっと草で生い茂っている。
俺らはそれに大体仰向けになって、体の傷を癒す。
そして仰向けになれば分かるものもある。
綺麗な青色をしていた空は、いつの間にか淡いオレンジ色になっていた。
太陽も真っ赤に染まり、辺り一帯の空を赤く染めあげていた。
ただ、太陽の反対側は少しもう薄暗く、藍色になりながら、オレンジ色の空を滲ませ、染め上げ始めていた。
🌸「………そろそろ帰るか!」
俺が声を上げた時、他の4人も声をあげて返事をし、俺らは学校から家への帰路を歩みだそうとした__その時だった。
校舎の裏庭を抜け、校門まで来ていた俺らが耳にしたのは、教室から聞こえてくる綺麗な歌声だった。
しかし、迫力もあり、泣き出しているような。そんな感情が籠った歌声だった。
5人で顔を見合せ、気になった俺らはその教室を見に行くことにした。
階段を1つ。……1つと上がっていく度に、歌声もハッキリ、鮮明と聞こえてきて、その歌声が俺らの耳に響かせるように流れていく。
それがなんとも言えないほどに暖かくて、俺の心をじんわりと包み込んでくれる。そんな感覚が俺には残っていた。
そしてその歌声の主も、俺らが歩み寄ると同時に段々と分かってくる。
謎の緊迫感があって、胸の鼓動が左胸に手をあてなくても分かる程に高鳴っていた。
ゴクリッ。と唾を飲み込むと鳴る、嚥下音(えんげおん)さえも俺らは歌声によって掻き消され、やっている事すら意識もしていなかった。
歌声がする教室に近づく度に、胸がきつく縛られるかのように痛みがあって、息が詰まるように出来なくなっていく。
そしてついに、俺らはその歌声の主が居ると思われる教室へとついた。
そっ、と教室のドアから覗いてみる。
そこには、夕日に照らされオレンジ色に染まる緑色の髪に黒メッシュが入った見覚えのある人。
…………そう。彼奴だ。🍵だ。
先程まであった、好奇心は真っさらに消え、恐怖が湧き出てくる。
俺らは咄嗟に顔を見合せ、足音を立てないよう、慎重に……慎重に後退りをしていく。
が____
* ガコンッ*
🎼-🍵「ッッ!!?」
☂️の近くにあったバケツに、☂️は気づかず後退りした結果。その近くにあったバケツにあたってしまい、音が鳴ってしまった。
☂️「ッッッ……」(泣き目)
そのせいなのか。☂️は罪悪感に見舞われ、今すぐにでも泣き出しそうなくらいに涙を目尻に溜め、唇を強く噛んでいた。
そして噛んでいた唇は細かく震えていて、全身さえも震えていた。
それに心配した俺らは、☂️を必死に慰めた。
慰めると、☂️は小さな声で« ごめん »
そう呟いた。
でも、俺らは別に気にしてはなかった。だって、仲間という最強の人が居るから。
元気を失っていた☂️にそれを耳打ちすると、さっきまで暗かった表情が、確かに。と確信しているような顔つきになっていた。
そしてまた、とても明るい顔へと様変わりした。
ただ、結構大きな音を立てた為に、彼奴も気づいたのだろう。足音が近づいてくる。
そして、ガラリッ、と音を立てて開いた教室のドアから出てきたのは___
やはり彼奴。俺らが大嫌いで仕方ない🍵だった。
1話 虐めの恐怖_𝐟𝐢𝐧𝐢𝐬𝐡
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