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見て見ぬふりの教室で

4 - 第4話 百合に縛られて

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2025年08月30日

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ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー昼休み明け・教室ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

すずとすみれが屋上から戻ると、教室のざわめきが一層大きくなる。

二人が自分の机に近づくと――そこには黒いマジックで無残に落書きがされていた


すずの机には大きく

「百合女」「アホ」

「キモい」「カス」

「近寄るな」「いなくなっちゃえ」

すみれの机には

「同類」「噓つき」

「偽善者」「バカ」

「変な奴」「しね」

(殴り書きの文字はどれ も悪意に満ちていた)

すず「………」

顔が青ざめ、慌ててハンカチでこすろうとするがインクは消えない。机の表面に黒くにじみ、余計に汚れていく。


背後でクスクス笑う声が聞こえていた。

女子高生A「わぁ~、おそろいw」

女子高生B「机まで仲良しとかマジウケるw」

(すずの背中が震えた。声を出そうとしても喉が詰まって言葉にならない)


(すみれはしばらく落書きを見つめ、深く息を吐いてから、わざと笑ってみせる)

すみれ「……ふふっほんとにおそろいだね、すずちゃん」

その声は少しだけ震えていた。

すずはその笑顔に胸が締めつけられ、涙がにじんだ


すず「あたしのせいで……」


黒いインクの匂いと、冷たい笑い声が、二人を教室の中で孤立させていた。

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