テラーノベル
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突然窓が開き、
春風が突然私を包んだと思えば、
ある一人の侵入者が。
「 俺 、死神 。
君の寿命ちょーだい。 」
人生という短い年月の中で、
死神を名乗る男が突然現れた。
訳の分からない状況の中 、
謎に冷静でいられた。
それは彼が言っていることを嘘だと思っているからとかではなかった 。
この世の綺麗なものにしか目を通したことのない様な瞳で 、私をじっと見つめる。
死神だと言う根拠も何も無い彼を信じてしまう私は
瞳のせい??
私が騙されやすいせい?
…それともそれが人間の本能として正しいのだろうか。
『 私の寿命はこれっぽっちもありませんよ。 』
彼ではなく 、数ヶ月前から水を与えられていない花を見ていた。
…. 追い払う為に言ってしまったが、実際そうなのかもしれない。
カンゴク
人生の半分をこの病室で過ごしている。
世間に あまり知れ渡っていない病名をつけられた私は、
一体前世でどんな悪い事をしてしまったのだろう。
「 いーンだよ。別に。 」
『 … でもこの命を持って行って貰えるのは本望かもしれません。笑 』
自虐には身を引けるが。
『 左手は動くことを諦めてしまって 、
右目はどんなに美しいものでも映そうとしない 。 』
『 死ぬことができるなら早くこの世を去りたいんです 』
…死にたいのではなくて 、
これ以上生きて痛くないだけ
なのかもしれない。
病室に置いてある埃を纏ったピアノは 、
今も嫌味ったらしく居座り続けている。
『 私を攫いに来たんでしょう 。
連れて行って 。 』
例え其処が地獄であろうと、
躊躇はなかった 。のに .. 。
「 … 言われなくても連れてくよ 」
その瞬間 、私は宙を舞った。
左手は彼の手を握っていて、
右目はこの世界の全てを映していた。
『 .. 有難う、死神さん 。笑 』
掠れた声は、彼に届いたのだろうか
地獄ノ掟
” 対象者ノ願イヲ叶エル事ハデキナイ “
「 …. また天国行きかよ。 」
コメント
2件
死神沼すぎます私も連れてって欲しい もう全部神作すぎます!!!😻🩷
#一次創作