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1 - お前のものじゃない①fwkn

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2025年06月16日

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学パロ/3年生fwkn(kzkn)

MOB有り


───────────────


「なぁ叶ー」

放課後僕達しか居ない教室で葛葉がぎこちなさそうに僕の名前を呼んだ

「オレ…さ………」

「どしたの?くーちゃんらしくないw」

「くーちゃん言うな!w……………その…カノジョできた……」

えっ?葛葉に彼女…彼女ってあの彼女?待って嬉しいはずなのに嬉しくないかも…やばい葛葉になんて返せばいかわかんない…どうしよう………

「えー!葛葉さんに彼女!?どんな子なの?てゆうか葛葉さんその子大事にできるの?w」

自分を苦しめるだけの言葉しか出なかった

「できるわwwwあーそうだな…年下何だけどふわふわしててかわいいと………思う//」

葛葉…顔真っ赤…だけど幸せそう

こんな顔できたんだ……葛葉の隣に立つのは僕じゃなかったんだね………



「アノ…葛葉…先輩いますか?」

僕たちの少しの沈黙の後控えめな声が聞こえた…

「えっ!?なんで!!?」

「あっ葛葉先輩が残ってるって聞いて…その一緒に帰れたらって…」

その子は不安そうに葛葉に問いかけ僕を見つめる

この子が葛葉の彼女なのだろう

「ほらほらーくーちゃん!彼女が迎えに来てくれたんだから!ちゃんとエスコートしてあげなねー」

「////ッ!……わかってるよ…じゃ…帰るか///」

「///はい!!」






彼女嬉しそうだったな

初々しいカップルが教室から出ていくのを見届けた




あーあ………葛葉に彼女……こんな形で葛葉への恋い心なんて知りたくなかった……


ポロ


あっ何か涙が…


「うぅぅぅ」


一人ぼっちの教室で柄にもなく大泣きしてしまう自分が嫌だ


「!?かなかな!!!!!????何で泣いとる??!」


「ッ…あっ…ふぅ…ふあっちぃ」


「かなかな大丈夫やで大丈夫」


そう言いながらふわっちは僕のことを優しく抱きしてくれた





──────────────────

(fwside)


かなかながオレに何があったか話してくれた

……その女の子の特徴はかなかなにそっくりだった葛葉の無自覚恋心を利用するチャンスだと思ってしまう自分も大概だな…




「ぼく…僕こんな形で恋なんて知りたくなかったァ」

「かなかな辛かったなぁ」

「なぁかなかな…こんなこと言われても困らすだけなのはわかっとるけどさ…オレにせん?」

かなかなは涙を流すのをやめて呆然と固まっている

「…えっ?オレにって………」

「言葉のまんまよ」

「オレなぁかなかなこと好きなんよ恋愛的な意味でずっと…けどかなかなの隣にはいっつも葛葉がおったやろぉそれにかなかなが葛葉への恋知る前から好きなんやろぉなぁって思っとたし

………なぁオレにチャンスくれへん?」







────────────

(kneside)




ふわっちは真剣な表情で僕の瞳を貫く


「いきなり………言われても…僕…どうしたらいいかわかんないよ………」

「分からんくってええよ

俺を利用して」





ダメだとわかってる

だけど…だけど今は蜂蜜をドロドロに溶かしたような甘い声に縋りたい…




「ん…」

「!…ありがとうなぁかなかな」




ふわっちを好きになりたい…









───────────────

(kzhside)


次の日




叶と一緒にメシを食おうと叶に近寄る

「か〜なーえー昼一緒に食おうぜ」

「!ごめんねくーちゃん僕今日ふわっちと食べるから!くーちゃん彼女いるんでしょ?彼女と食べたら?」


はっ……?叶に今まで何かを断られたことが無かったせいか少し動揺した


「何でだよ…一緒でいいじゃん」

「でも残りの高校生活あとちょっとだよ僕たち青春イベント楽しまなきゃ!あっ僕もう行くからじゃあね」


叶が走って教室を出ていく

何だよ………はぁ誘うか………








「葛葉先輩に誘って貰えるなんて思ってなかったので嬉しいです///いつも叶先輩といたので…」

「あー確かに」





カノジョとそんな会話をしながら昼を食べ終わった


「葛葉先輩は手料理とか…大丈夫ですか?」

「あー手作りは嬉しいけどちょっと苦手よりかも」

「!そうなんですね叶先輩といる時よく食べ物貰ってるところ見てたのでてっきり」


そう言われて初めて気がついた

確かにオレは叶の作ったものをよく強請る

叶が作ったメシはウマイし全部オレ好みの味付けだし




………………………………あれ?

オレはほんとうにカノジョのコトを好きなのだろうか…確かにまだお互いをしれてない部分もあるが正直カノジョと話すより叶と話したい、一緒にメシを食べたい、叶のメシが食べたい、ゲームしたい……



考えれば考えるほどカノジョといるより叶の隣を選んでしまう

何より気づいてしまった、気づきたくなかった、気づいて良かった…



恋愛の1つすらしたことが無いオレがカノジョを選んだのはきっとカノジョが叶に似ていたから…叶みたいにふわふわしていて優しい…


あぁオレは叶が好きだったんだな……








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